人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新しいのと以前の「キューティーハニー」、二本。シャランラッ!


 そもそも「キューティーハニー」のリメイクだっつってんのに、
 「ゴースト・イン・ザ・シェル」をやろーとしてるし、
 スゴく安易に「ブレードランナー」を引用してるのが、古い。27年ぐらい古い。

 気に入らないトコを挙げると切りがないのでやりませんが、
 いちばん酷かったのは、「問題」の為の問題作りが歪でね。
 「下層社会」ってさ、下に住んでるからってコトじゃないだろ。
 この問題自体も、
 (環境汚染の原因となる)排気孔をもっとヒトがいない場所まで伸ばせばいいし、わざわざ真下に住まなくてもいいのにね。
 郊外はどーなっとるんか。

 それと台詞が殆ど説明の為の台詞で不自然なわりに、大切な部分は何も説明してくれないので、
 どーゆー理屈でストーリーが展開してるのかが、よく判りません。
 「人工知能」とゆー言葉が頻繁に出ますが、管理してるのは「コンピューター」じゃないの?
 お父さんの博士はあんな状態で、何をやっていたの?

 と。
 ほら、止まりません。
 全体的にスベっている印象を受けました。(特に外人のアレとか)

 それでは続けて、
 庵野秀明版「キューティーハニー」を観てみましょう。


キューティーハニー コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]

佐藤江梨子,市川実日子,村上淳,及川光博,小日向しえ/バップ

undefined


 こちらは04年に公開された、
 庵野秀明監督による、「キューティーハニー」。

 当時は丁度マンガ原作の実写映画化が続いた時期で、かなり話題にもなりました。
 とても悪い意味で。
 (『CASSHERN』の公開が4月。
  『キューティーハニー』が5月。
  『デビルマン』が10月。全て、04年公開)

 個人的には本作にネガティブな印象はなかったけども、
 世間的な評価も高いわけではなく、この独特な作風に賛否分かれていた気がする。
 アニメの演出で実写を撮るとゆー手法は、
 アニメや特撮に慣れていないニンゲンには伝わり難く、逆にアレルギーのよーな反発を起こしていた、よーな。
 (主演でハニー役を演じた佐藤江梨子の、
  デフォルメされたエキセントリックなキャラクターも含めて)

 そんな本作を約十年ぶりぐらいに、
 とゆーか『シン・ゴジラ』を経過した上で観てみると、
 意外とタイトにまとまっており、
 意外と演出もハマってて、
 意外と楽しめた。

 極端な作品に変わりはないけど、
 何つーか、
 トゲトゲしく感じられた刺激が、だいぶまろやかになっておりました。
 当時は「アニメに逃げた(誤魔化した)」よーに受け止められた手法も、
 原作ではなく、
 アニメ版の変換実写化と考えるなら、悪くないのでわ?

 だっていきなりパカパカのガラケーから映るからなー。
 嗚呼、時代!!
 って感覚は否めないし、観る側だって変わるよ、そりゃ。
 主題歌、倖田來未ですよ?

 佐藤江梨子の脚がもうちょい短くて、ロリっぽさがあったなら、
 また反応も違っていたかもな。。。等とも思ったり。
 (彼女の低音ボイスはとても魅力的です)

 ジルの最期に、
 自身の未来の姿を重ねるハニーとゆー、ちと切ないラストも良い。

 も少し再評価されてもいい気がしますよ。


by y.k-ybf | 2017-12-06 20:37 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo