『NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM』 (2000)


ノーフューチャー デラックス版
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B00005L95T



 パンク・ムーブメントではなく、
 セックス・ピストルズというバンドのヒストリーを追った映画、ですね。

 バンド中心で、マルコムの扱いが、おもしろい。

 とにかく、
 ジョニー・ロットンの顔だ。
 声と、唄と、
 ダンスとファッションと、
 何よりも、顔だった。

 惹き付けられるというか、奪われるというか、
 追わずにはいられない魅力が、ジョニー・ロットンの顔にはあった。

 見開かれた目は、
 相手の脳ミソの血流まで見抜くかのように鋭く、
 その言動(歌詞)は、上辺ではなく、衝動を本質に隠している。

 ピストルズとは、ジョニー・ロットンである。
 そして、
 バンドを神格化したのは、してしまったのは、
 シド・ヴィシャスであった。

 シドは、真っ白く端正な顔つきはジョニーと似ていたが、
 伏し見がちに閉じた目は正反対で、自分以外のものすべてを拒んでいるようであった。
 彼が鵜呑みにできたのは、
 ムーブメントの喧噪そのもので、
 ジョニーが見抜いたエネルギー(衝動)の根源や、
 パンクの真意までは、及ばなかったのだろう。
 しかし、
 シドに訪れた死が、安易な騒動の象徴に祭り上げられるのも、
 それが所以なのかもしれない。

 複雑ではあるが。
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by y.k-ybf | 2005-09-28 21:53 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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