史実!新日本vsUWF DVD-BOX 極限の潰し合い!新日本vsUWFインター全面戦争

史実!新日本vsUWF DVD-BOX 極限の潰し合い!新日本vsUWFインター全面戦争

 タイガーマスクがコーナーポストでシュートサインを決めたとき、
 前田日明がハイキックを、キャプチュードを決めたとき、
 「世界」は変わった。

 まあ、
 興味がないと少々病的な感覚ではあるのですが、
 「世界」は、動いたのである。

 武藤敬司が高田延彦にドラゴンスクリューを決めたときも。


 新日本プロレスとの業務提携を終え、
 U.W.F.は単独での興行に移行、絶大な支持を受けるも、
 まさに「空中分解」と言える解散劇を経て、いくつかの団体へ分裂してしまう。

 高田延彦率いる「U.W.F.インターナショナル」は、
 分裂してうまれた団体の一つで、もっともU.W.F.の影響を残していた。

 ように、おもう。

 突然、微妙になってしまいましたが、
 個人的にプロレスを観なくなった時期でもあり、
 総合格闘技というジャンルの黎明期、とても混沌とした時期でもあるのです。
 記憶が曖昧なので正確ではないかもしれませんが、
 前田は総合主体の「リングス」を、
 舟木、鈴木みのるは「パンクラス」を旗揚げし、
 世界的には、バーリトゥードでグレイシー柔術が注目を集めた。

 新日は橋本、蝶野、武藤の闘魂三銃士の活躍により、
 不完全燃焼で燻り残っていたU.W.F.抗争を、乗り越えることができた。

 それぞれの団体が、それぞれの方向を模索し、突き進むなか、
 高田の「U.W.F.インターナショナル」だけが、
 あまりにも早い、迷走を描いてしまう。

 U.W.F.のスタイルを継承し、プロレスまでも包括しようとする体勢は、
 ファンへの効果的なアピールにはなったが、
 団体ごとの「棲み分け」が活発化した時代の流れには、対応することができなかった。
 また、
 グレイシー道場への「道場破り」失敗や、
 他団体への一方的な挑発と捉えられてしまった、1億円トーナメントでの失態など、
 敵を欲するような行動は不信感を生み、マイナスなイメージばかり先行してしまう。

 そして、
 新日本プロレスとの抗争が、勃発する。

 誤解を生むかもしれないが、
 新日にとってUインターは、すっきりとした区切りのないものではあったが、
 すでに過去の遺物であった。
 新しい世代にとって、U.W.F.の名は、重要なものではなかったのだ。
 一方、
 「最強」を目指すUインターにとって、
 新日は倒さなければならない「敵」の一つであり、
 避けてはならないものであった。
 その「最強」も、「敵」も、盲信の産物であったとしても。

 当時のU.W.F.インターの行動は自傷行為、自爆志願のようにおもえた。
 何故、新日と闘わなければならないのか。
 何故、強引なトーナメントを発表したのか。
 何故、グレイシーに喧嘩を売ったのか。
 それは存在意義への、疑心ではなかったか。

 大一番、
 IWGPヘビー級選手権において、
 高田の圧倒的有利と言われる以前に、試合の成立まで疑問視された対武藤戦は、
 ドラゴンスクリューで痛めた足を、4の字固めで攻め込まれてまさかの敗北。
 リターンマッチでは武藤に勝利を収め、IWGP王者になるも、
 橋本に防衛を阻まれてしまう。

 闘うからには勝たなければならない試合を悉く落としてしまったU.W.F.インターは、
 それが直接的な理由とは言わないが、
 崩壊、解散してしまう。

 プロレス界、格闘界を活性化し続け、
 いまだにファンを魅了してやまないU.W.F.は、ここで姿を消す。
 ロマンチックな言い方をすれば、
 時代に食われた、のではなかろうか。

 現在、
 総合格闘技は隆盛し、プロレスは二の足を踏むように停滞してしまっている。

 失われたものは、
 あの、
 世界を変えるほどの、歓喜であり熱狂である。
 「スタイル」でも、
 「結果」でも、
 「敵」でも、ないのだ。
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by y.k-ybf | 2005-05-20 23:14 | テレビ | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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