『スイミング・プール』


スイミング・プール 無修正版 [DVD]

シャーロット・ランプリング,リュディヴィーヌ・サニエ,チャールズ・ダンス,マイク・ファヨール/東北新社

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 フランソワ・オゾン監督の、03年公開作。

 中年女流作家と、若いギャルとの交流を描く、
 ちょっとしたサスペンス。

 ギャル。
 若いギャル。

 軽いとゆーより、あえて薄いタッチにすることで、
 作品テーマが重くなるのを避けたよーな意図を感じました。
 確かに、ハネケと似ている。
 しかしハネケ独特の意地の悪さとゆーか毒っ気も、重さもない。
 代わりに興味深い空白が残される。

 原稿、日記、
 残されたコピー、完成した本…。

 そこに書かれていたモノは?

 二人の女性の本心も、その表情から想像するしかない。

 そしてラストに現れる、「娘」の存在。
 あの母娘と編集長との関係わ?
 とゆーか、
 同じ名前の娘との関係が??
 ってなトコロまで想像が広がる、空白とラストシーンが良い。


 と。
 感想をまとめた後で、
 ネット検索したり、他の意見を聞いたりしたら、
 「あのギャルは妄想の産物」説が有力なのな!
 ギャルが一人で車を運転するシーンとかあったのに…。

 悔しいので、もう一度観返してみたよ!

 う~~~ん。。。
 わたくしのギャル愛人説は流石に飛躍した感想だとおもいますが、
 ギャル妄想説も、断定と云えるほどでもないのだな。
 そもそもギャルの母親の存在が曖昧なので、編集長との関係性の疑念も晴れなかった。
 (コレも飛躍だけど、
  ギャルと編集長は通じており、
  それを知った母親はショックで自殺したのでわ?
  ギャルがある種のファーザー・コンプレックスを抱えているよーにも見えるし、
  母親への喪失感が尋常ではないのは、その為か。
  死が隠された理由にもなるし。

  「ハーレクインのよーな甘ったるい小説」とは、
  母親ではなく、
  ギャルの絶たれた恋愛心理を表現しているのかも?
  とは、コレもまた飛躍か。)

 しかしストーリーの中心はあくまで中年女流作家(サラ)の方なので、解釈はそちらへ傾けるべき。
 ギャルは実在した上で、
 サラによる様々な妄想フィルターが掛けられた。
 と判断するのが、
 最も自然な反応ではなかろーか。

 なので、
 「ギャルはサラの願望。母親≒サラ」説も否定しません。
 「生き返る」とは、自己を取り戻すとゆー二重の意味を含んでいるのかも。
 また、
 彼女を「サラ」って呼ぶ人物はかなり限られており、
 作中、いろんな呼び方で呼ばれるのもポイントの一つではなかろーか。

 と、
 解釈の幅が異常に広いので、映画三本分ぐらい楽しめましたよ。
 一見、地味でフツーな感じなんだけどね。


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by y.k-ybf | 2017-03-31 22:36 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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