『Achtung Baby』/U2 (005/100)
2007年 11月 13日
覚醒の、アルバム。
『アクトン・ベイビー』は、
それまでのU2のイメージからは一変どころか、三変半ぐらいした、
デジタル・テクノロジーを取り込んだってよりも、
ポップ、ダンス・ミュージックを解体し、U2として再構築したような、
かなり作り込んだアルバムでございます。
が、じつわ。
当時、U2が表現し、伝えようとしたものは、あまりにも巨大すぎて、
この完成度の高いアルバムですら、その中核となる一つのピースでしか在りませんでした。
かなり大規模な世界ツアーとなった、「ZOO TV TOUR」と「Zooropa TOUR」。
その合間に、たった二ヶ月で製作された補足的なアルバム、『ZOOROPA』。
その二つのアルバム、二つのツアーが幕を下ろして、
やっと『アクトン・ベイビー』は完成し、完了することができたのです。
ライブで演奏された過去の曲や、
ルー・リードやらエルビス・プレスリーらのカバー曲も含めた上で。
なので。
アルバムも、勿論それ自体、良いのですが、
できればライブのビデオも観てほしいので、ございます。
ここでは説明しきれないようなメッセージを、
誰もが成し得なかった方法で、伝えてくれるから、で、ございます。
Achtung Baby
U2 / / Universal/Island
ZOOROPA
U2 / / 日本フォノグラム
ZOO TVツアー~ライヴ・フロム・シドニー
/ ユニバーサル インターナショナル