カテゴリ:映画/100( 34 )

アメコミの映画を、観た、観た、観た。


【初回生産限定スペシャル・パッケージ】ダークナイト(2枚組) [Blu-ray]

ワーナー・ホーム・ビデオ



 もう絶賛しか聞かないってぐらい、
 絶賛されまくってる『ダークナイト』を、やっとこさ観ましたよ。

 ここまでハードルが上がりに上がった作品も珍しく、
 実際に観るまで、逆に不安にもなりましたが、
 これが、
 まー本当におもしろくて、参りましたよ。一ミリ以上は、確実におもしろい映画です。
 しかも、アメコミ・ヒーローモノだからねー…。

 ま、いまさら絶賛するのも間が抜けておりますので、ざっとにしておきますが、
 やはり秀逸なのは、悪役のジョーカー。
 かつて、ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーは、
 「コミックの狂気」とも云えるコミカルさを持ったキャラクターで、個人的にもかなり好きだったのですが、
 この、ヒース・レジャー版ジョーカーは、
 狂気が純化したよーな、ホントに関わりたくもない悪辣で、
 それでも憎めない、見事なキャラクターを完成させました。
 映画全体の力もありますけど。

 このジョーカーの、何が凄いかってーと、
 観ているうちに、
 翻弄されている警察やマフィアの方が、おかしいんじゃねーの? と、おもえてきて。
 バットマンに至っては、正気を見失ってるよーにさえ、おもえてくるところ。
 つまり、正と邪が反転しそーになるんですな。
 それは『ファイトクラブ』とちょっと似てるんだけど、
 ま、ちょっとだけど、
 あれは、何かを守るための破壊衝動だったとおもふ。
 でもジョーカーのは、衝動も目的もない、もっと原始的な破壊、なんじゃないかな。
 開放みたいな、な。

 あと印象に残ってるのは、
 バットマンに向かって、「オマエがいなくなれば、オレも消える」みたいなことを言うんだけど。
 ヒーローモノの真理とゆーか矛盾をついた、この映画らしい、深い言葉だな、と。

 そいや、ムリヤリ関連付けるつもりもないけど、
 結末が、『アイアンマン』と真逆なのが、またおもしろくてね。
 陽と陰のヒーロー。
 まさにダークナイトってことかー、と。
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by y.k-ybf | 2012-06-15 00:07 | 映画/100 | Comments(0)

『第9地区』 その8。


 期待は半々でしたが、かなり、楽しめた映画でした。
 アタマからラストまで、テンションが下がらずに観れました。

 ストーリーはシンプルで、
 難民として地球にやってきたエイリアンが邪魔になってきたので余所へ移ってもらう、話。
 まあ、そこでトラブルが起きて展開するわけなんだけど、
 そのシンプルな話をドキュメント風に構成して、緊迫感を徐々に重ねてゆく。
 情報密度も半端ではなく、SFなのにリアルさで圧倒される。

 この映画では、エイリアンは侵略者ではなく難民で、弱者である。
 南アフリカの荒廃した土地に、難民キャンプさながらボロ小屋に住んでいる。
 ゴミを漁り、ネコ缶を食べ、黒人らと争いを続ける彼らの姿は、
 斬新で、迫力もあり、リアルであった。
 と、
 なると、
 そこに政治、社会、人種問題的な何かを投影しがちであるが、
 まあ、それはそれとして。

 奇妙な寓話として楽しむだけでも価値はあるとおもいます。
 フェイクドキュメント、つーのかな?
 系統としては、ブレアウィッチやクローバーフィールドみたいな映画なんだけど、
 ありがちなオチ投げっぱなしはなく、
 うまくドラマに切り替えて、まとめておるのが好印象。でございます。

 後半、少し一本調子な気がしないでもないですが、
 SF的にも、ブレードランナー級の新しい存在に成りうる、のかな?
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by y.k-ybf | 2010-04-15 00:21 | 映画/100 | Comments(0)

その4。思想無き、サイケデリック。


 テレビ放送だが、やっと「崖の上のポニョ」を観ました。
 これ、
 さすがにオッサンが観たくなるよーな題材でもないし、
 ジブリで云えばトトロ系の作品かなと、高をくくるわけではないが、
 まあ、想定の範囲内だろーと。
 んが。
 まさかこんな映画だとは思わなんだ。驚愕であった。
 しかもこれが大ヒットを記録したとゆー事実。
 ホントに、これはいままで伝え聞いていた「ポニョ」なのかと。

 まず、写実でないことはすぐにわかる。
 人面魚とゆー言葉もでるので、
 それが奇怪なものとの認識はあるが、同時に存在を認めてもいる。
 これでこの作品は寓話的であり、絵本に近いものだと推測できる。
 まあ、この絵柄だし。

 次に、キャラクターの描写。
 これがあまり深くない。断続的でもある。
 あくまでキャラの魅力とはべつの、感傷や関連性の話だが。

 そしてストーリー。
 これもまたすぐにわかることだけど、物語がない。
 要してしまうと、人魚姫の、つまり古典である。
 それも、よりシンプルな方向へアレンジされているし、
 間延びさせないために構成が分断されている。積み木みたいに。

 総合的に云ってしまうと、やはりこれは絵本なのだ。

 しかし絵本と云えど、侮ってはいけない。
 子供向けとは限らないし、
 多くの絵本が、
 そこに示唆として道徳や教訓、テーマ、メッセージが盛り込まれているのが常である。
 例えば、
 人間になりたい魚、人間をやめてしまった男、
 母の存在、巨大化した月、魔法、などなど…。
 暗喩は掘ればいくらでもある。
 それこそあからさまに散りばめられている。
 しかし。
 やはりこれも断片的なのだ。
 深く、重くなりそーになると、ぱっと次の展開に移ってしまう。

 つまり。
 これはあくまで個人的な感想なのだが、意味があると見せ掛けての、二重の罠。
 じつはなんにもないんじゃないのかな、「ポニョ」わ。

 この何も無さが、衝撃でした。
 あの、宮崎駿が、何もないものを創る。
 「風の谷のナウシカ」で、
 清浄された世界で、人類は血を吹いて絶滅するだろうとか描いた人が、だ。

 物語がなく、テーマもなく、キャラもいない。
 だが、そこに意味がある。
 そんなアンチイズムで貫かれた作品の意味とは、「手書き」じゃないかな。

 しつこいけども、
 宮崎駿が、ただそーしたい、やりたいが為に、
 あらゆるものを削ぎ落とし、作品を創るってのは、前代未聞とゆーていいでしょう。
 実際はどーかしらんけど。

 邪魔なものを脱ぎ捨てて裸になった天才が、
 その才能と衝動で描いた「崖の上のポニョ」は、素晴らしい作品だとおもいます。
 それに、
 たぶんこれ、ジブリ版のイエローサブマリンとして捉えるべきだと、おもう。
 ストーリーだけじゃなくて、声も要らないし。



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ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント


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by y.k-ybf | 2010-02-06 21:44 | 映画/100 | Comments(2)

『デーヴ』


 キムタクさんの月9のドラマを観ていたら、
 想い出したのがアメリカエイガの、『デーヴ』。

 大統領のそっくりさんが、
 影武者として働くうちに、なんやかんやで本物とすり替わって大統領になっちゃうとゆー、
 もはや伝統的なコメディ。

 こーいった毒もない、ファミリー向けのコメディは好きじゃないし、
 何より興味がないのでございますが、
 なぜか、この『デーヴ』だけは繰り返して観てしまうぐらい、
 お気に入りなのでございます。

 シガニー・ウィーヴァーがアニーを唄ったり、
 オリヴァー・ストーンが本人役で彼らしいコメントをしていたり、
 滑稽なシーンもあるわけですが、
 やはりキモとなるポイントは、
 フツーの感覚、で、ありましょう。

 これはキムタクさんのドラマとの共通点でもありますが、
 政治家さんと、政治の世界が、
 如何におかしな世界であり、おかしな住人であるか、
 ユーモアとして浮き彫りにしているわけで、ありますね。

 童話でゆーと、
 はだかの王様と、王子と乞食が合わさったみたいなものですね。




デーヴ
ケビン・クライン / / ワーナー・ホーム・ビデオ
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by y.k-ybf | 2008-06-16 22:32 | 映画/100 | Comments(0)

『フォー・ザ・ボーイズ』 (009/100)


 ベッド・ミドラーの、
 アメリカの、軍隊慰問楽団の男女二人の歌手のおはなし。
 たぶん。

 おもしろいのは、
 時代の経過と共に、戦争も戦場も、
 社会も文化も音楽も、ニンゲン(関係)も変化してゆくトコロで、
 ちょっとした歴史物でございます。

 ほんとアメリカは戦争ばっかりやってるな、と。

 基本的にはゆったりとしたラブストーリーなんだけども、
 裏で提示してるのは、
 「じつはアメリカが必要としているのは、敵なんじゃね?」
 とゆー、テーマつーか回答で。
 映画でも、次第に傷を負って疲弊してゆくアメリカが描かれて、おります。

 で、このエイガ、
 ラストの同じシーンで、おもしろいぐらい、いつも泣けてしまうので、
 もー観るのを止めてしまいました。

 音楽が好きな人なら、楽しめるエイガでございます。



フォー・ザ・ボーイズ
/ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ISBN : B000V9H652
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by y.k-ybf | 2008-04-27 09:21 | 映画/100 | Comments(0)

『クローバーフィールド/HAKAISHA』


 ネタバレ注意!
 と、前置きがないといけないところでありますが、この映画には必要ありません。

 ネタそのものがないのだから。

(結局、ネタバレの内容になりますので、注意してください。)

 内容だって、一行で説明できる。
 怪獣から逃げる、映画。
 これ以上でも、以下でもない。
 撃退するわけでもないし、何かがわかることもない。
 ドラマチックなものがあった気もするが、なかったような気もする。
 しかし、
 コレがまたエラいおもしろかった。
 あっとゆーまに、時間を忘れて愉しめた。
 まあ、じっさい、上映時間90分もない映画なんだけど。

 とくに書くこともないので、もう一度、内容を説明いたしますと、
 怪獣がニューヨークに突然上陸して、ヒトビトが逃げまどう映画なんだけども。
 みなさん、すでに忘却の彼方だとおもわれますが、
 以前、ハリウッドで『ゴジラ』がリメイクされたことがありまして。
 まあ、
 忘れたままで何の問題もないつまらん代物なんだけども、
 この『クローバーフィールド』が、
 オリジナルの『ゴジラ』の影響下にあるのは、
 ちょっとかもしれんけど、否定できないとおもう。

 もっと上手くリメイクしたるわ。みたいな。
 ま、エンディングの曲が、東映の『ゴジラ』そのまんまなんだけどね。

 で、
 怪獣映画として何をやったのかとゆーと、全編ハンディカメラの映像なのです。
 家庭用ビデオカメラの。
 分かり易くゆーと、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』です。そのまんまです。
 しかしコレがまー臨場感とゆーか、迫力とゆーか。すごいものがあって。
 揺れる映像がダメな人にはお勧めできないけれど、
 興味がある方は、是非とも音響がしっかりした映画館で観ることをお勧めします。
 アトラクション映画なんて云われ方もしているけど、
 本当に、遊園地のアトラクションを観ているような感覚になります。
 そのあたりが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』との違いですね。

 それと、
 このビデオカメラの映像、パニックの状況下が、
 暗喩として「9.11」を引きずっているとも、おもえます。
 単純に、あのテロさえもエンターテイメントにするのかと、複雑に感じたりもしますが。

 こんな愉しい映画を観てしまうと、
 どーして怪獣映画の本場である日本では作れないのかと、またグチの一つも出そうになりますが、
 素材として、続編なんていくらでもできるし、
 他のビデオカメラの映像なんて見せ方でもいけるとおもうので、
 またつくってほしいものでございます。


 幼虫みたいのは、余計だった気もしますが。
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by y.k-ybf | 2008-04-16 10:20 | 映画/100 | Comments(0)

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 (7/100)


 この間、テレビジョンで、押井守特集などをやっておりまして、
 最近の作品やら、『一発貫太くん』、『ゼンダマン』やらまで放送しておりました。
 そんななか、久方振りに『うる星やつら』を拝見いたしました。
 これが思いの外、風化の進み具合が激しく進行しておりまして、
 さすがの『うる星やつら』も時代の流れには勝てなかったか、と、
 想いを馳せたわけでございます。
 しかし、
 いまだ名作と称賛される劇場版の『ビューティフル・ドリーマー』は別格でございました。
 最早、語り尽くされ、まだまだ語り継がれるこの作品について、
 わたくしが何かを付け加えることなど、おこがましい次第でございますが、
 おもしろいもんは、おもしろいもんだなあ、と。

 「幻想の現実」と、「現実の幻想」を交錯させて、
 巧みに表現されるシニカルとパラドクスは、警鐘であり、予言でもありました。
 何もアニメやアキバの話だけではなく、
 常識、情報、道徳、習慣、認識、、、。
 いつのまにやらニンゲン様は、
 何かを信じて、何かを否定して、
 カテゴライズしながら耳をふさいでしまう、イキモノでございます。

 「責任とってね」のセリフは、
 今も昔も、こっちもあっちも、痛烈な言葉の棘でございます。


 あと、保健医のサクラさんが、ステキでございました。
 ある意味、コミック世界に影響を残したキャラクターなんですね。



うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
/ 東宝ビデオ
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by y.k-ybf | 2007-10-08 10:13 | 映画/100 | Comments(0)

『亀は意外と速く泳ぐ』 (6/100)


亀は意外と速く泳ぐ デラックス版
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B000A16D3C



 シティボーイズが好きだった。
 好きであったと過去形で話さなければならないほど嫌いでもないが、
 正確にゆーならば、三木聡とやっていた頃のシティボーイズが好きだった。

 あの、
 日常と非日常を同スケールで描く笑いが、好きだった。
 宇宙人や未来人やエスパー何かがいても、壊れることのない世界が。

 三木聡の特異な才能は、そのバランス感覚だろう。
 空想や妄想や幻想が入り交じった人生を、
 道の端や、公園のベンチに置くことができる。

 『亀は意外と速く泳ぐ』はタイトルだけから想像すると、
 平凡な日常やら自分探しやらみたいな映画におもえるが、
 じつは「スパイ映画」である。

 スパイは平凡ではないが、非凡であるとスパイはスパイの仕事ができない。
 亀は意外に早く泳げるが、亀は亀なのだ。

 主演の上野樹里の迷いのない演技も、 蒼井優の行動力のあるバカさも良かった。

 爽やかで、辛辣さもあって、
 笑えて、泣ける映画であった。

 腕はいいのに、目立たぬようにそこそこの味のラーメンを作り続けるラーメン店主が、
 街を去るとき、旨いほうではなく、
 そこそこラーメンのレシピだけを残してゆくシーンは、ちょっと感動してしまいました。

 さらにオープニングのパラパラマンガは、小田扉。
 エンディングはレミオロメンの「南風」。

 わたくしの好きなものがゆるっと詰まった映画でした。
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by y.k-ybf | 2006-09-13 09:09 | 映画/100 | Comments(0)

『ノロイ』 (5/100)


 ホラー映画が好きとゆーと、
 「怖いのとか好きなんだ」
 「怖いの平気なんだ」とか言われるが、そんなことはございません。
 めちゃくちゃ怖がりでございます。

 似たような問い掛けに、「ユーレイとか信じてるんだ?」ってのがございます。
 誰もが一度は耳にして、口にするようなありふれた問いではありますが、
 じつは重要な意味が込められているのでございます。

 「ユーレイ」を、「信じている」。
 信じているとは、何か。
 正確には、「ユーレイとか、見たことある?」、
 あるいは、「見られるの?」で、あろう。
 意味合いとして同様に使う場合もあろうが、
 それにしても、「信じてる?」とは、何か。

 信じるから、見えるのか。
 見えるから、信じるのか。

 ややこしくなる前にはっきり言ってしまうと、「信じる」わけなどないのだ。

 見えても見えなくとも、「信じる」わけではない。
 この言葉の意味は、
 じつは逆にあって、「ユーレイを信じていない」側にこそ、ある。

 ユーレイは信じない。何故なら、「べつの何か」を信じているから、なのだ。

 我ながらチンピラみたいなこじつけだが、もうすぐ終わるので我慢してください。

 「べつの何か」とは、それぞれ違うものなので説明はできませんが、
 要は、
 誰もが「べつの何か」を信じちゃってるわけだ。
 自分とか、友人とか、親とか、
 習慣とか、常識とか、体裁とか、お金とか。とかとかとか。
 そんなそんな信仰下にあるわけで、
 意識、無意識に突き動かされて生きているわけだから、
 正しいだとか間違いだとかを暴力にしてはいけない。
 フツーとか、常識だとかを凶器にしては、いけないのだよ。ジョバンニ。
 お父さんが、ラッコの上着をもってくるよ。


 さて、『ノロイ』であるが。
 これはどっちかってーと、『ジャージー・デビル・プロジェクト』の影響を受けた作品である。
 都市伝説でありそうな、
 お蔵入りになった心霊ビデオといった設定であるが、
 フェイク・ドキュメンタリーとして、とても良くできている。

 お気楽に楽しんでほしいものであります。



 ノロイ プレミアム・エディション
/ ジェネオン エンタテインメント
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by y.k-ybf | 2006-08-24 23:32 | 映画/100 | Comments(0)

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』 (1999)/『ジャージー・デビル・プロジェクト』(1998) (4/100)


 今更ではあるが。。。

 この映画を名作だとは毛頭呼ぶつもりはないが、おもしろかったのは事実である。
 と、おもう。
 ような、気がする。
 たぶん。時々。

 この素晴らしく低予算なワン・アイデアについて話すには、
 まず『ジャージー・デビル・プロジェクト』を先に紹介しなくてはならない。

 『ジャージー・デビル・プロジェクト』とは、
 アメリカで作られたドキュメンタリー番組を模して作られた映画である。
 ざっと内容を説明すると、
 ジャージー・デビルって魔物を捜しに森の中へ入って行方不明になったテレビクルーらの謎を追う、
 って、もので。
 これが『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の原型になったそうである。
 しかし大きな違いがあって、
 『ジャージー・デビル・プロジェクト』はラスト、大きな展開があって、
 謎も解けて、フィクションですって提示があって、終わる。トコロ。
 この「展開」によって映画としての様式を保ち、秀作となるが、
 緊張感といったものが、すべて放棄されてしまう。
 (衝撃的だが、ふってわいたようなドラマ性は、間が抜けてるようにもみえる。)

 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は、
 このへんうろ覚えであるが、、、
 警察が発見した映像記録、って形を崩さなかった。崩さなかったようにみせた。
 ドキュメンタリーと名乗ったわけではないが、フィクションとも示さずに。
 かといって、観客が判断するわけでもなくて。

 えーと。

 つまり。
 この映画を嫌うヒトの多くは、映画、フィクション、ドラマを求めているわけで、
 しかし、そのどれもがこの「映画」には欠けていたのだ。
 つまりつまり。
 野球が観たいヒトにクリケットを観せたら、
 何じゃこりゃ、と、怒られるに決まっているのだ。
 この「映画」の楽しみは、そんな映画の楽しみではないのだ。
 無声映画に向かって、
 これで音があればねえ、って、言ってるようなもんなのだ。
 だから。
 最大の敗因は、話題になり過ぎちゃったことだろう。
 誰にも楽しめる映画ではないのだ。
 偉そうな言い様ではあるが、観客を選ぶのだ。
 それが映画か?
 といった意見は、また別の話なのだ。

 つまりつまりつまり、根本的な踏み違いである。

 『ノロイ』に、続く。


ブレア・ウィッチ・プロジェクト デラックス版
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B00005FX2U
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by y.k-ybf | 2006-08-24 22:35 | 映画/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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