2017年 11月 18日 ( 3 )

『猿の惑星:聖戦記』 ※とてもネタバレしています。


【映画パンフレット】猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) War for the Planet of the Apes

20世紀フォックス映画

undefined


 いきなり結末に触れてしまいますが、
 この三部作は「猿の惑星」とゆーより、「シーザーの物語」だったのですね。
 誕生から始まり、
 知的進化とゆー数奇な運命を経て、人類との存亡を掛けた争いを向かえ、
 そして…、と。

 前作「新世紀」と対とも云えるストーリーで、
 猿対人類とゆー構図の中心が「家族」になることで、シーザーの心の均衡が崩れる。
 (一方の大佐も、その狂気の原因は「家族」である)
 怒りと憎しみはコバの姿を借り、呪いのよーにシーザーを蝕んでゆく。

 檻に捕らわれ、奴隷以下の環境で労働を強いられる猿たちには、強烈な差別意識が重なって見える。
 それは旧シリーズの最終章『最後の猿の惑星』でも扱いきれなかった、
 拡大するコミューンが直面する難題の一つで。
 このシリーズが単純なリブート、
 或いはパラレルなシリーズではないことを証明しているなと、思たよ。

 あの、
 息子やノバらを見守りながら流す涙の、複雑な感傷よ。

 正直、ここまで感情や心理が表現されると、
 猿だからとか関係なくなるよーな気もしますが、
 この先の「コーネリアス編」がどー展開されるのか。
 メビウスの輪のよーに捻れに捻れた時間軸がどこへ結び付くのか。
 たいへん興味深いです。

 ティム・バートン版も巧く拾える気がするんだけどね。

 つか、
 「アルジャーノンに花束を」みたいな結末になるんかな。。。


[PR]
by y.k-ybf | 2017-11-18 21:32 | 映画 | Comments(0)

『IT/イット』 それが見えたら終わりの方。


 90年に作られたTVドラマ版「IT」は、ビデオで繰り返し観るほどお気に入りでした。
 当時はまだハズレが多いと云われていたキング原作作品の中では、高い評価を受けていたと記憶している。
 TVドラマなので時間的な制約が少ないのと、かなり原作に忠実に作られた点が大きいのだろう。
 原作読んでないけどね。
 TVドラマ版は今観ると「チープに見える」とゆー意見をよく目にするけど、
 当時だってチープに見えたんですよw
 CGではなくまだSFXの時代だったと思うけど、
 特撮のチープな不気味さが効果的で、CGにはない「モノ感」の魅力と怖さがありました。
 ラストの便所コオロギだけは、未だに受け入れがたいけど。

 さて、本作。
 原作やTVドラマ版との大きな違いは、
 子供時代のみに絞られているのと、時代背景が八十年代に移行している点。
 しかし意外とその影響は少なく、
 大きな変更は「パチンコ」ぐらいじゃないのかな?
 (不良相手に石を投げるシーンでの、
  ベバリーのコントロールの良さはその名残だろう)
 子供時代に絞ることで『スタンド・バイ・ミー』感が増しているのも面白い現象で。
 全体的に憧憬のイメージが強調された印象を受けた。
 本作だけでも独立した作品として楽しめるぐらいに。

 子役はみんな良かったけど、ちょっと活躍にバラつきがあるよーにも感じられました。
 そんな中でやはり目立つのは、紅一点のベバリー。
 ギリギリの幼さと大人びた雰囲気で、ルーザーズ・クラブ全員が恋に落ちるとゆー説得力が増しております。
 とゆーか、
 この子のキャラがいちばん大きく変わっんじゃないかな?
 そこも踏まえて、
 大人編になるであろう次作って、
 かなり原作から離れた別モノになるんじゃないかと、予想しております。いろんな意味で。

 子供だから感じる恐怖があるよーに、子供だからこそ生まれた絆、勇気もある。
 そして大人になることで失うものも。。。

 『IT』の後編がどのよーに描かれるのか、いまから楽しみです。


 つか、
 三部作とかではないよね?


 あ、あと不良の子たちもいいツラしてたねー。
 あーゆー目をしてる子って、探せばいるんだね。



 ↓こちらがTVドラマ版。

[PR]
by y.k-ybf | 2017-11-18 21:23 | 映画 | Comments(0)

L! LはLOVEの『ELLE』


【映画パンフレット】エル ELLE 監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演:イザベル・ユベール ロラン・ラフィット アンヌ・コンシニ ほか

配給:ギャガ

undefined


 前代未聞のレイプ・コメディとゆー触れ込みだったけど、わたくしの印象はちょっと違った。
 …ちょっと、でもないか。
 どちらかと云えばホラーに近いよーな気もするけど、
 ホラーに不可欠な弱さを主人公のミシェルは持ち合わせていない。
 彼女は自分をレイプした犯人を探し当て、追い詰め、叩きのめすコトを夢想する。
 それは彼女が選択した生き方とゆーより、世間に強いられた生き方なのかもしれない。
 少女時代にはあまりに重すぎた過去に因って。

 なので。
 コメディとゆーより、「マッドマックス」を観ているよーな気分になりました。

 男「性」、らしさ。
 女「性」、らしさ。
 道徳や常識に裏付けられた先入観は、時折無慈悲に、牙を剥く。
 映画では描かれないし、特に語られることもないけど、
 ミシェルが生き抜いた時間とは、そーゆー場所だったのではないだろうか。

 クソみたいな現実は全てぶち破ってやる!!
 息巻きながら美貌と闘志を振り乱すミシェルだけど、
 この世でいちばん破り捨てたかったモノが目前に現れた瞬間、それは勝手に崩れ落ちる。
 まるで彼女が辿り着くのを待ちわびたかのよーに。

 正直、
 どー解釈していいのか、まったく整理出来ていない。
 解釈の幅は広いよーにも狭いよーにも思えるし。
 只、
 ミシェルを見事に演じたイザベル・ユペールの素晴らしさだけは、確か。
 目尻の皺すら美しく、
 年齢とは老いではないコトを表現してくれている。

 らしさとは他人の目に映る為のものではなく、自分の目に映すためのものなのだ。


[PR]
by y.k-ybf | 2017-11-18 21:11 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧