「メガゾーン23」 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ。


 何故このタイミングで「メガゾーン23」全シリーズを放送するのか、WOWOW!
 とゆーわけで、
 やるなら、観なくてわ。

 「メガゾーン」自体は、だいぶ前に全作観ております。
 それこそリアルタイムな世代なので、
 「背中ごしにセンチメンタル」をオリジナルな振付きで歌えたりするのは、秘密っつーか極秘案件だ。

 「マクロス」の主力スタッフがごっそり参加しておりますが、
 マクロスの劇場版が84年。
 メガゾーンが85年公開なので、そのまま移行したのかも。

 当時はビデオの普及を受けて、OVAとゆージャンルのまさに黎明期。
 「メガゾーン」はかなりヒットしたらしいですよ。
 あまり覚えてないけど。


メガゾーン23 [DVD]

久保田雅人,川村万梨阿,冨永みーな,宮里久美/アトラス

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 タイトルには映倫のマーク。
 85年に劇場でも公開されたよーで、
 やってることは今も昔も同じだ。アニメ業界。

 「メガゾーン」の興味深いトコは、
 ⅠとⅡのキャラクターデザインがまったく異なるトコで(なんならⅢも違うけど)、
 アニメを見慣れている目からしても、ここまで変えるのはかなりの異常事態。
 (Ⅰが平野俊弘。
  Ⅱが梅津泰臣。
  Ⅲが北爪宏幸。)
 作家性の違いと云えばそれまでなんだけど、
 良く云えば人材が豊富で、流行を敏感に取り入れている。
 Ⅰが85年、
 Ⅱが86年っつーのも、じつに象徴的だ。

 三十年以上も前の作品なのでネタバレもないとおもふが、
 途中で明かされる事実は当時も衝撃的で、
 海外旅行とかどーすんの? とか、
 里帰りとかしねーのか? とか、山のよーに疑問が湧いたものだ。
 しかし、
 「二十世紀末の東京を再現したのは、人々がいちばん幸せに感じた時だったからだ」とゆーセリフには、
 三十年後の今ではあまりに複雑な重みがある。
 確かにこの作品には、失われた「幸福」が描かれていた。

 まさか、
 「メガゾーン」がこんな預言めいたセリフを吐くとわな。

 元から前後編を想定しての構成らしく、
 ストーリーの進展が遅くて、Ⅰは「起承」だけでぶつ切りに終わる。
 脈絡も辻褄もよく判らず、問題は何一つ解決していない。


 ところで主人公・矢作省吾の声は、
 「つくってあそぼ」のわくわくさんだとゆーのは、本当なのだろーか。

 聴き比べても納得できないのだが…。


メガゾーン23 PART 2 〜MEGA ZONE 23 PART 2〜 [DVD]

矢尾一樹,川村万梨阿,冨永みーな,宮里久美/アトラス

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 一応、
 Ⅰから半年後…とゆー設定なので、
 身なりも変化するだろーとはおもふが、それにしては変わり過ぎなⅡ。
 矢作省吾の声も、矢尾一樹に変わります。

 ストーリー的には「転結」が描かれ、きっちり終わるのはいいけど、
 説明がたいへんヘタクソ。
 混乱します。
 つか、
 劇中のキャラの中でも、誰も真相は知らないんじゃねーのかな。
 余計な勢力とか作らずに、
 前作からのニンゲン同士の生存競争って構図の方が、皮肉が効いてよかった気もするけど。

 アニメーション的には、
 より緻密に、リアルにグロくエロくもなったけど、
 いちいち繋ぎ? がズレるのは残念。

 脳内補正が必要です。



 89年公開。
 こちらも映倫マークが付いているので、前後編を一つにした劇場版のよーです。
 つか、全部劇場版だったの?

 ストーリーは前作から数百年後の地球。
 「システム」に監理された都市で、人々は何も知らされず暮らしていたが、
 反政府組織は都市の秘密を暴こうと暗躍しており…。
 みたいな、お話。

 みたいなとゆーのは、
 この手の世界観に必要なディストピア感が殆ど無く、
 体制側はフツーにエリート職で、
 ハッカー行為も反抗とゆーより趣味でやってるよーにしか見えないから、
 何を望んでの活動なのか、ハッキリしない。

 中盤からの展開はシリーズ的に台無し&鬱エンドで、イヤな余韻が残る。

 時祭イヴは、
 やはりオリジナルは出さず、バーチャルな存在のままで良かったんじゃないかなぁ…。
 声も、宮里久美が引退後なので高岡早紀になってるし。棒読みだしー。
 前作までの主人公・矢作省吾の末路もショックで。
 何百年もあんなコトになってるとわな。
 Ⅱの後で何があったんや、と。

 ラストは人類がシステムの支配から解放されたとゆーハッピーな形にはなっておりますが。
 シリーズに思い入れがあるヒトには複雑な気持ちだし、
 実際問題、
 全てを監理していたシステムを失った人類にとっては、これからが修羅場だろーな。
 とゆーエンディングですわ。

 この冷酷にすら感じる物語の切り口は、如何にも九十年代前半らしい。

 アニメの出来は、
 コマが足りず、コマ送りになかったり、すっげー不出来だけどね。
 (絵柄は九十年代なんだけど、技術が追い付いてない感じ。)

 それと声優さんは意外なビックネームが揃ってて、そこは面白かったです。
 山寺宏一の声が、若い!



 この「メガゾーン23」とゆー三作は、
 偶然にも0VAとゆー場を使うことで敏感に時代の空気を取り込み、
 作品に変換させるコトができた希有なケースだとおもふ。

 面白い…かどーかはそれぞれですが、
 観るならまとめて三作観るのをオススメしますよ。




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by y.k-ybf | 2017-01-11 11:14 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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