「オレオレ、キリスト。手も足もあるじゃん。」 『哭声 コクソン』
2017年 04月 16日
まさに「釣られて」しまったわけだ。
こっちの方角じゃないんですか?
と迷っているうちに、ぐいぐいぐいぐいと深みに引き摺り込まれる。
156分とゆー長丁場。
凄惨な光景が延々と展開して、思考が止まり掛けた。
早く終わってくれ…とゆー想いは、見事に主人公とシンクロできた。
帰宅するなり町山智浩さんの解説を聞いたり、パンフを読んだりしながら、
頭の中で整理するけど、巧く嵌り切らない。
理屈とシーンが結び付かない、異常な形をしている映画であった。
コーエン兄弟の『シリアスマン』と通じる部分は確かにあって。
土着文化と外来文化の衝突とゆー側面は、
日本人の感覚だと察し難い点でもあり、
点を見詰めていると線を見失い、線を追っていると点を見失う。
ナ・ホンジン監督、畏るべし。
他には、