『マダム・マロリーと魔法のスパイス』 ※ネタバレどころか全部云う


マダム・マロリーと魔法のスパイス ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ヘレン・ミレン,オム・プリ,マニッシュ・ダヤル,シャルロット・ルボン,ミシェル・ブラン/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

undefined


 フランス郊外に越してきたインド人家族(代々料理人)と、
 細い道一本隔てた真向かいでレストランを経営する、未亡人マダム・マロリーとの交流を描く。
 とゆー粗筋とこのタイトルからだと、
 ハートウォーミングな何やらを簡単に想像してしまうが、、、
 ま、実際そーなんだけど、そーじゃない。
 モヤモヤモヤモヤする鈍い何かが残るお話でありました。

 まずね、
 お店が焼き討ちにあってお母さんを亡くしたインド人家族が、新しい家&お店を探しにフランスへ訪れます。
 そこで運命的な出会いを経て、
 家&お店も見付けて、まあ素敵、とおもって観ておりましたが、
 マダム・マロリーとゆーたいへん品が良い美人のクソババアがストーリーに絡み始めると、
 次第にフランス人特有の偏見が滲み出る。

 要するに、
 マロリーの伝統あるフランス料理店の真向かいに、
 突然引っ越してきたインド人がインド料理店をオープンさせたわけで。
 そりゃ平静ではいられないだろーけど、マロリーの反応とゆーのが嫌がらせ以外の何ものでもなくて。
 市長を抱き込んで訴えるとか、
 市場の食材を買い占めるとか、ラジカセがうるさいと怒鳴り込むとか、
 完全に悪役の振る舞い。
 ミスター味っ子でよく出てきたわ、こんなヤツ。
 お手並み拝見とか、
 味で勝負とか、そーゆー発想がないだけじゃなく、
 差別してんだよな、インド人を。
 仕舞にはマロリーのチーフシェフが衝動的にインド料理店を放火。
 お店は燃えて(二回目)、
 インド人一家の長男(才能ある料理人)は手に大火傷を負います。
 酷い。
 しかし長男は聖人の如く、「許す」と。
 そればかりかフランス料理を勉強したいとマロリーの店で働くことを希望します。
 長男は才能あるし、
 インドの伝統的なレシピも取り込めるので、マロリーは願ったり叶ったりで長男を受け入れます。
 あ、放火犯のチーフシェフは速攻でクビにしました。
 長男の料理を出すよーになると、
 マロリーのお店は評判も上がり、遂には念願のミシュラン☆2つを獲得。
 万々歳、してやったりです。
 長男はパリの有名店に引き抜かれましたが、
 「なんかちゃうわー」と、マロリーのお店に戻ってきます。
 マロリーはインド人のお父さんともダンスを踊り、メデタシメデタシ。。。

 って、あまりに都合良すぎるだろ、コレ。
 不快だわー。
 フランス人、嫌いだわー。

 まココに、
 (マロリーのお店で働いてる)見習いシェフの恋人とかも絡むので、
 そこも踏まえて…も、納得いかんわなあ、やっぱり。
 ロマンチックな雰囲気は全面に押してくるけど、
 高慢を美徳とするよーな描写で、差別的な意識を否定しないからな。
 認めるとゆーより、
 巧く利用してガッチリ儲けたよーな印象がつよい。
 インド人を従順な存在にしてるのも、嫌。
 (お父さんだけは偏屈な頑固者のトラブルメーカー扱いだけど、結局マロリーの色香に屈するからなー。)

 恋人の劣等感な部分のエピソードも未回収だし、
 あの遅刻ばかりしてる男は、ホントに遅刻してるだけだったしな。

 タイトルの「魔法」も、腹黒いネガティブな意味に思えてくるよ。

 原題はね、
 「100フィートの旅」とゆー、細い街道を挟んだお店とお店の距離を表すもので、
 「近くて遠い」とゆー両家の関係を含めております。


[PR]
by y.k-ybf | 2017-04-30 21:32 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧