『pk』
2016年 11月 19日
噂は予々耳にしてきたが、
考えてみたら、インド映画は初めて観るかもしれん。
うっかり。
本作は『きっと、うまくいく』の監督と主演による、コメディ。
一応、SFなのかな?
地球に訪れた異星人が宇宙船を呼ぶためのリモコンを盗まれてしまい、帰るために四苦八苦するお話。
インド映画への偏見があって、
突然歌って踊って歌って踊っての繰り返しなのか、と思っておりましたが、
まあ、その通りなんだけど、
もっと民族文化ゴリ押しでくるのか、と思えば、
まあ、その通りなんだけど、
しっかり現代劇にはなっているんだな、とゆー安堵感はあった。
つかね、
それがデフォルメ感なのか、作劇の問題なのかは、さておき。
意外な共通点だったけど、おかげで飲み込み易かった。
エロスの要素もしっかり含んでおりまして。
主演男優のアーミル・カーンはムキムキの肉体を惜しみなく披露してくれますし。
同じく女優のアヌシュカ・シャルマは、キュートであると同時に健康的なエロス満載で、
と、友人にメールで知らせたくなるほど衝撃でした。
とゆー辺りは前菜みたいなもんで、
本当に感心させられたのは、ストーリー。
宗教問題へかなり踏み込んでおり、
全ての宗教を引きずりだして、
「神様ってドコにいるのよ?」と、ド直球にやらかした。
その徹底ぶりが痛快で、また否定してるわけでもないのが、素晴らしい。
コレ、
詳しくないわたくしでも、
インドで作るには難しいだろなーと、容易に想像できる。
(劇中、その現実的厳しさも、ちゃんと描写している。)
宇宙人の主人公を、
恋愛パートも含めて、きっちり大人の寓話にしている。
その反面、
宇宙人の設定が蔑ろで、宇宙船の描写も雑。
そのリアクションは特にしないんだ?