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『ゴッドタン〜マジ歌選手権〜』


 かねてより、好きな芸人と訊かれると、
 躊躇いもなく山崎邦生と答えるマイノリティなのだが。
 先日、
 『アメトーーク』にて二週にわたって放送された「出川哲朗スペシャル」が、
 最高におもしろかった。
 M-1よりも笑ってしまった。
 笑った後で、少し、不安になった。
 これで笑えて、ええのかなと。

 山崎も出川も、完全に天然芸である。
 天然芸とゆーのは、
 野球でゆーと、バントのつもりでエンタイトルツーベースを打つようなものである。
 そしてボールを投げてくれるピッチャーがいないと野球は成立しないように、
 天然芸でも大切なのは、
 引き出し、受けとめ、笑いに代えてくれるツッコミ役で。
 それが不在だと成立しないどころか、いわゆるお笑い大事故になりかねない。
 ツッコミとゆーより、誘導役みたいなものだが。

 しかし、この分かり易くゆーところの、ツッコミができるニンゲンは、少ない。
 天然濃度が高ければ高いほど、
 それを受け捌く技量も高度なものが要求され、自然と数が少なくなるわけだ。
 興味深いのは、
 天然とゆー「芸人」の技量が下がれば下がるほど、
 相手側の技量の高さが要求されるとゆー、アンピバレンツ。
 これが天然芸の、おもしろさの秘密ではなかろうか。

 と、
 ゆーわけで。話はまったくかわりまして、「マジ歌選手権」。

 『ゴッドタン』とゆー番組の1コーナーで、
 芸人がマジに作った歌を発表して、笑われずに唄いきれるかとゆー、アレ。
 実際はマジメな歌とゆーより、
 マジメに唄い、牛乳を口にふくんだ審査員が我慢するとゆー、
 かなり単純明快で、古典的な企画なんだけど、
 これが何回観ても笑えるから不思議だ。
 不思議って言ってしまうとアレなのだが、構図的に天然芸とも通じるところがあります。よ。



ゴッドタン~マジ歌選手権~
/ ポニーキャニオン
ISBN : B000VXR7PW
by y.k-ybf | 2008-02-27 10:31 | テレビ | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo