『Automatic For The People』/R.E.M. (041/100)


 グランジ・ブームのど真ん中で発表された、アルバム。
 の、ようですね。

 しかし。
 ルーツが不透明でおおくの評論家を悩ませたグランジ、オルタナティブの時代に、
 『Automatic For The People』がつくられたのは、とても意味があるとおもいます。

 ルーツが分かり難いと云いましたが、
 グランジにもちゃんとガレージやパンクといったルーツはあります。
 しかしそれ以上に求められたのは、
 アンチ・スター、アンチ・エンターテイメント。
 若者が身近に感じられるリアルな音楽であり、エネルギーでした。
 そのためには、ルーツと呼ばれる過去の遺物が邪魔だったのです。
 そして皮肉なことに、
 おおくの共感をあつめたリアルティは、否定したはずのカリスマを生み出してしまいます。
 それがニルヴァーナであり、カート・コバーンでした。

 『Automatic For The People』は、
 カントリー、フォークといったアメリカのルーツ・ミュージックを取り込みながらも、
 グランジ世代と共有する痛みを描き、世代も関係なく支持を得ました。

 グランジとは逆のアプローチで、アメリカを捉えようとしていたのです。


 しかし、まあ、
 大学生が、喜びそうなバンドですね。




Automatic for the People
R.E.M. / / Warner Bros.
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by y.k-ybf | 2008-07-25 17:48 | 音盤/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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