カテゴリ:本棚( 36 )

『新世紀エヴァンゲリオン』 10巻 貞本義行

新世紀エヴァンゲリオン (10)
貞本 義行 GAINAX / 角川書店
ISBN : 4047138002



 「もう一度言ってみろ! 前歯全部折ってやる」


 カヲルくんの胸ぐらを掴んで吼えるシンジくん。
 立派になりました。

 と、ゆーか、そんだけズレておりますコミックの「貞本版エヴァ」。

 じつは第一巻の最初のコマから、すでに少しずつズレてるんだけども。

 しかし、
 ええ、しかし、
 十年以上連載しながら、アニメもブームもとっくに終わっていながら、
 このペースは何事かと。

 話の進みが決して遅いわけではなく、
 元々の情報過多なアニメを上手く消化、処理しているとおもうのですが、
 一年に一冊発行のペースすら、すでに破られております。
 うっすいコミックなのに。

 しかし、だ。
 完結するまであと十年かかるのは、諦めるとして、
 ラストが別物になるのは、確実かもしれませんね。

 ええ。

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by y.k-ybf | 2006-04-01 00:36 | 本棚 | Comments(1)

アフタヌーンの、最終回。


 もう先月号の話になるが、『ヨコハマ買い出し紀行』が終わった。
 おもえばアフタヌーンを買うようになったのは、この連載がきっかけでもあった。
 一見すると、
 ゆったりとして、まるくあたたかい画であるけども、
 水没してゆく破滅した世界、冷酷に進行する時間とゆー、設定の厳しさ。
 デビルマンか、エヴァかとも言われるほどで、
 特に後半の残酷とも言えるほどの進み具合は、見事な切なさでございました。
 しかもそれはあくまで裏テーマのままに。

 そして今月号では、『神戸在住』が終わった。
 この、
 日曜の新聞のコラムみたいなマンガのおもしろさに気付くまで、時間は掛かったけども、
 「空気を読む」マンガだと気付くと、次第におもしろみが見えてきた。

 「空気」は、
 『ヨコハマ買い出し紀行』にもあるもんで、
 ストーリーとか、ドラマチックだとかの快感よりも、
 空気を感じる、味わう愉しさの、マンガだった。

 そんな二作がほぼ同時期に終わってしまうと、
 アフタヌーンは、とゆーか、講談社全般のマンガ雑誌は、何処へ行くのかと、
 一抹の不安を感じてしまうのだが。

 余計なお世話であろう。



 ヨコハマ買い出し紀行 1 (1)
芦奈野 ひとし / 講談社
ISBN : 4063210502



 神戸在住 1 (1)
木村 紺 / 講談社
ISBN : 4063211045
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by y.k-ybf | 2006-03-28 00:13 | 本棚 | Comments(2)

銅鑼衣紋の最終回。


 ドラえもんの最終回とゆーと、
 「じつは寝たきりの植物人間なのび太の夢物語(夢オチ)」って都市伝説が蔓延した世代のわたくしでございますが、
 ネットの世界では、こちらが主流のようなので、ございましょうか。

 フラッシュで出回っていたものは知っておったのですが、
 何はともあれ、
 素晴らしいストーリーと、素晴らしい画力で、
 ほろりと、してしまいましたよ。

 好き好き大好きドラえもん。
 デストロイ。

 読め読め。
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by y.k-ybf | 2005-12-21 22:07 | 本棚 | Comments(2)

新耳袋―現代百物語〈第10夜〉

新耳袋―現代百物語〈第10夜〉
木原 浩勝 中山 市朗 / メディアファクトリー
ISBN : 4840112819




 新耳袋の最新刊で、最終巻。

 とうとう終わってしまった。

 年一回のペースで発行されてきた新耳袋は、
 個人的にフジ・ロックと並ぶぐらいの、夏のピックイベントだったので、
 非常に残念である。

 新耳袋とは、簡単に言うと、怪談集だ。
 そーゆーのを読んでいると、
 怖いものが好きなのかと言われるが、滅相もございません。
 怖いものなど大の苦手である。
 幼少の頃など、
 オバケ屋敷に入る前から、怖くて逃亡したほどである。
 富士急ハイランドでな。
 一方で、
 変なものや変わったものが大好きで、
 その好奇心が恐怖を凌駕してしまってる、わけなのだろう。

 新耳袋の魅力は、
 逆に返すと、詰まらなく、足りない、他の恐怖モノの理由を浮き彫りにする。
 と、
 えらそうに話すことでもないのだが、
 おどろおどろしい効果音や、嫌悪感に触れる歪な物体を出せば怖いだろうと、
 いまだにおもいこんでいる輩がいる。
 それは爆竹を鳴らして脅かしているのと変わりなく、
 古い怪談を焼きなおしているのと一緒だ。
 恐怖とは、
 何も異世界ではなく、未知の生物でもなくて、かまわない。
 むしろ定められたレール、限られたスペースのほうが、
 恐怖は活きるし、そもそも恐怖とは日常に潜んでいるものだ。
 おおまかに言うと。

 そのあたりの意識が高いのは清水崇監督で、
 彼は、
 いわゆる「柳の影」の使い方が上手いし、それで一本撮れることも知っている。
 つまりは、
 怪談はホラーである必要はないし、
 ようは、
 オハナシでなくていいのだ。
 脚色や、ドラマチックであることは、
 ストーリー的には成立するが、恐怖の因子は比例して減少する。

 映画やドラマにとってジレンマのような話だが、
 そのあたりをうまく放り投げたのが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で、
 見事に作っちゃったのが『リング』であった。

 何か、ベタな例えだが。。。

 特に『リング』は、映画そのものが都市伝説になりそうなほどの秀作なわけだ。
 (続編やら、リメイクやらが、一作目を越えられないあたりが、分かり易い。)

 新耳袋は、とにかく削ぎ落としてあるし、加えていない。
 短いもので、1ページに充たないものもある。
 耳に入る部分と、語れる部分、インとアウトを計算してある。
 それは語り継がれるためであると本の中でも説明してあるが、
 想像はふくらむし、その分、妙な説得力が生まれるし、
 説教臭くもなく、結果、濃い恐怖が残る。
 匙加減が妙で、
 何より読みやすく、語りやすい。

 祖父江慎の装丁も、ステキ。
 カバーをめくったら、毎度毎度やられています。


 最後になるが、
 一番好きな話は、四巻の「山の牧場」の話だ。
 これ、UFOの話なんだけど、
 間違いなく「怪」談なわけで、完全にある域を超えた話である。

 そしてそれを、
 わたくしは、友人へ何度となく楽しげに話すわけだが、
 拙い喋りのそれは、友人にとって、ちがう意味で「怪談」で、あるのだろう。
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by y.k-ybf | 2005-07-19 17:57 | 本棚 | Comments(0)

『DEATH NOTE』 小畑 健

DEATH NOTE (1)
大場 つぐみ 小畑 健 / 集英社
ISBN : 4088736214




 相も変わらず世間から遅れております。
 今やっと、
 『DEATH NOTE』を読んでます。おもしろい。

 マンガ自体がおもしろいのは当然であるが、
 これを、
 アドバンスをポッケにつっこんだ子供が読んでるとおもうと、
 ふふふと、愉快になる。

 わたくしが子供の時分には、触れられなかった類のマンガだ。

 この作品について、
 いまさら、あれこれどーこーゆーのも気恥ずかしいし、
 とくに、あるわけでもない。

 これは、
 「殺人」という「チカラ」を描いたマンガである。

 ヒトを殺めることを取り扱うマンガは珍しくもないが、
 そこには正義や、使命や仕事など、理由が必ず提示され、
 代償として「闘い」が描かれるのが、定石となっている。(「モラル」の緩衝材になる。)

 「ヒト」を、「コロス」ための、「ナニカ」。

 その「ナニカ」を描くのが、だいたいのマンガであるのだが、
 『DEATH NOTE』の場合、
 ヒトを殺める「チカラ」が主体に置かれている。
 純度ある「チカラ」をつかうこと、
 それをストレートに描くことで、
 本来なら作品の看板となる「ナニカ」を、最小といえるほどまで削っているのだ。

 こーゆーと、特異なもののようにおもえるかもしれないが、
 チカラをつかう、のは、
 少年マンガの王道でもあって、
 じつは『ドラゴンボール』なんかとも、さほどちがいはない、
 とも、言えるのではないか。
 とか。

 その、さほど、が、重要でもあるのだが。
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by y.k-ybf | 2005-06-05 21:27 | 本棚 | Comments(0)

『SLAMDUNK』のアレ。

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 某雑誌にて、
 『スラムダンク』のコミックが一億冊突破とか、
 なんか、
 そんな感じの記念? 企画? がございまして、
 とある学校の黒板を使い、新作エピソードが発表されました。

 で、
 その黒板にチョークで描かれたエピソードが、
 ポストカードになったというので、入手いたしました。

 新作、とは、どんなものかと言いますと、
 基本的には「最終話」の補足に近い、エピローグ的なものであり、
 改訂、
 といったほうが適当かもしれません。

 期待された方のなかには、なんじゃいなとおもわれるかもしれませんが、
 わたくしには期待以上のものでございました。
 おそらく本編の最終話と、
 このポストカードのエピソードにより、
 『スラムダンク』の「最終話」は完成し、作品が完結したのではないのか、と。

 それぞれの、
 桜木の不良仲間も含め、
 ほんのわずかな、それからが描かれておるのですが、
 二つ、おおきな変更点があった。

 一つは、日本人初のNBAプレイヤーが誕生したことを話すシーン。
 おそらく田臥勇太選手のことであるとおもわれますが、
 スラムダンクの連載当時、
 日本人がNBAでプレーするなど夢のはなしどころか、
 夢で話しただけで笑われるような時代でした。
 それが現実となった今、我々の認識は変わりました。
 日本人でも、NBAでプレーすることができるのです。
 そうなると不思議なことに、
 『スラムダンク』のなかでNBAを目指している流川や沢北の顔つきが、
 違ってみえるような気がしたのです。
 途方もない希望を託されて描かれたものが、
 現実の「返答」を受けとめて、
 夢物語ではなくなった「目標」として、新作のエピソードとなった。
 ラストカットのは桜木の横顔にすら、その可能性を感じることができます。
 あくまで個人的な印象ではありますが。
 そして、
 それが『スラムダンク』に込められた井上雄彦の想いの一つと言うのならば、
 この「改訂」された最終話により、
 物語はやっと完結できたのではないでしょうか。

 ポストカードには、
 「第一部 完」の表記が消えていました。
 それがもう一つの変更点でした。
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by y.k-ybf | 2005-04-26 22:32 | 本棚 | Comments(0)

『御緩漫玉日記』 桜玉吉

御緩漫玉日記 (1)
桜 玉吉 / エンターブレイン
ISBN : 4757721439



 他人の日記がおもしろいと感じたことは一度もないが、
 おもしろい日記なら読んだことがある。

 日記をおもしろく書けるのは、一種の能力である。

 他人の、
 日記だから無条件でおもしろいわけではなく、
 おもしろく書けるヒトの、日記だからだ。

 そんな当たり前のことを力説してしまうほど、
 桜玉吉の日記を書く能力は秀逸で、おもしろい。
 釣りばかりしていても、漫画がかけなくなっても、
 離婚しても、鬱病になっても、アレなクスリをかじっても、
 POPを損なわず、表現できる。
 (実際は、笑えない状況だったらしいが。)

 『御緩漫玉日記』では、
 現実のカウンターパンチをモロに食らい、伊豆で隠遁生活をはじめたせいか、
 妄想(フィクション)の割合が高い日記(ノンフィクション)が、
 ムラムラモワモワと描かれている。
 マンガとしてはそれこそ正しい形なのだが、
 桜玉吉の場合、
 それが逆転していたり連想させるのが、妙。
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by y.k-ybf | 2005-04-18 22:20 | 本棚 | Comments(0)

『失踪日記』 吾妻ひでお

失踪日記
吾妻 ひでお / イースト・プレス
ISBN : 4872575334



 吾妻ひでお、
 という漫画家の名を少しでも知っている方なら、
 読んでほしい。

 わたくしはあまり作品も読んでいないし、
 竹本泉と混同してしまうし、
 ひどいときには、長谷川裕一と間違えてしまうような認識しかございませんが、
 これはおもしろかった。

 読め。



 生きる、
 意味も、価値も、ない。
 ただ、理由があるだけ。それも身勝手な。

 でも、生きている。

 オハナシは続くし、
 チキュウはまわる。

 Wish You Were Here.
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by y.k-ybf | 2005-04-17 21:27 | 本棚 | Comments(0)

『フェイスガード虜』 おおひなたごう

フェイスガード虜 6 (6)
おおひなた ごう / 秋田書店
ISBN : 4253205062




 おおひなたごうの、『フェイスガード虜』が完結した。


 結局、
 リップルちゃんのハートを射止めたのは、韻の神様であった。

 掛け詞の神様とのステキな三角関係は、永遠に続くとおもっていたのに・・・。
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by y.k-ybf | 2005-04-17 21:01 | 本棚 | Comments(0)

『プ~ねこ』の表紙。


 が、
 見つかったというか、ページからいただきました。

 ええ。
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by y.k-ybf | 2005-02-01 22:03 | 本棚 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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