『伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇』 (3/100)

伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇 【劇場版】
/ ビデオメーカー
ISBN : B00005HR50




 スターシップがランナウェイする、イデオン。
 その劇場版である、『伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇』。

 妙に高い値が付いてるとおもったら、いつの間にか廃盤になっていた模様で、
 このたびめでたく再販されました。

 詳しい内容に触れたいところですが、
 本編であるテレビシリーズを観ていないので、余計なことは言わないほうがよいでしょう。
 要するに、
 エゴとエゴがおたがいの尻尾に噛みついて、
 ぐるぐる廻っているうちに、運命に翻弄された挙げ句、敗北するお話。
 だと、おもう。

 救いがあるのか、ないのか。
 受け取る自由だが、
 この物語にこめられたものは、今でもかなりのプレッシャーとして伝わってくる。
 それは哀しいことではあるが、名作である所以なのだろう。たぶん。

 (接触篇/発動篇、どっちも2時間ない内容なので一気に観れるかと高をくくっていたら、無理でした。
  ショッキングなシーンのたびに、一旦止めてからでないと、わたくしには観れませんでした。)

 しかし、
 これは子供は観たがらないだろうし、適当に宣伝できるものでもない、よ。
 わたくしはリアルタイムで知っていたけど、
 アダルトタッチなキャラや、積み木を釘で打ち付けたようなロボットやら、まったく観る気の起きないアニメでした。
 ほとんど記憶にもない。
 たとえ観ていたとしても、理解できたか、あるいはひどいトラウマにでもなったろうか。

 さて、折角なので、
 監督である富野由悠季の当時の仕事が、如何に神懸かっていたか。カンタンに思い知りたいとおもいます。

 『伝説巨神イデオン』のテレビ放送が、1980年の5月。
 それが翌年の81年1月に打ち切りとゆー形で終わるわけだが、
 二ヶ月後には『機動戦士ガンダム』の劇場版が、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと続けて公開され、
 さらにその後、この『イデオン』の劇場版が2作同時に公開されるわけだ。
 つまり、ガンダムのテレビシリーズと映画×3、
 イデオンのテレビシリーズと映画×2は、ほとんど同時期に進行製作されていたことになる。
 (映画がテレビの再編集ものであるなど、愚問。)
 因みにガンダムの前は『無敵超人 ザンポット3』と『無敵鋼人 ダイターン3』で、
 その後は『戦闘メカ ザブングル』、『聖戦士 ダンパイン』、『重戦機 エルガイム』と続くわけだ。
 恐ろしい。


 『ガンダム』は戦争とゆーリアルを描くため、
 今でゆーところのスーパー系要素、
 例えば無尽蔵なミサイルだとか、怪光線とか、
 オーバーテクノロジーとか、異星人とか、大いなる意志だとかを徹底的に排除した。
 『イデオン』は、その排除された要素をかき集め、些か大胆におもえるほどの、世界を構築している。
 二つの作品は、現実と幻想、両極端であるが、
 結末として「生還」と「滅亡」を置くことで、
 二つのテーマが交錯するのは、意図的なものだったのではないかと、おもう。

 これを区切りにでもして、新しい時代とやらを始めなさいよと、
 誰もいなくなった世界から訴えてもいるわけだが、
 それ、希望でもあるが、
 いまだにガンダムを作らなければならない監督の現状を鑑みると、複雑な気持ちになるが。
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by y.k-ybf | 2006-06-01 22:41 | 映画/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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