2016年 06月 09日 ( 4 )

こんばんわ、ダリオ・アルジェントです。五作です。


 以前、
 『サスペリア』を含む「魔女三部作」でも取り上げた、イタリアン・ホラーの帝王ダリオ・アルジェント。
 今回は初期から最新のものまで、五作まとめて観てみました。

 出鼻を挫くよーなコトをまず云ってしまふが。
 アート志向な独特の色彩感覚。
 処女性に拘る神秘主義と、相反するよーな扇情的描写。
 汚物や流血と云った、次第にスプラッターへ傾倒してゆく過激な露悪的表現など。
 ダリオ・アルジェント監督の個性とも魅力とも云える点が、
 わたくしの好みと全く合わない! ツライ!
 エロスの部分はたいへん愉しめましたが、
 グログロぐちょぐちょブチュブチュな部分は、
 判った判った判りましたから先へ進めてくださいよ、と、願うばかりでした。

 とゆー、
 かなりネガティブなスタンスでの感想になることを、予め。ご了承してください。。。


歓びの毒牙 HDリマスター版 [DVD]

トニー・ムサンテ,エヴァ・レンツィ,スージー・ケンドール,エンリコ・マリア・サレルノ,ウンベルト・ラオ/Happinet(SB)(D)

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 70年公開の、監督デビュー作。
 ブロンドの女性ばかりを狙う猟奇的連続殺人事件に巻き込まれる、サスペンス。

 個性的な登場人物と、
 スリリングでアクティブな映像のカットは、
 緻密さではなく、劇画のよーな如何わしい楽しさを作品にもたらす。

 今の感覚だと、
 正統派ホラーともおもえるスタイルですね。


わたしは目撃者 HDリマスター版 [DVD]

ジェームズ・フランシスカス,カール・マルデン,カトリーヌ・スパーク,ピエル・パオロ・カポーニ,ホルスト・フランク/Happinet(SB)(D)

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 71年公開の、サスペンス・スリラー。
 『歓びの毒牙』、『四匹のハエ』と合わせて動物3部作と呼ばれている、とか、いないとか。

 次々と容疑者が現れては殺される、
 先が読めない、複雑に展開するストーリー。
 ・・・分かり難い。

 電車で轢かれるシーンは、なかなかのゴア描写。
 オカルト色はまだまだ薄い。


シャドー HDリマスター版 [DVD]

アンソニー・フランシオサ,ダリア・ニコロディ,ジョン・サクソン,ジュリアーノ・ジェンマ,ララ・ウェンデル/Happinet(SB)(D)

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 82年公開。
 『サスペリア』が77年公開で、ロメロの『ゾンビ』を製作したのが78年。
 80年には『13日の金曜日』が公開されてスラッシャー系ホラーがブームとなり、
 世界的にもジャンルが拡大したとおもわれます。

 ホラーへのアルジェントの影響については専門家に任せるとして。
 本作は、
 えー…、ブロンドの美女が襲われる連続殺人‥‥‥って、どれも一緒や!
 カメラが犯人視点で、
 ぐーっと忍び寄って、ナイフでグサッ! 悲鳴がギャーッ!
 って、
 一緒一緒。観た観た。

 観たわ。


 85年公開の、
 だいぶグロさが増してくる、ホラータッチのサイコ・スリラー…だと、わたくしはおもいますよ。

 虫が大好き、ハエを使役できる少女が主人公。
 「蠅の女王」とゆー設定は独創的だが、特にストーリーで重要なわけでもなく、
 エキセントリックな言動と演出がいよいよドライヴしてきた作風に、ストーリーは置き去り気味。
 しかし特撮、合成の点は、
 トラウマ級の嫌悪感を植えつける見事な迫力。

 後半の、
 アレに少女を叩き落とす場面は、監督の狂気とも云える拘りを感じた名場面でした。
 その後の首チョンとチンパンジーで、いろいろどーでもよくなるが。


 かなり年月が開いて、2012年の作品。

 そーか、「ドラキュラ」を題材にした映画かー。
 と想像してたら、
 ぜんぜんそのまんまの「ドラキュラ」でした。
 12年の新作で、
 「ドラキュラ」をほぼそのまんまやるチャレンジ精神!
 コメディでもなく、ダーク・ヒーローでもなく、
 「ノスフェラトゥ」ですらない、「ドラキュラ伯爵」。

 十字架! ニンニク! 銀の弾!
 ヴァン・ヘルシングまで登場する、あの「ドラキュラ」ですよ!
 2012年に!!

 CGがチープなだけならまだしも、特撮も明らかにレベルが落ちている、よーに見えるのは、デジタルの罪。
 3Dを想定して作られた作品なので、2Dで観るとキビシいのは致し方ないとして。
 …うん。
 たぶん3Dで観れば、楽しいんだよ。きっと。
 ホント、あの生々しい巨大カマキリの映像は、是非ともスクリーンの3Dで体感したいものです。
 エログロも健在で堪能できますが、
 正直、古典ホラーの再現とかゆーレベルにも達しておらず…。
 後半、
 登場人物が次々と殺されてゆく展開には、尋常じゃない後始末感が漂っておりましたが。

 ドラキュラに咬まれた男が逃がされた直後、オオカミ男に咬まれる死に様には、
 も、ビーフジャーキー並の咬み放題な扱いだなと、つい笑ってしまいました。

 このチープさ、グロさを気楽に楽しむべきだったかな? と、今更気が付いた想いで、
 熱心なファンの方々には申し訳ない。

 まさか、
 ぜんぶ同じ味わいの料理が出てくるとわ…。

 とゆー、
 五作をまとめたとはおもえぬ、唐突な〆。



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by y.k-ybf | 2016-06-09 11:24 | 映画 | Comments(0)

コメディ映画をまとめて、六本。


 アメリカでは大ヒットしたけど、日本では公開すら見送られていた、大人気コメディ。

 大学のアカペラサークル、でいいんかの?
 個性的なメンバーが集まって、ニギニギしく挫折を乗り越えて、成功したりする、
 安心のお決まりなストーリー。

 予想以上に下ネタ全開で、エッジが効いたユーモアは最新事情を理解してないと笑いドコロすら判らない。
 いきなり女子のゲロネタから始まるのも驚いたけど、
 「それはそれとして!」当人もあまり気にしてないのも、何かスゲェ。
 主人公のキャラが(風体含めて)いちばん地味っつーのも、フシギな割り切りのよーなモノを感じた。
 もう少しDJ要素を増やしてもいいくらいなのにね。
 つか、
 この主人公はやっぱり、ゲロ吐いたリーダーだよね?
 そんな極端とも云えるバランスを成立させているのが、アカペラ。ダンス。リズム。
 まさに音楽の力。
 ぶっちゃけ、ストーリーなんか関係無しに、
 多彩なキャラと豊富な楽曲を眺めるだけでも十分楽しめる勢いが、この映画にはあるのです。


 なんかバカにされてるけど、
 エース・オブ・ベースの「サイン」は、じつはドンピシャ世代なので、好きな曲だったりするんだけどね。。。


 わたくしは前作にピンっとこなかったので、
 あまり期待もせず、前作を観たからとゆー理由だけで観たわけでして。
 結果、
 観ましたよ、とゆー以上の感想もなく。
 面白い、とはおもいますが、
 なんつーか、悉く笑いのツボが合わないとゆーか。
 笑う前にストレスを感じてしまふのだな。

 ってな具合なので、
 も、特にないです。

 ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス、
 クリス・パイン、クリストフ・ヴァルツと、メンツはすげー豪華。

 クリストフ・ヴァルツはやっぱ巧いな、おもいました。


 クリス・ロック主演・監督・脚本の、コメディ。
 こないだのアカデミーでメインMCをするぐらい人気者で、アメリカでは一番面白いヒト、なんですって。
 わたくしはなんとなく知ってる程度でしたが。

 あ、因みに黒人の方です。

 さて、そんな人気コメディアンのクリス・ロックが監督脚本も務めた本作。
 さぞ爆笑なコメディなんでしょうな? ワレ。
 と観たトコロ、
 どーも予想とは違うタイプの映画で、
 なるほどなるほどと、感心させられました。

 「コメディ」ではあるんだけど、殆どが黒人をネタにしたジョークっつーか、
 ゲットーカルチャー?
 そもそもタイトルの「トップ・ファイブ」が、
 「リスペクトするラッパーのトップ5を挙げる」遊びからきてるぐらいなので。
 要するに、彼ら独自のライフスタイルに密接したコメディ、なんですよ。
 なので。
 現在進行形のその文化スタイルを理解してないと、
 笑いよりも、へぇ~って感嘆が先に出てしまふのです。

 へぇ~。

 カルチャー寄りな作品なので、スマートでオシャレだしねー。

 へぇ~。

 物語の面白さもちゃんとありまして。
 婚約者の新婦が、
 本来は損な悪役になりそーなトコを、巧く救った感じが良かったです。
 成功するってなんだろ? と。

 逆にヒロインの扱いがシビアに感じるのは…、バランスなのかな。


 Googleのインターン試験にチャレンジするとゆー、中年コメディ。

 PCやネットをよく判らないオッサンが、若者らに混じって知識と知恵と勢いで乗り切るとゆー、
 そんなパターンのアレ。
 見事な王道コメディでした。

 Google本社で実際に撮影されているので、会社モノとしても楽しめる。
 つか、も、
 嫌みなレベルのプロモーションに感じたけどな。
 意識高い系の、
 うちの会社いいでしょ? 自慢に。


 タイトルからも一目瞭然、「ワイルド・スピード」シリーズのコメディ。

 アホがアホな顔してアホなコトをする、最近ではちょっと珍しい気もする正統派で。
 異常なほど不謹慎。

 そもそも元ネタのシリーズが…と考えると、あまり間違っていないよーにおもえるトコロが愉快。


【Amazon.co.jp限定】ゾンビーバー(Tシャツ付き)(50セット限定) [Blu-ray]

レイチェル・メルヴィン,コートニー・パーム,レクシー・アトキンス,ハッチ・ダーノ,ジェイク・ウィアリー/インターフィルム

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 「無名のスタッフ&キャストが楽しく製作」とゆー、WOWOWの番組説明が最高。

 ビーバーがゾンビになっていろんなモノを囓るお話。

 そんなゾンビーバーが想像以上に安っぽく、ぬいぐるみ感が隠しきれない可愛らしさよ。


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by y.k-ybf | 2016-06-09 11:03 | 映画 | Comments(0)

ホドロフスキーのダンス。二本。


 デビッド・リンチによるSF映画『デューン/砂の惑星』(85年)。
 カイル・マクラクランが鼻血をたらしたり、でっかいミミズが出てくる以外に印象も無く、
 『宇宙からのメッセージ』みたいな話だっけ? と、煙に巻きたくなる。
 だって覚えていないから。
 その程度の映画情弱なので、
 リンチ以前に「DUNE」の映画化が企画されていたことも、
 そもそもホドロフスキーもよく知らないのです。
 (『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』は、さすがに名前だけは聞いておりますが。)

 つーわけなので。
 幻となったホドロフスキーの「DUNE」について語られるこの映画は、も、驚きの連続でありました。

 メビウス、クリス・フォス、ギーガー、
 ダン・オバノン、
 ピンク・フロイド、
 オーソン・ウェルズ、ダリ、ミック・ジャガーなどなど。
 ホドロフスキーが云うトコロの、
 「魂の戦士」なるスタッフの、冗談みたいなビッグネームの並びに呆然となり、
 それが事実だと裏打ちされる魅力的なエピソードの数々に、息を飲む。
 何より感嘆するのは、
 映画製作のため作られたとゆー、完璧なアートブック。
 メビウスの絵コンテ、クリス・フォスのデザイン、ギーガーのヴィジョン。
 これが一本の映画になるのか!
 イヤ、ならなかったのか!
 とゆー、
 複雑なジレンマに悶えながら、デジタルで甦るアート・ヴィジュアルに圧倒される。

 個人的には、
 クリス・フォスの宇宙船が、ホンマに素晴らしい。
 おもわず関西弁になるぐらい、恍惚とさせられた。

 それとホドロフスキー自身の愛すべき人柄も忘れてはいけない。
 彼だからこそ、結集した才能なのだから。

 この幻の「DUNE」を始まりとする影響については、本編に詳しいので省略しますが。
 作られなかった影響と、
 もし作られていたら? とゆー妄想と。
 一つで二つ楽しめる、そんなドキュメントでした。


リアリティのダンス 無修正版 [DVD]

ブロンティス・ホドロフスキー,パメラ・フローレス,イェレミアス・ハースコヴィッツ,クリストバル・ホドロフスキー,アダン・ホドロフスキー/TCエンタテインメント

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 23年ぶりの最新作、『リアリティのダンス』も観ましたよ。
 ホドロフスキーの自伝的な内容でありながら、
 前衛演劇さながらシュールな演出100%なので、
 正直、よく判りませんでしたけど、
 コレがクセになるとゆーか、判らないなりに楽しくなって、
 後半は夢中になって観ておりました。
 え、もう終わり? みたいな。楽しい映画でした。

 機会があれば、過去作も観てみたいでし。


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by y.k-ybf | 2016-06-09 10:39 | 映画 | Comments(0)

『デッドプール』 赤いタイツとアルミとシンニード・オコナーと。


[映画パンフレット] DEADPOOL デッドプール 主演:ライアン・レイノルズ

20世紀フォックス映画

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 一部の、
 とゆー前置きは必要だけど、
 注目作なので説明などいろいろ省いて、ざっくりと感想だけに。

 意外にも、じつはかなり真っ当なスーパーヒーロー映画でした。
 ここまでしっかり「誕生編」をやってくれるとは、まったく予想外。
 同時にとてもロマンチックなストーリーで、
 ラスト、
 「アレ? もしかしてオレは感動してるのか!?」、と思わせるほど、キメてくれます。

 ま、変態映画なのは間違いないんだけど。

 グロくてエグいと評判だったので、
 かなり身構えてもおりましたが、そこも予想ほどではなく。
 只、
 下ネタに関する盛り込み具合は異常で、良い意味の想定外でした。

 変態だけどね。

 デップーの魅力の一つは、その軽口。
 冗談やエロいコトを言い続けるトコロだとおもふけど、
 それってある意味、日常的とゆーか、
 言い換えるなら「映画の世界の住人」はやらないことで。
 「第四の壁」も含めて、
 その「フツーな感覚」が好まれている理由なのかも。

 しかし。
 「ジャスティス・リーグ」、「シビル・ウォー」が始まるタイミングで映画化されるって、絶妙な時期だとおもふ。
 実写映画が定番となり、コラボが過熱する一方で、
 こーした型破りが行われるのは、
 アメコミ映画とゆージャンルにとって最適な息抜きにも、刺激にもなったことだろー。

 早く、早く続編が観たいものでございます。


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by y.k-ybf | 2016-06-09 10:29 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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