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もしもビートルズがもう一枚アルバムを作ったとしたら? (Reprise!)


 すんごい軽い気持ちで始めたこの企画、
 大変って程ではないけど、楽曲の裏付けには苦労しました。
 『ゲット・バック』ではなく、
 『ホット・アズ・サン』を下敷きにすることでだいぶ楽にはなりましたが、
 なんせ元々が「幻」なので資料など無いに等しく、
 あってもデタラメだったり、架空の曲と判断されたモノが存在したりと、
 も、最終的には推測頼りになっておりました。

 いろいろ調べるうちに、
 あんな曲やこんな曲もと新たな発掘もできたし、初めて判ったことも少なくなかった。
 特にジョージのソングライターとしての才能が、
 バンド後期から如何に開花していったのか。改めて実感できました。

 「Not Guilty」を100テイク以上もレコーディングして採用されないとか、
 どんだけジョンとポールの壁は高いのか、と。

 『(Hot As) SUN-SHINE』。
 自分では結構気に入っております。
 丁度、『アビイ・ロード』と『ゲット・バック』の中間みたいなアルバムにはなったかな、と。

 最期に、
 作業過程で行った『ホット・アズ・サン』の検証報告を載せておきます。
 所有してるCDは「セブンスターレコード」とゆーレーベルのモノで、その収録内容を基本データにしました。
 なので、
 真偽はまた他にあると思ふので、コレも妄想の類だと冷ややかに見て頂けると助かります。



 「Hot As Sun」
 ・ポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に収録。
  冒頭には、観光案内のナレーションのよーなパロディが入る。

 「Junk」
 ・同じくポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に収録。
  音源はおそらく使い回しだが、
  アンソロジー版でも未完成な以外、大きな変化はない。

 「I Should Like To Live Up A Tree」
 「Zero Is Just Another Even Number」
 ・「ゲット・バック・セッション」での、
  「One After 909」と共に演奏されたジャムセッションの一部に、勝手にタイトルを付けたモノと思われる。
  個人的には「ゼロ」の方が好き。

 「What's The New Mary Jane」
 ・同名曲のデモか?
  判断が難しいとゆーか、面倒臭い。

 「Dirty Old Man」
 ・「Mean Mr. Mustard」の、おそらくデモ。
  タイトル違い。

 「Proud As You Are」
 ・「It's Just For You」或いは「This Song of Love」とも呼ばれている曲。
  ピアノのみで演奏される、オペラ調のバラード。

 「Watching Rainbows」
 ・「I've Got A Feelin」の原曲の一つらしい…けども、コレもまたジャムセッションの一部のよーな気がする。

 「My Kind Of Girl」
 ・ポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に収録された、「Oo You」のタイトル違い。
  聴き比べてみても目立った違いはないので、同じ音源だとおもわれる。

 「Suicide」
 ・ポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に、「Hot As Sun」とメドレーで収録された「Glasses」の原曲。
  ちゃんと仮歌も存在するのは、
  フランク・シナトラへ提供する予定だったから、とか。

 「Lullaby For Alazyday」
 ・ジョンの曲なのは正しいけれど、
  グレープフルーツとゆー他のグループに提供したデモで、時期的にも音源的にも怪しい。

 「Have You Heard The World」
 ・ジョンにソックリな、まったく他人の曲、だそーで。
  ヨーコも間違えたとゆーエピソードによって、正しく存在が否定されました。
  メデタシ。

 「Madman」
 ・「Madman A Comin」とも呼ばれる、「Mean Mr. Mustard」の原曲、らしい。
  しかし似てると云えば似てるし、違うと云えば…。
  どっちかっつーと、「MONEY」に似てる気がします。
  おそらく、コレもジャムセッションの勢いで出来た曲と思われます。

 「Oh! Had A Dream」
 ・レイ・チャールズのカバー…か、何なのか。
  だいぶ雑なジャムセッションの一部で、判断できず。

 「Four Knights In Moscow」
 ・厄介なのがこの曲!
  調べてみたら何のコトはない、リンゴの「Early 1970」で。
  おそらく音源も使い回し、デモの可能性さえ薄く、時期的にもアウトだと思われる。
  そもそも「Four Knights In Moscow」は「Early 1970」の仮タイトルで、
  他にも「When I Come To Town」とゆー仮タイトルが存在して、
  どちらも『ホット・アズ・サン』には収録されたとゆー説もある、ややこしさ。
  しかもリンゴはカバー・アルバムを二枚作った後の、
  71年4月にシングルのB面としてこの曲をリリースするので、時期的にも少し厳しい気がする。


 「Portraits Of My Love」
 「Swinging Days」
 この二曲は収録リスト上には存在するが、音源が見つからず、詳しい情報も確認できなかった。



 おしまい。


by y.k-ybf | 2016-11-10 22:33 | 音盤 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo