『PLUTO』 浦沢直樹×手塚治虫


 完結してない本を取り上げるのはやめておこうと思ったのですが、
 予想以上に面白かったので、とりあえず。


 いちいち説明するのも何ですが、
 原作は手塚治虫の『鉄腕アトム』のエピソード、「史上最大のロボット」。
 元が漫画なので、ただのリメイク・・・、
 とは思われないでしょうね。この表紙なら。
 中身も、
 浦沢らしい見事な腕前で、サスペンスというかミステリーというか。
 素晴らしい作品になっております。
 ちゃんと手塚のスター・システムを使ってるし。

 だがここで、さすが浦沢で終わってしまってはいけない。
 この解釈は見事であるが、
 やはりすごいのは手塚治虫で。
 これを、50年前に書いているのが、すごい。
 
 いわゆる劇画を嫌っていたそうで、
 「漫画タッチ」的なものにこだわり続けた手塚治虫の作品は、
 乱暴な言い方だけど、誤解され続けてきた。
 実は「書いている」のに、
 手塚の絵が、イメージが、それを覆い隠してしまっている。

 浦沢直樹の手によって、
 それら隠されたテーマが、どんな形で姿を見せるのか。
 とても楽しみでございます。

PLUTO (1)
浦沢 直樹 / 小学館
ISBN : 4091874312
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by y.k-ybf | 2004-11-09 15:27 | 本棚 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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