リープ&スリップ&トラベる! タイム・パラドックスな映画、四本。
2016年 11月 29日
日本では15年に公開された、
ロバート・A・ハインライン原作の、SFサスペンス。
タイムパラドックスをテーマにしたとゆーより、
タイムパラドックスそのものを具現化して描いたよーな、非情な物語。
ネタバレは避けたいけど、
「鶏と卵、先に生まれたのはどっち?」みたいなストーリー展開には、ハッとさせられました。
開始から40分ぐらいずっと駄話が続いた時は、どーすんだろコレ? とおもったものですが。
始まってたんだねー、既に。
イーサン・ホークとゆーキャスティングの妙もあるが、
無垢のよーな達観してるよーな、
なのだが、
どーやら原作とゆーより原案に近いぐらい内容が異なるよーで、
原作では「黄金に輝く美青年」を、映画ではニコラス・ケイジが、いつものよーに演じております。
いつもの。
(このギャップがSF信者の逆鱗に触れたのか、ラズベリー賞にニコラスはノミネートされております。)
二分半先の未来が判る能力を持つ男。
彼にまつわる物語、なのだが、
運命の彼女と出逢う理屈がよく判らん。
あの前フリは、全部要らないんじゃないの?
ニコラスの能力発動シーンの無敵っぷりは、じつに楽しい。
…CIAがコイツに何の用があるんだ、とか、まあいいじゃないか。
ユニークなのは、
パラドックスを起こさないよーに行動しつつ、得を取れ。
みたいな展開と、そこを逆手に取った結末。
この捻り方は巧いなとおもたよ。
只、
(写真に従わなくても良い、とゆー暗示なんかな?)
んで、
超低予算で作ったんだろな、この映画。
脚本の強度があれば、これだけで作れるのだな。
原題は『Time Lapse』で、コマ抜き、みたいな意味。
『タイム・シャッフル』とゆー邦題が若干のネタバレになってる点も云っておきたい。
つか、ポラの裏側に日時を印刷する機能さえあれば、こんな事態にわ…。
未来は写せるのに…。
ハーレイ君や!!
とゆーわけで、
ハーレイ・ジョエル・オスメント主演の、タイムマシーンを扱ったサスペンス。
ある日、突然失踪したパパの理由はタイムマシーン!?
と、
日本版トレーラーの煽りを真似てみたが、映画自体はかなりシリアスとゆーか、現実的な日常に重点を置いている。
無邪気にタイムマシーンの存在を肯定しないし、浮かれて飛びつきもしない。
厳しい現実だけが、ひたひたと日々を侵食してゆく。
SF映画でこんな地味な…と云ったら申し訳ないけど、
この展開は異色だとおもふし、
結末もまた、エンタメとは異なる方向へ最短距離で突っ走る。
ヒトによっては退屈におもえるだろーけど、
風変わりなSFとして、楽しめました。
あと、ハーレイ君は、やはり演技が巧いです。
この子は…、おじいちゃん顔なんだな。