『BREATH』/渡辺美里 (014/100)


 渡辺美里の、サードアルバム。
 三枚目。

 決めるまでにはデビューアルバムの『eyes』を選ぶつもりでおりましたが、
 聞き返してみましたら、おもっていたよりも聞き込んでしまいまして、
 こちらを選ぶことにいたしましたで、ございます。

 『BREATH』の特筆すべきトコロは、
 何よりも、ソウルフルな美里のボーカルでございます。
 当時、若干21歳にして、すでに完成したようなソウルシンガーぶりでございます。
 またオールディーズやR&Bを下敷きにした、
 シンプルなアレンジの楽曲も、良好でございます。

 作曲陣には美里本人の名前もありますが、
 TMの小室哲哉、木根尚登、
 今、ちょっと話題の佐橋佳幸、後にspeedなどを手掛ける伊秩弘将。
 編曲には西平彰、清水信之と、見事に揃ってるし、
 まだまだみなさんバリバリの現役、若手で、
 美里とゆー新しい才能をサポートしつつ、
 互いに影響を与え合っている、熱情のようなものが感じられます。

 このあと美里は『ribbon』で本格的なブレイクを迎え、
 次のステップへ向かうわけでありますが、
 わたくしは、
 この、
 激しく、少しシリアスな頃の美里が、一番思い入れがあったり、するのでございます。

 若い世代、と、ゆーのもなんですが。
 美里がメキメキとその才能を開花させていった頃、
 ファンである方々は、
 ユーミンに代わる新しいシンガーが現れたと、期待に胸を躍らせたものでございますが、
 現在の美里をみていると、
 ユーミンを飛び越えて、美空ひばりみたくなっておりまして、
 や、
 悪いわけではないんだけれども、ちょっと複雑ではあります。
 今でゆーと、
 そのポジションは宇多田ヒカルになるのでしょうか。
 なんだか間が抜けてるような気もしますが。

 ただ、実力的には申し分ないけれど、
 ユーミンや美里が放っていた、大袈裟に言えば、時代の代弁者としての引力が、
 今のミュージシャンには薄いような気がします。
 誰とは言いませんが。

 尾崎豊は、理想を強く打ちだすタイプでしたが、
 美里は無力や弱さを、隠さない強さがあって、
 男女関係なく、支持されたのは、
 そのあたりが理由だったのではないでしょうか。

 エー、コラ。


BREATH
渡辺美里 / / エピックレコードジャパン
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by y.k-ybf | 2007-12-11 21:52 | 音盤/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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