『The Spaghetti Incident?』/ガンズ・アンド・ローゼズ (011/100)


 以前にも書きましたが、洋楽をちゃんと聴き始めたのは、
 ガンズ・アンド・ローゼズとニルヴァーナが派手にやり合ってる頃で、
 リアルタイムではあったけど、
 UK方面ばかり聴いていたので、ほとんどノータッチでした。
 しかし、まあ。
 このメジャーとインディの対立みたいなケンカは、
 いま考えると、なんだったのかなあ、と、おもう。

 詳しいことまで知らないので、いつものウィキペディアを参考にしてしまいますが。
 ハード・ロック、ヘヴィ・メタル、ヒップホップやらのメジャー・シーン。
 LAメタルとゆームーブメント。
 それらを経由して生まれたバンドとして、
 ガンズは異端におもえるほどのリアルティをもっていた。
 や、
 この「リアル」ってのがまた厄介なんだけども。
 他の、バンドと比べると、彼らはまさに新しいアプローチを持ったバンドでありました。
 しかし。
 それと同じよーなことが、シアトルでも生まれていた。
 ニルバナと、グランジと呼ばれるムーブメントでございます。

 ニルバナのブレイクによって、
 アメリカの音楽シーンはオルタナティブへと大きく変革もします。
 大メジャー的なものが仮想敵となり、嫌悪される風潮に、一時的にしろ傾いたりもしました。
 そのやり玉として挙げられたのが、
 トップバンドになったばかりのガンズだったのは、皮肉とゆーか、なんつーか。
 確かにガンズのスタイルは、
 過去のバンドを路襲し、その影響下にあり、
 メジャーレーベル絡みの戦略性や商業主義も内包していた。
 しかしそれは彼らの世代、状況からして不自然なことではなく、
 当然のキャリアといえるし、
 求められていたからこその、絶大な人気と支持だったわけで。
 非難されるもいわれもない気が、する。
 攻撃的で、暴力的ではありましたが。

 むしろ、彼らの登場から変化は始まるはずであった。
 それが、で、あるわけなんだけども。

 『The Spaghetti Incident?』は三枚目のアルバムで、
 現時点での、最新のオリジナルアルバムでございます。
 そこから14年、
 アルバムも出さずに、解散もしていないわけですね。

 パンク・カバー・アルバムとゆーふれ込みでございますが、
 パンクだけでもないので、ただのカバーアルバムだとおもっていただいてよろしいです。
 が、
 ただのカバー・アルバムであるがゆえに、
 よけいな装飾も、規制もなく、
 シンプルでストレートな演奏が気持ちよく、かっこよいアルバムになっております。
 そーゆー意味では、パンク的なんだけども。

 なによりも、彼らの音楽性の広さが、分かります。
 (デビュー前にはプレスリーを、
  他のアルバムではボブディラン、ポール・マッカートニー、
  ストーンズをカバーしております。)

 ガンズのデビューアルバムが1987年。
 ニルバナの活動もその年に始まっています。
 ま、
 違うっていったら違うものなんだけど、
 あと数年、ずれていたら。
 この二つのバンドがぶつからなかったら。
 などと、考えるのは酔狂が過ぎますが、
 後のグランジ・ブームにおける熱狂と、終焉をおもうと、
 複雑にもなります。



ザ・スパゲッティ・インシデント?
ガンズ・アンド・ローゼズ / / ユニバーサル インターナショナル
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by y.k-ybf | 2007-11-30 10:48 | 音盤/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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