2017年 11月 06日 ( 1 )

『帰ってきたヒトラー』、とか。コメディ映画、五本。 ※ロブスターが混じっております。


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 ダウンタウンの松本さんが、
 「最近ヒトラーを扱ったコメディ映画があったけど、アレはあかん。そーゆー扱いをしたらダメだとおもう」的な発言をされており、
 恐らくだけど、その映画とは本作のコトだと思われる。(間違っていたら申し訳ない)
 その発言はさておき、
 本作をまだ未観だったわたくしは、
 現代に甦ったヒトラーが時代のギャップに右往左往するコメディ、程度に思い込んでおりました。
 そしたら、ねぇ。。。

 コメディとゆー形を借りた、ある種の実験記録。
 主軸は劇映画だけど、実際に街中へ繰り出してインタビュー(会話)を撮影しており、
 ドキュメント要素も(あくまで)多少含まれている。
 当然だけど、
 ヒトラーが実際にどんな人物だったのか、
 この「ヒトラー」がどれほど本人に近いのか、わたくしには判らない。
 彼の「台詞」に矛盾があるかどーかも判断できない。
 それを踏まえた上で、
 「現代にヒトラーが現れたなら」
 そのシュミレートとして、
 たいへん興味深く、そして得体の知れぬ恐怖を覚えながら、観た。

 予想に反して、ヒトラーは[好意的]に受け入れられてゆく。
 この予想とは「ヒトラーをコメディで扱うべきではない」とほぼ同義であり、好意的も[]付きではある。
 本編では採用されない、否定的な人々も存在しただろう。(何人かは本編でも登場する)
 SNS周辺の描写や若年層の反応はさすがにフィクション寄りだろーし、
 ストーリーはドラマそのものなので、意図的に誇張された事の顛末だと理解はしていても、
 この限られた条件下の回答を、笑い飛ばすことができなかった。
 特に、今の日本でわ。

 不満に感じた点は、似たよーな話になるけど、ヒトラーがあまりに肯定されるトコロ。
 それと、ユダヤ人の問題。
 シナリオがブレるので排除されたと思うけど、否定派はもちっと映すべきだったんじゃないかなー。
 ユダヤの話は、最後にちょっと出るけどね。

 ヒトラーを扱うか否か。
 そんな思考の先の先の先ぐらいまで、既に時代は進んでいる(或いは戻っている)(若しくは疲弊している)。
 この、
 独裁者が再び国民によって選ばれる瞬間を描いた本作は、今こそ観るべき映画だなと思いましたよ。

 今っつーか、15年に公開された映画なんだけどね。


 『散歩する惑星』、『愛おしき隣人』との三部作。
 残念ながらその前作は観ておらず、
 監督のこともよく知らずに観ましたので、そのよーな感想になります。

 「絵画のよーに」と表現される、
 固定カメラの枠組みで全体を映すショットは、箱庭のよーに日常をデフォルメして見せる。
 ストーリーは基本、ショットで区切られるが、繋がっている部分もある。

 わたくしは、劇団のコント作品を観るよーな気持ちで楽しみました。
 難しいコトは、
 難しいコトが判るヒトが解説してくれるので任せます。
 爆笑するよーな笑いではないけど、オモシロかったです。

 とゆー平凡な感想しか、わたくしには無理。


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 「残念な続編」とゆーお約束は、以前ならヒット作後の風物詩みたいなもので珍しくもなかった。
 急いで作ったんだろなーとか、大人の事情だろなーとか。
 そんなヒット作の続編である本作は、
 敢えてその「残念さ」をスタイルに取り込み、誇張することでネタにしている。
 強力な、スベリ防止策である。

 巧いと云えば巧いが、保険を懸ける小賢しさのよーにも見える。
 笑いのキレもイマイチだから、テンポもチグハグ。
 何より微妙にキャラ設定が変わってるよーな気もして、しっくりこない。
 ジョンが離婚してるってトコから始まるのも、ガッカリだ。
 ダメでしょ、あの二人を別れさせたら。
 それと全体的に本気で引いちゃうよーな笑いが幾つかあって、ホントに笑えなかった。

 (そーいや町山さんも「テッド」はアメリカ人でも笑わないって云ってたのを思い出した)

 コミコンの会場が登場したのは楽しかったけど、そこでわざわざ「イケてないイジリ」するんだよな。
 「テッド」の笑いって、そっち側じゃないでしょ?

 と、まったく誉める部分を見付られませんでしたが、
 「テッド」は相変わらずカワイイので、可愛らしさを堪能するのです。


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 如何にも「2」を急いで作ったよ! みたいな空気がむんむんとしており、
 まったくノレませんでした。

 実際はさておき。
 ぎゅうぎゅうに詰め込まれたネタの応酬にもピンとこず、
 こんな作品だったっけな?
 とゆー疑問ばかりが頭に浮かんでおりました。

 いや、実際はこーゆータイプの作品で、
 前作を楽しめたのは勢いに負けて、何か見間違えたのかも。
 作品の批判とかではなく、場違いな気分になりましたよ。

 とか云いながら、
 ラストはしっかり感動できました。

 ラストのステージだけはよかったです。




 『ロブスター』、すっごい変な映画。
 ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督作。
 そしたら、
 『籠の中の乙女』の監督さんだと知り、納得納得。

 独身者は強制的に人間以外の生物へ転換させられる、厳しい掟のある社会。
 ホテルに集められた独身者たちは、無事に伴侶を見付けられるであろーか?
 とゆー、お話。
 だいぶ端折ってます。

 この、
 スタンダードを気取りながら、しれっと現代社会への痛烈な皮肉と批評をダダ漏れさせる、
 笑いと戦慄の綱渡りみたいな作風が堪らない。
 過剰にドラマチックな劇伴がまた、余計に可笑しい。

 この映画が何を訴え懸けているのか、正確に把握は出来ていないけど、
 わたくしは、
 「正しさ」への疑いを描いているのかな、とおもたよ。

 ニンゲンは、
 己の正しさの前では盲目である、と。


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by y.k-ybf | 2017-11-06 10:37 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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