「ジオンの幻陽」

機動戦士ガンダムZZ外伝 ジオンの幻陽 上 (角川コミックス・エース (KCA168-3))
森田 崇 / / 角川グループパブリッシング




機動戦士ガンダムZZ外伝 ジオンの幻陽 下 (角川コミックス・エース 168-4)
矢立 肇作 / / 角川グループパブリッシング




 『機動戦士ZZガンダム』は不運な作品でございました。
 急遽、制作が決まるわ、劇場版『逆襲のシャア』のスケジュールが割り込むわ。
 明るいコメディタッチは不評だわ、主題歌は「アニメじゃない」だわ。
 放送終了後も、
 ガンダムシリーズとしては、メディア媒体での露出も少なく、
 プラモもいまだに全機種出てないし、単品ゲーム化もPC以外では無かった気がする。
 ガンダムが好きな方なら、
 これが如何に特殊なケースか、お分かりになるとおもいますが。

 確かに、クオリティが高いとは言えない作品であるし、
 シリーズの中では特異な作風が、受け入れられなかったのもある。

 しかし、な。
 しかしなと、おもってしまうのが、ファンの悲しいサガであります。

 この、ZZの舞台となる第一次ネオジオン戦争は、
 そーゆー経緯もあって、いままで掘り下げられる機会がとても少ない。
 じつは本編であるアニメでさえ、
 主人公をアクティブに動かしてしまい、戦争の全体像を捉えきれていないのです。
 そのへん、第13独立部隊を描いたファースト・ガンダムとの共通点だとおもいますが。
 つまりは、まだまだ余白がかなりあるのです。

 「ジオンの幻陽」は、ZZのサイド・ストーリーになります。
 ネオジオンの士官フェアトンの物語。
 戦記物とはちょっと違いますが、
 アクシズの内情を描いたり、本編の時系列と合わせているのがおもしろい。
 すこし、モビルスーツはサービス過ぎる気もしますが、
 生産技術が爆発的に進歩したグリプス戦役の影響を考慮すれば、
 セーフかなとおもいます。

 メカもキャラも、とてもカッコよいです。
 オッゴが荷物運んでいたりして。

 に、しても。
 やはり魅力はハマーン様か。
 ハマーン様はこのZZで戦死し、
 アクシズも、次の第二次ネオジオン戦争で破壊されて砕けてしまいます。

 そーゆーのを、もっと掘り下げてくれる作品をみたいものでございます。
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by y.k-ybf | 2008-11-01 21:32 | 本棚 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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