新日本 対 U.W.F. 秘蔵試合 DVD-BOX

新日本 対 U.W.F. 秘蔵試合 DVD-BOX

 「裏」に、「ビデオ」が付くと、
 8割方の日本人男性は、
 血やら何やらが沸き立つものであると先日文部科学省から統計データが発表されたばかりだが、
 プロレスにも似たようなビデオが存在する。

 裏、とは、
 大雑把に言えば、まともな流通にのらない商品のことで、
 このDVDに収められた「前田日明 対 アンドレ・ザ・ジャイアント」は、
 その類のビデオの中では特に有名なものだった。
 映像に残っていることからテレビ放映が前提であったろうし、
 次週の予告でこのカードが発表されていたことも覚えている。
 それが放映中止、ビデオの発売もされず、お蔵入りになってしまったわけだが、
 当然いわくと言うか、理由がある。

 と、
 引っぱっておいてなんだが、あまりにも有名な試合なので、
 詳しい事情を知りたい方は、ネットでいくらでも探せるとおもうので、
 そちらを参考にしていただきたい。
 (一応、理由は知っておるのですが、
  「人気のある前田に、新日が制裁を・・・」とか、
  推測な話ばかりなので、省きます。)

 肝心の試合のほうは、
 アンドレの膝を正面からポコポコ蹴る前田さんが、
 怖かったです。
 猪木対アリ戦もそうですが、
 こーゆー試合は退屈なものなんですよ。

 さて。
 前回の『史実』のほうが、
 まるでU.W.F.が圧倒的に強かったと、誤解をまねくような書き込みになってしまったんで、
 少し、訂正を。

 前回って言っても、昼間のことなんだけどね。

 さてて。
 ビデオを観てもらえば一目瞭然なのですが、
 U.W.F.と新日との差は拮抗しており、
 名勝負といっても過言ではない試合を、いくつも残しております。
 U.W.F.の選手は、そのほとんどが新日出身で、
 団体間の意識に特別なものがあるのは、容易に想像できます。
 若手同士の兄弟喧嘩との側面もあるといえるし、
 スタイルの違いから、
 「次のメイン・イベンター」を狙う、潰し合いでもあったのでは、と。
 (「次」の「前」は、とうぜん、猪木のこと。)

 出身が同じだから噛み合う部分もあるし、
 柔軟に対応できる新日選手層の厚さや、選手育成のレベルの高さも、
 名勝負を生んだ一因であろう。

 U.W.F.の影響は、どちらかと言えばスキルアップだったとおもう。
 例えばキックの有効性や、サブミッションの開発やら。
 しかしながら、
 新日がそれを取り込み、馴染ませるに至った理由には、
 完全決着がなかったことも、あったのではないだろうか。

 抗争後、
 U.W.F.は単独興行という形で結果を求めた。
 一方、新日はどこか宙ぶらりんの状態のまま、
 Uのスタイルを取り入れ、自ら仮想敵となり、
 肯定と否定を繰り返しながら、闘っていたような気がする。

 では何故、決着が付かなかったのか。

 前田が新日から追放されたことが直接の原因ではあるが、
 やはり大きかったのは、
 大将同士である、
 前田日明とアントニオ猪木の直接シングルマッチが組まれず、
 勝敗が付いていなかったからだ。

 この先はまた、
 もしも・・・、の話になってしまうので省略するが、
 失われた「決着」を求めるが故に、
 新日は対U.W.F.を想い描き、
 U.W.F.はストイックになっていった。

 とは、理想過ぎるだろうか。
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by y.k-ybf | 2005-05-17 22:12 | テレビ | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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