『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』


 厄介な映画だ。

 エピソードⅠを観たとき、
 何をダラダラやっとるのかと退屈を持て余したものだが、
 エピソードⅢは展開のスピードも情報量も半端なものではなく(早くて、多い)、
 バランスがおかしいのー、と、しみじみおもいました。

 例えば、
 アナキンがどれほど妻のパドメを愛しているのか、や、
 母の死がどれほどトラウマになっているのか、やら、
 ジェダイの正論が如何に束縛となりプレッシャーとなっているのか、とか、
 シスの誘惑から逃れる難しさ、とか。
 とか。
 もうちっと丁寧に描いてくれれば、
 作品自体の説得力となったのに、なあ。と。

 一応、パンフレットのほうで、
 ジョージ・ルーカス様の御言葉として、
 あえて伏線を排し、唐突かつ早急に、選択と進展を配置したとあった。

 そーだとゆーのだから、そーなんだろう。

 しかしキャラクター作りというのは、
 ストーリー重視のエピソードだけではなくて、
 例えば、
 食生活であったり、会話の対応だったりと、
 ストーリーとは関係のない部分で肉付けされるものであり、
 『スター・ウォーズ』は、
 特にアナキンのシリーズは、そのへんザックリ省かれている。

 ・・・まあ、わたくしが、指摘することでもないのですが。

 粗筋を語るのが、
 辻褄を合わせるのが、もー、必死なのだ。
 余裕など微塵もない。

 エピソードⅢは、
 観てる途中で、
 これは映画なのか、あらましをなぞって説明されてるだけなのか、
 疑問に感じるほどであった。

 なのに、
 おもしろいのだから、質がわるい。

 鑑賞後、何とも言えない到達感があるし、
 エンド・ロールにはルーク編の音楽なんて流れるし。

 質がわるいというか、
 これが30年も愛され、求められる映画の強さなのであろう。

 シリーズは、全体的にもこれで完結といわれているが、
 続きはテレビドラマでとか、アニメシリーズでやるとか、
 アナキン以前のエピソード0を撮るだとか、
 あやふやな情報が錯綜しておりますが、
 誰もが想像しながら、
 誰も成し得なかった、創れなかった、壮大なスペースオペラ、『スター・ウォーズ』。
 せっかくなんでw、
 イベント気分で映画館へ行ってみるのも、たのしいとおもいます。



 余談ですが、
 ルーク編であるエピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵを観ておく必要はありませんが、
 エピソードⅡだけは観ておかないと、かなり解りづらいです。
 さらに楽しむためには、
 アニメの『クローン大戦』を観ておくのがよいでしょう。

 『クローン大戦』は、作品としてはグタグダでアレなんですが、
 ⅡとⅢを繋ぐ一本分ぐらいに重要な内容なので、お勧めです。
 (ネタバレになりますが、
  Ⅱは、
  クローン大戦が始まるぞと言って終わり、
  Ⅲは、
  大戦が終わるぞと言って始まります。
  つまりクローン大戦自体、映画ではさわり程度しか描かれておらず、
  丸々、アニメでやってるわけです。)

 また、ルーク編も観たいという方には、
 すっごい技術で作り直したビデオの特別編よりも、
 そこへさらに手を加えたDVDの特別編のほうがよろしいとおもいます。

 ちゃんと、ヘイデン・クリステンセンも出ております。
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by y.k-ybf | 2005-07-14 23:35 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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