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史実 新日本vsUWF 妥協なき闘い! 新日本vsUWF抗争 DVD-BOX

 史実 新日本vsUWF 妥協なき闘い! 新日本vsUWF抗争 DVD-BOX

 U.W.F.は、
 日本のプロレス界にとって希望であり、革新であり、
 破壊そのものであった。

 プロレスは、本当に強いのか?

 当時、プロレスファンにとって、それは最大の疑問であり、同時に禁句でもあった。
 それは異種の格闘技との比較だけではなく、
 単純に、誰が最強のプロレスラーなのか。
 そして純粋に、プロレスの強さとは、何か。
 まるでプロレス自身に問い掛けるような疑問であったが、
 それを求めることが如何に困難であるか、また測るための術すらないことを、
 深いファンならば尚更、身に染みて知っていたのだ。

 プロレスは強い、はずだ。
 と、
 信じるほかなかった。

 格闘技として、プロレスを極めること。
 パフォーマンス・ショー的な要素を必要とせず、
 見栄えのする大技を排除し、
 効果的なキックとサブミッションを多用するU.W.F.のスタイルは、
 そんな想いへの返答であり、希望であった。

 現在のプロレス、格闘技しか知らないのなら信じがたいだろうが、
 当時、地味な関節技・サブミッションは敬遠され、
 キックなど、ほとんど存在すらしていなかった。
 (タイガーマスクに代表されるような、
  ローリング・ソバットなど「キック技」はあった。)
 そこに突如としてU.W.F.が現れてしまったがために、
 新たなスタイルへの熱烈な歓迎と、
 壊されようとする既存のルールへの拒絶が混沌として、
 選手もファンも含めたプロレス界全体を巻き込んでしまったのだ。

 結果、
 (ある意味で)貪欲なプロレスはU.W.F.のスタイルを受容し、
 現在のキックもサブミッションもあり、当然プロレス技もあるスタイルへ変化する。
 今では完全に消化した所為か、そこにU.W.F.をダブらせるものも少ないだろう。

 プロレスに訪れた革新は、
 いつしか、
 古き良きショーマン、ストロングスタイルを駆逐し、破壊した。

 その功罪については、
 格闘技ブームと、そこに反比例してしまうプロレス人気から、
 簡単に導くことはできないのだが。。。
by y.k-ybf | 2005-05-17 17:10 | テレビ | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo