『THE ESSO TRINIDAD STEEL BAND』/THE ESSO TRINIDAD STEEL BAND (006/100)


 ジャケ買いして、当たった一枚。

 名前から判るように、スティール・ドラムのバンドで、
 強い陽射しの船上でドラムを叩く彼らを写したジャケットが、
 あまりにも素晴らしかったので、速効で掴んでしまいました。

 そんで。
 解説にあるスティール・ドラム発祥の話がおもしろかったので、要約してみます。

 アフリカからの黒人奴隷が、労働力としてトリニダード・トバゴへ移民させられる。
 そこでは厳しい規制が敷かれて、伝統的な文化や、宗教まで禁じられた。
 歌や踊り、楽器さえも。
 やがて彼らは、海岸にうち捨てられていたドラム缶をみつけ、ガンガン叩きはじめる。
 叩いて、叩いて、叩きまくってるうちに、
 音階を持った楽器となって、スティール・ドラムが完成する。
 そして、制度から解放されると、
 バンドは、オーケストラになり、
 カーニバルになり、国を代表する楽器と音楽になった。
 バンド名にある「エッソ」は、有名なアメリカの石油会社のことで。
 エッソのドラム缶がスティール・ドラムとして質が良かったのが、由来になっている。
 直接的な関係性はさておき。
 支配的な産業の廃棄物から、労働者たちが生み出した文化とは、
 何とも皮肉で、素晴らしいことだと、おもう。
 まさに、レベル・ミュージックだ、と。

 キラキラと透き通るように響くスティール・ドラムと、
 瑞々しく躍動するバンドの演奏が、感動的なアルバムでございます。

エッソ・トリニダード・スティール・バンド!
エッソ・トリニダード・スティール・バンド / ワーナーミュージック・ジャパン
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by y.k-ybf | 2007-11-15 20:57 | 音盤/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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