『ゴッドタン〜マジ歌選手権〜』
2008年 02月 27日
かねてより、好きな芸人と訊かれると、
躊躇いもなく山崎邦生と答えるマイノリティなのだが。
先日、
『アメトーーク』にて二週にわたって放送された「出川哲朗スペシャル」が、
最高におもしろかった。
M-1よりも笑ってしまった。
笑った後で、少し、不安になった。
これで笑えて、ええのかなと。
山崎も出川も、完全に天然芸である。
天然芸とゆーのは、
野球でゆーと、バントのつもりでエンタイトルツーベースを打つようなものである。
そしてボールを投げてくれるピッチャーがいないと野球は成立しないように、
天然芸でも大切なのは、
引き出し、受けとめ、笑いに代えてくれるツッコミ役で。
それが不在だと成立しないどころか、いわゆるお笑い大事故になりかねない。
ツッコミとゆーより、誘導役みたいなものだが。
しかし、この分かり易くゆーところの、ツッコミができるニンゲンは、少ない。
天然濃度が高ければ高いほど、
それを受け捌く技量も高度なものが要求され、自然と数が少なくなるわけだ。
興味深いのは、
天然とゆー「芸人」の技量が下がれば下がるほど、
相手側の技量の高さが要求されるとゆー、アンピバレンツ。
これが天然芸の、おもしろさの秘密ではなかろうか。
と、
ゆーわけで。話はまったくかわりまして、「マジ歌選手権」。
『ゴッドタン』とゆー番組の1コーナーで、
芸人がマジに作った歌を発表して、笑われずに唄いきれるかとゆー、アレ。
実際はマジメな歌とゆーより、
マジメに唄い、牛乳を口にふくんだ審査員が我慢するとゆー、
かなり単純明快で、古典的な企画なんだけど、
これが何回観ても笑えるから不思議だ。
不思議って言ってしまうとアレなのだが、構図的に天然芸とも通じるところがあります。よ。
ゴッドタン~マジ歌選手権~
/ ポニーキャニオン
ISBN : B000VXR7PW