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『R100』に備えて、「シネマ坊主」、を、読んだ気になる。


松本人志のシネマ坊主

松本 人志 / 日経BP出版センター



 『R100』に備えて、何の役に立つかわからんが、衝動的に「シネマ坊主」全三巻を購入。
 さすがに読破するのはしんどかったので、自分と接点がある作品のみに限定しましたよ。

 全部読まずに云うのもなんだが、
 率直な感想は、おもしろくなかった。笑えませんでした。
 しかし、
 これは映画批評の本なので、笑いは意図されたものではありません。
 では映画批評としてどーなのかとゆーと、詰まらなかった。楽しめなかったです。はい。

 とゆーかね、
 このヒトは、なんで映画なんか観るのだろう? と、疑問にさえおもうよーになりましたよ。
 自分が観たいモノ、望むモノだけを作品に要求して、それが満たされないと欠陥のレッテルを貼ってしまう。
 作品の「表現」や「方針」、「背景」などには興味がないみたい。
 自己完結型とゆーか、自閉的なのだなー。
 それが偏った個性として成立していれば、まだ救いもあるんだけど、
 この本の立ち位置は、
 基本、「オレの正しさに沿うモノ、反するモノ」なので、
 とても攻撃的で、しかも毒がないから、褒めるにしても叩くにしても、ポイントがよく分からないw
 ホントに、
 なんで映画なんか観るんだろ、このヒト。

 好き嫌いの趣向や、見えるだけで判断するのが悪いとはおもわないけど、ね。

 具体的な例でもあればと、メモも用意してたんだけど、
 かなり早い段階で、
 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でビョークが演じた役を「狂人」と断定しているのを読み、必要ないわとメモるのを止めました。
 はい、必要なかったです。
 それと、
 何かと云えばの『激突!』と比較するのも、どーかと。
 アレ、そんな万能な映画じゃないぞw
 つーか、そもそも基準が『激突!』って、、、。

 で、
 でもね、良いところもあるんですよ。
 『宇宙戦争』のアイデアで、
 エイリアンを倒すのはウイルス(バクテリアだっけ?)ではなく、車の排気ガスにすれば?
 ってのは、良い案だとおもふ。
 人間が汚した環境が決め手になったとゆー皮肉も効いてるし、
 トム・クルーズが車を修理してたのも伏線になるし。
 これは巧い。
 巧いけど、あの映画は原作に忠実なのがコンセプトにあるからなぁ…。

 自身の監督処女作、『大日本人』についても書いてありまして、
 満点の10点にしたいけど、もっと上を目指したいから9点にしたそーです。
 舞台挨拶もした公開初日、
 観客も緊張し過ぎていたよーで、反応も固く、良くなかったそーです。
 あいさつのボケも、受けなかったみたい。
 うん、
 そーだね、きっと緊張してて笑えなかったんだろーね。
 「映画の賞なんてもらうと飽きてしまうから、取らない方がいい」、なんて心配もしております。
 うん、
 そーだね、
 そーなんだね、賞なんか、要らないよね、そのほうが、いいよね。

 監督四作目の『R100』が、楽しみです。


 でもこれ、タイトルは『R-百』のほーが、いいんじゃないかな・・・。
 『R-億』、とか。


シネマ坊主2

松本 人志 / 日経BP出版センター




シネマ坊主3

松本人志 / 日経BP出版センター


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by y.k-ybf | 2013-09-18 23:53 | 本棚 | Comments(0)

今年のシーズンものの怪談本。


もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)

工藤美代子 / メディアファクトリー



九十九怪談 第四夜

木原 浩勝 / 角川書店(角川グループパブリッシング)



ヒカリゴケ・国沢一誠の思わず寒~くなる恐怖怪談

国沢 一誠 / ぶんか社




今年の夏の怪談本、3冊。
感想は、ツイッター@ybfbw

にて。
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by y.k-ybf | 2011-07-15 17:53 | 本棚 | Comments(0)

ガンダム・ジ・オリジン 完結


GUNDAM A (ガンダムエース) 2011年 08月号 [雑誌]

角川書店





 十年続いたガンダム・オリジンが、遂に完結した。
 ほんと、無事に終わって良かった。
 大円団である。

 最後のア・バオア・クー戦で、
 セイラさんがジオン兵を扇動し始めたときには、どーなることかとハラハラしましたが、
 キシリアのほうが一枚上手だった、ってことで、収束なんだろな。
 それにしても。
 キシリアを撤退まで追い込んだり、ドロスごと爆破させたりと、
 ダイクン兄妹大活躍。
 シャアはアニメと違って行方知れずになってるけど、
 最後の、ガンキヤノンを通り過ぎて行ったゲルググ、
 アレに乗ってそーな気もするし。

 んで、
 連載終了と同時にアニメ化が発表されたわけなのだが。
 正直、複雑だ。
 オリジンのアニメ化を望んでいた時期もあったけど、
 亡くなられた声優さんもおり、もはやオリジナルのキャストは望めないとなると、
 早急にアニメ化する意味もないよーにおもえた。
 覚えているだけだと、
 セイラ、ブライト、ドズル、マクベの声優さんが、すでにお亡くなりになっている。
 ブライトさんがいないのは、でかすぎるなあ…。

 まだ現役の声優さんも当然いらっしゃるが、
 なんせオリジナルの放送から三十年も過ぎているので、声も演技も変化してしまっているし。
 ならばと、
 オリジナルを大切に想うならばこそ、ここはいっそ、声優の全交代を望むわけなのだ。

 オリジンが魅力的なコンテンツなのは分かる。
 オリジナルの出来の悪さが、いまとなっては目につくのもよく分かる。
 新しい世代への、生まれ変わった原点を作りたいのも。
 しかしなー、と。
 まだ早いんじゃないかなーとも、おもう。
 もう少し、オリジナルの余韻に浸りたいってのは、おっさんのワガママなのかな。

 ま、これから決まることなので、
 実際、目にするのはだいぶ先になるとおもいますが、
 いろいろふまえて、
 それでも期待して見守ろとおもいます。

 とりあえず、安彦良和さん、長期連載、お疲れさまでした。
 ジ・オリジンと冠するに相応しい、傑作、オリジナルでありました。
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by y.k-ybf | 2011-06-30 14:39 | 本棚 | Comments(0)

100号目のガンダム、100年目のガンダム。


GUNDAM A (ガンダムエース) 2010年 12月号 [雑誌]

角川書店




 月刊誌のガンダムエースが100号を迎えた。
 名称の通り、ただの漫画雑誌ではなくガンダムオンリーの雑誌で、約十年で100号。
 如何に作品が支持されているか、わかるとゆーものでございます。

 では、そんなガンダムの成功の秘密とは、なにか。
 ってな話題となると、
 ストーリー、テーマ、キャラクター、メカと、そのへんを語られることが多いが、
 ほぼリアルタイムで体験してきたものからすると、
 理由はガンプラではないかなと、おもっている。
 要するに、プラモデル。

 もはや語りぐさになっているが、ガンダムのテレビシリーズは打ち切りで終了している。
 爆発的な人気がでるのは、
 その後の再放送や映画からで、その隙間を埋めるよーに生まれたのが、ガンプラなのだ。
 元々、ガンダムの玩具はクローバーとゆー会社が発売していた。
 これはプラモデルではなく、
 低い年齢層の子供をターゲットにした、いわゆる超合金的なもので、
 最近ではネタにもされて有名になったが、
 パンチを飛ばせたり、
 巨大なトマホークを持っていたりと、作品とはかけ離れたものだった。

 この玩具の売上不調が打ち切りの遠因とも云われているが、
 逆に、玩具は売れていたとゆー話も聞くので断定はできない。

 では、売れていたと想定してみるなら、
 売上とは関係なく、新しい商品展開を考えていなかったのではないか、と。
 つまり、
 視聴率が悪くなくても(これも打ち切りの理由としてよく挙げられるが、そこまで低迷していなかった、とも聞く。)、
 続編が作られるほどのヒットではないし、新しく商品を広げるメリットも見込めない。
 また当時のサイクルは今よりも早く、
 次々と新番組が作られてもいたので、切り替えの意味でも、打ち切ったのではないか。
 ガンダムのプラモデルも、
 じつは他の会社が商品化の権利を放棄し、バンダイがそれを貰い受けた経緯があって、
 玩具会社からは早い段階で見切りをつけられた可能性が窺える。
 バンダイから最初に出たプラモデルも、いまのよーなガンダム単独シリーズとしてではない。
 他のアニメや特撮のロボットのキット化に混ぜて発売されたものだった。

 しかし、これがヒットする。
 おそらく本格的に売れ始めたのは、第二弾目の「シャア専用ザク」からであろうが、
 このヒットには、ほんの少し、皮肉が隠されている。

 アニメの関連グッズと云えば玩具程度の時代に、
 ハイティーン以上の要求に応えられるものは少なかった。
 ビデオはまだ一般には普及しておらず、代わりに書籍やレコードがその穴を埋めていた。
 そんななか、
 世代を問わずにギリギリのラインで受け入れられたのが、プラモデル、ガンプラだったのだ。
 乱暴な言い方をしてしまえば、
 それしかなかっただけなんだけども、手頃な立体物が。
 プラモの出来は、あくまで当時の感覚だと、「悪いものではなかった」。
 しかし今とは違い、
 接着剤も塗装も必要で、造形もゆるく、関節は動かないし、直立だし。
 子供の感覚からしても、不憫さを感じるものだった。
 それなりに楽しんではいたが。

 そこで、プラモの改良、改造が求められるよーになる。
 色を塗り、関節を直し、不完全な部分は劇中に近付ける。
 例えばシャア専用ザクの角をとり、緑に塗って量産型にするなんてのは基本中の基本で、
 ゼロからフルスクラッチで作るものもいた。
 そーして作られたガンプラが雑誌や展示で紹介され、さらに人気は加熱してゆく。
 ほぼ同時期に、バンダイも続々と新製品の発売を決めていた。
 そして日本中に拡大した、あのガンプラ・ブームとなるのだ。

 グッズの少なさと、プラモの微妙な出来映えが生んだこのブームは、
 余りあるほど作品を支え、ファンの欲求を補完してくれたわけでございます。
 昔も今も。

 映画の公開も終わり、続編のアナウンスもなく、
 没メカ、MSV、リアルタイプカラーと、様々なアイデアが投入されるも、
 雑誌等でガンダムが取り上げられる機会は減少していった。
 ガンプラ以外は。
 作品が途絶える状況のなか、ガンプラだけは根強い人気を維持していたのだ。
 安価であり、個人の発想がダイレクトに表現できるプラモデルは、
 身軽でありフリーキーで、ファンたちに愛されてきたのだ。
 (子供向けのコミックだが、『プラモ狂四郎』とゆー象徴的な作品も生まれた。)
 そしてついに、メディアから模型へと受け継がれたものが、
 後の続編『Zガンダム』やOVA等のアニメへと昇華されてゆく。

 ガンダムと、他のアニメ作品との大きな違いはここで。
 ガンダムとゆー作品、世界は、
 支持するファンたちが育て、守り、広げていたのだ。
 そしてその重要なキーパーツとして、
 ガンプラが存在していたとゆーわけ、なのだと、おもいますよ。
 ええ。


 確か、最初のガンプラは、
 近所のヨーカ堂で買った、144/1のグフ。

 ヒートロッドが釣り針みたい な形に固定されてるやつだったなー。
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by y.k-ybf | 2010-11-09 16:08 | 本棚 | Comments(0)

八十年代の暗闇から手をのばせってゆー

MUSIC MAGAZINE増刊 クロス・レヴュー 1981-1989

ミュージックマガジン




 八十年代は、暗黒の時代。
 ロッキンオンを読み漁っていた自分には、
 音楽の八十年代とは、そんなイメージが強く残っていた。

 薄っぺらいシンセ、耳障りに主張するギター、
 そして元凶、エレキドラム。
 甘ったるい楽曲に、原色のファッションは、時代に浮かれているよーにしかおもえなかった。
 それはロッキンオンを読む前から感じていたし、
 九十年代に入って、洋楽を聴くようになってからは余計に意識するよーになった。
 イメージだけではなく、音がダメで、録音されたものがダメ。
 八十年代に作られたレコードは、ニューオーダーですら抵抗があったものだ。
 なんでこんな音にするんやと。

 それがココ三~五年で、やっとアリになってきた。
 洋楽を遡って聴いているうちに、八十年代でもいいものはあるんだと気付いてはいたが、
 拒否反応を起こさずに、
 楽しめるよーになったのは、コノ一年ぐらいだけども。

 なんでこんな事態になったのかと、自分なりに考えてみると、
 やっぱり、テクノロジーの過渡期だったからではないかと。

 ビデオが生まれ、PCが普及し、
 デジタルとゆー発想が、思想の一角に加わった。
 進歩しなくてはならない。
 新しいものが絶対的に正しいとゆー風潮は、確かこの時期だった気がする。
 そーやって無理矢理発生したメタモルフォーゼの歪さこそが、八十年代だったのかな、と。

 さておき、
 ラジオで宇多丸が紹介していたミュージックマガジン増刊の「クロスレビュー」を買ってきた。
 えらい分厚いのでまだ読み終えてはいないのだけど、
 ミュージックマガジンで連載されたクロスレビューの八十年代分を一冊にまとめた本であります。
 これが思いの外おもしろい。
 今では名盤のレコードが新譜としてレビューされているし、
 なかには酷評されているのもある。
 時代も変われば、人間だって変わるのだ。
 ロッキンオンを読んでいた奴が、ミュージックマガジンを愉しんだりもするのだ。

 カタログとは違う、おもしろさ。


 そんで、
 1981年とは、ジョン・レノンが『ダブル・ファンタジー』を、
 1989年は、レッド・ホット・チリペッパーズが『母乳』を発表した年であります。
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by y.k-ybf | 2010-10-12 15:19 | 本棚 | Comments(0)

「Holy Brownie」


Holy Brownie 6 (ヤングキングコミックス)

六道 神士 / 少年画報社



 一見、厨二なエロマンガで、
 尚且つ、アブノーマルで猟奇的で、スナッフ風味だけど、
 すこし道徳的とゆーマンガ、六道神士の「ホーリーブラウニー」が完結した。
 わざわざこーして取りあげることもないとおもうが、
 忘れてしまうのも惜しいので、メモ代わりに残してみる。

 ストーリーはSFチックで複雑なので、わたくしには説明は不可能なのだが、
 ざっぱに云うと、
 人類の過ちや失敗を修正するために、神様の使いであるコビト人形的な何かが頑張る、おはなし。

 へーっとか油断して読むと痛い目に合うのだが、
 正しいことばかりが大切なわけではない、
 そんな教訓が変態じみた話のなかに隠れていたりいなかったりする。

 や、ほんと、読まなくても困らない本なんだけどね。
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by y.k-ybf | 2010-04-15 22:08 | 本棚 | Comments(0)

「大阪万博」


 辞典のよーに分厚い、「大阪万博」を読み終える。

 あずまきよひこの「あずまんが大王」が十周年つーことで、グッズやらイラストやらをかき集めた本。
 元々を知らないと分からない類のものではあるが、これが、妙に楽しめた。

 やはり絵の力、そしてデザインの勝利であろう。
 萌えマンガの元祖と称されることもあるが、やはり始祖のポテンシャルは違う。
 それは説明するのが難しい、技術だけではない、存在や空気と云った感覚。
 かわいい絵、ではなく、かわいい表情(仕草)。
 って、ことかな。

 あと、メディアミックスはめずらしいことではないけど、
 ここまでトータルなデザイン、イメージに拘って、
 尚且つ成功させているのは、他に思い付かないぐらいめずらしい。
 思い出せないだけかもしれんが。
 あ、マッキントッシュがあるか。

 だからな、と、また説教くさくなるが、
 いい加減、売ることだけじゃなくて、買わせることを企業は覚えないと。
 良いものだって売れるけど、いちばん動くのは、やっぱり欲しいものなんだと。
 良くて欲しいものが、最高だけども。

 他の漫画家さんによる、「あずまんが大王トリビュート」も載っているけども、
 それらも含めて、
 良くて欲しいものを、あずまきよひこは見事に表現しているなあと、
 おもいましたですよ。


大阪万博

よつばスタジオ / アスキー・メディアワークス


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by y.k-ybf | 2009-10-29 21:59 | 本棚 | Comments(0)

「あずまんが大王」の新装版


 「あずまんが大王」の新装版が、何故か小学館から出た。

 書き下ろしが載るらしいが、
 当然のように角川版を全巻持っておるので、まあええかとおもっておりましたが、
 かなりの修正があると聞き、急遽購入へ。

 確認してみたところ、ほんとに、かなり描き直しておりました。
 絵だけに限らず、セリフも変更されたりと、
 音楽でゆーと、リミックスとリマスターを同時にやって、ボーナストラックを付けたような感じである。

 しかし、絵柄の違いからくる違和感も否めないし、
 独特の間が消えてしまっているのもある。
 単純にカットされた部分もあるし。

 これはもー、ちゃんと別物として捉えなくてはダメだろうな。


あずまんが大王1年生 (少年サンデーコミックススペシャル)

あずま きよひこ / 小学館


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by y.k-ybf | 2009-06-13 20:07 | 本棚 | Comments(0)

「20世紀少年」を、読み返す。


 浦沢直樹の『20世紀少年』及び『21世紀少年』を、読み返してみた。

 実写映画化にはまったく興味がなかったが、
 テレビ用に編集された第一章が、思いの外、面白かったからだ。

 だいぶ前に完結したマンガで、コミックもしっかり全巻持っているので、
 当時はなんて書いたかなと、
 自分のブログを探してみたら記事がなかった。たぶん。
 理由は、だいたいわかる。
 内容を理解できなかったからだ。
 結局、完結してから一度も読み返すこともなかった。
 難解な内容で、長く、その割に結末にカタルシスがない。
 作品として成功したのかすら、判断できなかった。

 ダメだ。
 これは断続的に読んではダメだ。と、気付く。

 ひさしぶりに、一気に読み返してみたら、えらくおもしろかった。
 煩わしかった謎も、するすると解かれてゆく。
 そーか、ともだちは、※※※※君だったのか。
 読み返すと発見がある話の作り方は、見事なものだ。

 この作品を簡潔に表現するならば、まさに、憧憬、である。
 幼い頃の、記憶。
 美しくも醜くもある、思い出。
 消えることのない憧れが、現実に牙を剥くわけだ。

 ノスタルジィの狂気については、
 クレヨンしんちゃんが『大人帝国の逆襲』で見事に描き切っている。
 万博が、共に象徴として存在しているのも重要なところ。
 またパトレイバーの劇場版第一作も、
 視点は逆であるが、失われる記憶の澱みをテーマの一つにしている。
 理由は、どれもばからしく、じつに子供じみた遊びであるが、
 この幼い欲求は誰もが胸に残しているものであり、
 あらゆるものすべてが地続きで繋がっていることを表している。
 忘れた者と、
 忘れなかった者に違いがないのが、この問題のもっとも怖ろしいところなのだ。

 いい具合に話が迷走してきたので、強引に戻しますが、
 一つだけ解らないことがあります。
 まあ、一つだけじゃないんだけど、※※※※君について。

 ここからネタバレも容赦なく入れてくるので、注意してください。

 ※※※※君は、いったい、どの時点でフクベエらと出会ったのだろうか。
 これがまるでわからない。
 なぜサダキヨと同じお面を被っているのか、とか。

 とにかく、そこをはっきりしてもらわないと、
 あらゆる説が仮定止まりの妄想になってしまうのだ。
 ネットで検索すると、フクベエの双子説などが見つかるが、
 その説は弱いとおもう。
 そこまで濃密な関係も感じなかった。
 フクベエの二重人格も考えたが、一緒にいるシーンがあるので、それも違う。
 むしろ可能性としては、
 サダキヨの親類としたほうが高いのではないだろうか。

 サダキヨと※※※※君は頻繁に入れ替わり、
 まわりは同一人物‘サダキヨ’として錯覚しているのではないか。
 これならば※※※※君は友達にはならないし。

 と、ゆーのが、わたくしの仮説なのだが。
 (転校してから戻ってくるのが、サダキヨではなく※※※※君。)

 しかしこの『20世紀少年』の一番の謎は、
 なぜ、このようなもやっと、もやもやっとする結末にしたのか。
 だとおもう。
 おそらく、それこそが狙いなのだろう。

 現実があり、理想があり、
 本物があり、コピーがあり、
 未来があり、過去がある。
 そのほつれたものを描いて、味わってほしかったんじゃないかな。

 どっかの受け売りだけどもw




20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

浦沢 直樹 / 小学館



21世紀少年 上―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

浦沢 直樹 / 小学館


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by y.k-ybf | 2009-02-16 22:59 | 本棚 | Comments(0)

水曜どうでしょう 写真集その2の改訂版


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 が、届きました。

 言うだけあって、紙も、写真の印刷もいい。
 ちょっと気持ち悪いぐらいだ。
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by y.k-ybf | 2009-02-15 20:50 | 本棚 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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