2016年 11月 17日 ( 1 )

『ミュージアム』 ※ネタバレしてるし、さらっとヒドいコトを言っております。注意です。


 とりあえず、一言。
 (美術商の屋敷なのでおそらく倉庫か何かを改築したもののよーで、パンフにちゃんと見取り図が載っております)

 大友啓史監督、
 小栗旬主演の、サイコ・サスペンス。
 原作コミックは未読での鑑賞。

 小栗のコート姿から、
 勝手に「ブレードランナー」のデッカードか!
 最期は自身もサイコキラーになるのか?
 と妄想してたけどまったくそんなこともなく、むしろ予想以上に『セブン』だった。
 八割、いや八割五分ぐらいまで『セブン』だったし、超えそーな勢いもあったけど、
 やはり後半で失速、それは叶わなかった。
 何が叶わなかったのか。
 とゆー観客の期待をも監督は想定していたらしい、ハズし方ではあるが。

 敢えて、云ってしまふけど、
 何故「食べさせなかった」のか。
 あのハンバーガーと「EAT」の意味わ???
 全ては小栗を精神的に追い込む為のトラップ、とゆー理屈は判るけど、
 こんなヤツ(犯人)なのに手を抜いてるわ、
 と、おもえなくもない。
 (「心を壊す」とゆー刑罰の意味では、効果はあるが)

 刑事が標的に対して両側から銃を向けるとは何事だ、とか、
 後半モノローグが急に増えて、説明が多くなった、とか、
 犯人はずっと家で待ってる算段だったの? とか、
 「もし刑事が訪ねてきたらカルテを渡してくれ」って予め頼んでおけば、
 あの病院のシーンはもちっとスマートになったのに、とか、
 裁判でいきなり「死刑」とか言う? とか、
 あの終わり方はどーよ? とか。

 気になる部分も幾つか残りましたが、
 サイコ・サスペンスの良作であることは間違いありません。

 『セブン』のね、
 あの先、向こう側ってのは、観てみたかったけど。


 そして!
 これから原作のコミックを読みます。

新装版 ミュージアム 完本(上) (ヤングマガジンコミックス)

巴亮介/講談社

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新装版 ミュージアム 完本(下) (KCデラックス ヤングマガジン)

巴 亮介/講談社

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 読んだ!

 まずね、
 どーして子供をミンチにして小栗に食わせなかったのかの件ですが、
 それだと確かに小栗は追い込めるけど、殺したのはカエル男になってしまうから、だろうな。
 重要なのは小栗に「選択」させることで、
 例の「3つのエンディング」が原作ではより深い意味をもっている。

 わたくしがこの映画版に感じる消化不良は、
 何も残酷さが足りないとゆーコトなどではなく、カエル男の最終的な目的が不明な点だ。
 この一連の事件が全て完了した時に、何が残るのか。

 息子を助ける為に妻を撃つ。
 家族を助ける為にカエル男を撃つ。
 或いは…。

 どのよーな結末にしろ、
 目に見える「形」に拘ってきたカエル男が、「事件」などとゆー「情報」に満足するだろーか。
 原作のラストは、
 (主人公が)カエル男が口にしなかった「3つ目のエンディング」を想い、心が蝕まれて幕を下ろす。

 家族全員がカエル男に殺されて、天国で幸せに暮らすエンディング。

 「死」に憑かれた主人公の心には、カエル男が宿る。
 (映画版ではその兆候は、息子に表れる)

 これこそが、カエル男が最期に生み出した「作品」なのではないだろーか。

 とゆー物騒な感想を吐き出して、一段落。
 原作も面白かったけど、
 ブラッシュアップしたかのよーな映画版のアレンジも、かなり巧い。
 前述の医者のシーンは原作の方が明確だけど、映画版の改変はここから大きく変化するからな。
 小栗のモノローグは正直無しでもよかった気がするし、
 父親の話も、思い切ってカットするべきだったのでわ?

 などと、おもいました。


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by y.k-ybf | 2016-11-17 23:14 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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