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映画のまとめ 『小さな巨人』、とか。四本。


小さな巨人 [DVD]

ダスティン・ホフマン,フェイ・ダナウェイ,マーティン・バルサム,チーフ・ダン・ジョージ,ジェフ・コーリィ/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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 やー、ヘンな映画でした。
 録画したの、消すかどーか迷ったけど、観てよかったよ。
 伝奇西部劇、と云っていいんかな? かなりの大作なんだけど、、、。

 監督は『俺たちに明日はない』の、アーサー・ペン。
 主演がダスティ・ホフマン。
 70年公開なんで、ニューシネマ全盛の頃になるんかな。

 インディアンに家族を襲われ、姉と二人だけ生き残った白人の少年、ジャック。
 親切なインディアンに助けられるも、姉だけが逃亡。
 ジャックは、インディアンの村で育てられる。
 ジャックが青年へと成長した頃、村は騎兵隊の襲撃を受けた。
 危うくインディアン諸共、殺されそうになるが、白人のアメリカ人だと判り、保護。
 敬虔なクリスチャンの夫婦に養子となるも、
 清廉な家庭の裏に欲望の渦を見たジャックは、家を飛び出す。
 その後、ペテン師の下で働くよーになるも、
 騙された連中の仕返しに合う、が、そこに生き別れた姉がおり、彼女から銃の撃ち方を習う。
 すると思わぬガンマンの才能があり、賞金稼ぎとなるが、
 ヒトが撃てないと判り、あっさり廃業。
 英語が喋れないスウェーデンの女と結婚して、
 仕事仲間と店を始めるも金を持ち逃げされて一文無しとなり、
 仕方なく開拓地の西部へ向かうと、またインディアンに襲撃されて、嫁をさらわれてしまう。
 ジャックは嫁を探し求め、再びインディアンの集落を訪れて…。

 と、
 こんぐらいで、ええかな。
 これでもだいたい三分の一ぐらい。
 すんごい勢いで話が進み、二転三転と展開してゆくのです。
 『フォレスト・ガンプ』に、ちょっと似てるな。あの過去のパートが、全編続く感じ。
 主人公があまり喋らず、(諸事情で)教養がなく、意志をつよく主張しないところや、
 全体のナレーション、インディアンの酋長の金言など、
 共通する部分も多いので、おそらくこの映画をモデルにしたんだろーな。
 歴史的事実も背景になってるし。

 只ね、
 その描き方が独特で、
 特に人物などは、浅いんだけど濃く、簡略して強調したよーな表現になっている。
 インディアンを迫害された者たち、
 白人の騎兵隊を狂った暴力装置としてはいるんだけど、
 インディアンを賢くは描かないし、騎兵隊の進撃にはコミカルなラッパ隊を付けてるし。
 登場する人物は、皆、どこか頭のネジが外れとる。
 そんな、
 高速で舞台が回転してるよーな、フシギな映画であった。

 や、スゴいよ、コレわ。


SUSHI GIRL [DVD]

トニー・トッド,マーク・ハミル,ノア・ハサウェイ,千葉真一,ダニードレホ/東宝

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 原題も、『SUSHI GIRL』。

 出所してきた仲間を迎え、久しぶりに集まった強盗五人組。
 (元は六人だったが、逃走中に一人は死亡。)
 彼らは貰い損ねた報酬を求め、仲間の一人を縛り付け、残酷な拷問を始めるのであった…。

 さて、どこが「スシ・ガール」なのかとゆーと、書き忘れてました。
 彼ら強盗団のリーダーが、この集まりの余興に用意したのが、
 みんな大好き、女体盛り。
 その「皿」となるべく女性こそ、スシ・ガールなのだ!

 とゆーね、
 「日本のヤクザはフグの刺身を食べて、その毒の刺激を楽しむのだ」とか、
 トンデモないことを口走る映画ですが、
 これ、殆ど『レザボアドッグス』だな。オマージュっつーか、劣化コピーっつーか。
 仲間が一人死んでるとか、警察との内通者がいるとか、イスに縛り付けてリンチとか、
 過去の強盗が回想、
 長台詞、トライアングルで銃を向け合う…のは、タランティーノじゃないか。とかとかね。
 描写はこっちのがエグいけど、
 センスが欠けてるし、語り足りてない。伏線も効いてないんだなぁ。
 報酬ってダイヤのことなんだけど、
 なんでお前ら、その行方を知らねーの? 何年も経ってるのにー。
 とかね、
 ツッコミ部分が多いのも痛いな。

 なんかしらんけど、
 千葉真一や、マーク・ハミル(!)も出ております。

 なんやい、と。


コールド・バレッツ 裏切りの陰謀 [DVD]

クリスチャン・スレーター/ビデオメーカー

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 凄腕&いいヒトな元FBIのクリスチャン・スレーター。
 彼が愛したダンサーは、殺し屋だった!

 とゆー、
 たった今説明した粗筋は、だいたい合ってるとおもいますよ。
 あのね、詰まらな過ぎてストーリーが頭に入ってこないのよ、コレ。
 やっと前フリ終わったかとおもたら、エンディングだったしね。
 本筋の軸が見当たらないとゆー、ちょっと・・・困った作品でした。


ダイナソー・プロジェクト ブルーレイ&DVDセット (2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]

マット・ケイン,リチャード・ディレイン,ピーター・ブルック/ワーナー・ホーム・ビデオ

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 『ジェラシック・パーク』+POV、ファウンド・フッテージモノとゆー、ね。
 ファミリー向けかなとおもっていたら、意外にシリアスな恐竜ホラーでした。

 迫力はそれなりにあるし、恐竜もよくできてんなとおもったけど、、、
 ジャンルモノとして恐竜の種類が少ないのも、そーゆー設定かと許せたが、
 劇中で使用されるカメラが多すぎて、
 途中から、只のB級『ジェラシック・パーク』になっちゃうんだな。
 ファウンド・フッテージの特徴っつーか効果が、あんまり活きてない。
 誰の、どのカメラの映像? ってなるし、
 それらが全部あのリュック一つに入ったわけ? ともなるし。
 ま、HDでまとめたんだから無理はないんだろーけど。。。

 恐竜にカメラをつけた映像はおもしろく、ここでもっと驚かせてほしかったな。


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by y.k-ybf | 2014-02-27 23:08 | 映画 | Comments(0)

『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』、を、観た。


 あ、こんな方向の作品にするんだ。 ってのが、最初の印象。
 原作を読んでいないせいか、そこが意外だった。
 シリアスな話なんだな、『キック・アス』って。
 オモシロいのは前作と変わらないし、テーマ的にも繋がりがあるから、前作が好きな方にはオススメ。

 ヒット・ガールは大活躍するし、もー観てるだけで幸せなぐらいキュート。
 個人的には、
 レッド・ミスト改めてマザー・ファッカーの物語としても、興味深くおもえましたよ。
 彼もキックアスのよーなヒーローに成り得たかもしれないのに、
 今作では決定的な悪役となり、ヒーローと対峙する存在になる。
 マヌケなキャラクターなんだけど、その過程には切実なものがありました。
 (くずれたポール・マッカートニーみたいな顔が、なんとも憎めないし、イライラさせるんだな。)

 で、
 主人公のキックアスなんだけど、
 これが前作同様、どーにもハマらないんだなぁ。
 キャラ性が見えないとゆーか、立ち位置が曖昧とゆーか、
 いやいや、
 それが『キック・アス』とゆー物語だから、と云われたら、それはそれで納得できるんだけど。
 只、
 今作ではかなり重要な出来事が起こるので、そのへん、だいぶ解消されてるけどね。
 (冒頭の、スパイダーマン云々って話は、おそらくフリですな。)

 はい、
 そんな、感想でした。


 ジム・キャリーは、
 あれ、ジム・キャリーじゃなくても、よかったんじゃね?


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by y.k-ybf | 2014-02-27 22:38 | 映画 | Comments(0)

「翠星のガルガンティア」、観了。


翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 1

石川界人,金元寿子,杉田智和/バンダイビジュアル

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 だいぶ時間が掛かりましたが、「翠星のガルガンティア」を観了しました。

 文明水準から異なる、ディス・コミュニケーションのSFで、
 スタンダードな物語ではあるけど、そのまとめ方がじつに巧みで、感心しました。
 性善説やヒューマニズム、感情からの文明批判では片付けず、
 むしろ肯定的にテクノロジーとの融和を描き、それを回答としているのは、
 とても現代的なアプローチで、物語がアップデートされてるなと、おもわせる。

 もちっと踏み込んだ話をすると、
 二体一組のターミネーターが、
 ニンゲンと触れ合うことで成長と変化を受け入れて、選択する物語なんだけど、
 そのテーマ性が、
 タイムパラドックス的に重層しているストーリーともリンクしてるんだな。
 オマケにちゃんと熱い展開があるし、エロもあるしで、
 ゴミクズみたいな実写SF映画など作らず、
 こーゆーのをじゃんじゃん作ってほしいなと、おもいましたよ。


翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 2

石川界人,金元寿子,杉田智和/バンダイビジュアル

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翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 3

石川界人,金元寿子,杉田智和/バンダイビジュアル

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by y.k-ybf | 2014-02-21 23:27 | テレビ | Comments(0)

映画のまとめ 『プ・ラ・チ・ナ・デー・タッ』、とか。五本。


プラチナデータ DVD プラチナ・エディション

二宮和也,鈴木保奈美,生瀬勝久,杏,水原希子/東宝

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 よくまあ、こんな陳腐で退屈な話を、
 何の工夫もなく映画にしたもんだと、逆に感心する。あくまで、映画だけの話だけど。

 一応、近未来サスペンスになります。
 でもね、
 DNAデータから事件の容疑者を特定するシステムが、開発者である二ノ宮君をリストアップする、
 逃げます、
 追います、
 システムには隠された秘密があります、ついでに二ノ宮君は多重人格者、
 ってトコまで予告編でネタバレしておりまして、
 サスペンス映画的に成立すんのかと余計な心配をしてしまいますが、
 うん、やりすぎでしたね。殆ど謎、残ってねーの。
 真犯人ってキモは残してるつもりらしいが、
 予告で知ってる情報を一時間以上観せられてもねぇ、詰まらんよ。

 いろいろツッコミたいトコロは、いろいろあるけれど、もー付き合いたくもない。
 刑事役の豊川悦司の野放し感も気になったが、
 杏の、何をやらせても杏、なのも目に余る。不器用な役者さんですね。
 そんで、ネズミ男みたいな演技の二ノ宮君は悪くなかったんだけど、
 彼に、
 「プ・ラ・チ・ナ・デー・タッ」って言わせたヤツと、それにOK出したヤツには、
 二度と作品製作に関わってほしくない。と、心の底からおもふよ。
 ホント、いつまでこんなバカみたいな作品を作って、タレントにバカみたいなお芝居させるんだろ。
 少しは学んで、いいもの作れよ。


ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版 [DVD]

レイチェル・ロバーツ/エスピーオー

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 実際の事件を元に…、とゆー説もあるが、
 正確には、実際の事件を元に脚色したフィクションらしい。

 ハンギング・ロックと呼ばれる岩山へピクニックへ出掛けた女生徒たち。
 そこから生徒三人と教師一人が、忽然と姿を消す。
 彼女らの行方は…。

 と、いつもならサスペンスとゆーところだが、
 これはちょっと違って、、、
 ま、ちょっとじゃないんだけど、
 「処女性」と「神隠し」についての、文学的な映画、なのでしょうね。
 正直、よくわからんかったのでいろいろ調べたのだが、
 …う~む。

 原作も含めて、性的ニュアンスが含まれているのは明らかだろーが、
 そこから暴行や犯罪へと結び付けるのは強引な気もするし、
 映画でもインパクトがあるシーン、
 唯一「神隠し」から生還した少女が皆から詰問されるところは、
 解釈は様々だろーが、この作品のポイントであろう。

 某サイトに、このシーンの解説があり、ナルホドなとおもったので、
 気になる方は検索してみてください。
 と、見事な丸投げ。


サイレン スタンダード・エディション [DVD]

市川由衣,森本レオ,田中直樹,阿部寛,西田尚美/東宝

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 有名なゲームが原作で、監督が堤幸彦

 堤幸彦
の作品は、空振りかエンタイトルツーベースかの場合が多いんだけど、
 これわ、空振りの方かなぁ。
 分かり易くて、
 怖そう、ってのは監督の手腕だとおもいますが、
 主演の市川由衣が、最後までハマってなかった。
 一応、設定的にハマってない理由もあるんだけど、
 それが解明されても、
 ああ~、とはならないのは、他に理由があるんだな。
 こーゆーのを観ると、役者って演技力だけじゃないんだなと、おもいますね。
 だから仲間由紀恵は売れたのか、とか。
 はい。

 あ、ホラー映画としては、クソでした。


第九軍団のワシ スペシャル・エディション [DVD]

チャニング・テイタム,ジェイミー・ベル,マーク・ストロング,ドナルド・サザーランド/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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 ローマ軍の、
 軍旗みたいな黄金のワシを、
 奴隷と一緒に、
 北の地へ探しに行く、お話です。

 かなり端折って説明しましたが、
 父と息子、ローマ人と奴隷とゆー、スタンダードなテーマをもつ、安心な良作。
 大作風なんだけど、意外にスケールが縮むとゆーか、パーソナルな話になるんだな。

 巨大な盾で陣形を作る戦闘シーンは迫力ありましたよ。


地下室のメロディ [DVD]

ジャン・ギャバン,アラン・ドロン,ヴィヴィアーヌ・ロマンス,モーリス・ビロー,ジャン・カルメ/紀伊國屋書店

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 この若いチンピラ役のヒト、
 カッコイイなあ、とおもたら、アラン・ドロンでした。。。
 共演はジャン・ギャバン。

 フランスのモノクロ映画で、犯罪モノ。
 時代も時代なので、犯行プロセスもどこか長閑におもえてしまうのだが、
 ラストのプールサイドでのシーンは、スリルある名場面でした。

 只、
 オープニングとこのラスト以外は、至って普通で、伏線とも云えないんだなあ。


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by y.k-ybf | 2014-02-21 23:08 | 映画 | Comments(0)

『ラッシュ/プライドと友情』、を、観た。


 F1ドライバーの、ニキ・ラウダとジェームス・ハント。
 ライバルであり、性格も対照的な二人の、お話。
 プライドは重要な要素だが、友情物語ではないな。

 二人のキャラクター、その人生までが、
 まー見事に正反対で、個性的。
 それぞれに、それぞれの魅力があり、
 ライバル関係に置くことで更に魅力が倍増するとゆー、キャラ造形のお手本みたい作品だ。
 当然、二人を演じる役者さん、
 ダニエル・ブリュール(ラウダ)とクリス・ヘムズワース(ハント)による部分も大きいが、
 演出と編集が絶妙でした。
 情緒を増せば全体が弛まるし、レースシーンのためには緊張感が必要だし。
 このバランスがギリギリで、巧いなとおもいましたよ。さすが、ロン・ハワード。
 70年代のF1レースだけではなく、
 ファッションやデザインの再現度も完璧だったんじゃないかな。
 ちゃんとね、ティレルの六輪車も出ますよ!

 とゆーね、
 だいぶ女とヤリまくってるのでホモホモ感はありませんが、
 ライバルモノとして、かなり楽しめましたし、
 F1レースが好きな方なら、観て損はない映画ですよ。
 パンフレットも、補足情報たっぷりでオススメ。

 音響も迫力あるんで、ちゃんと映画館で観てね。


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by y.k-ybf | 2014-02-18 20:19 | 映画 | Comments(0)

『ベスト・オブ・ガンダム』/V.A. (090/100)


ベスト・オブ・ガンダム

池田鴻 / キングレコード



 まあ、待て。
 落ち着いて、話を聞け。わたくしは正気だ。

 『ベスト・オブ・ガンダム』は、
 最初の「ガンダム」のテレビシリーズと劇場版三部作のヴォーカル曲を集めた編集盤でございます。
 テレビ主題歌の「翔べ! ガンダム」は勿論のこと、
 「シャアが来る」と云った挿入歌や、
 やしきたかじんの「砂の十字架」、井上大輔の「哀 戦士」なども勿論、収録されております。
 めちゃくちゃ渋い「砂の十字架」は、谷村新司作詞作曲なのね。
 んで、
 このアルバム、じつは小学生の頃、既にレコードで購入しておりまして、
 当時、アホみたいに繰り返し聴いておりました。
 ピクチャーレーベルでいいのかな? 盤にイラストが描いてあって、とてもいいものなのですよ。
 更に、
 曲間には名場面の音声が、ちゃんとオリジナル音源で収録されており、
 あの声、あのSE、あのシーンと併せて聴けるので、かるくテンションが上がります。
 曲だけ聴きたいときは邪魔なんだけどね。

 とゆー、
 只のわたくしの愛聴盤で、ファースト・ガンダム限定の楽曲になってしまいますが、
 年代順に並べただけなのに、流れもまとまりも、見事に仕上がっておるのです。

 ファースト世代の方には、とくにオススメですよ。



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by y.k-ybf | 2014-02-16 22:13 | 音盤/100 | Comments(0)

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、を、観た。


 「アベンジャーズ・プロジェクト」、第二章・開幕。
 『アイアンマン3』はまだ繋ぎって感じだったので、ついに来たかと。

 ストーリーは、
 『アベンジャーズ』の後、トンカチ王子(ソー)は何をしていたのか、ってところから始まり、
 スゴい敵が現れて、
 タイヘンなことが起きて、
 戦うのです。
 ロキも大活躍するっつーかね、
 ストーリー的にはトンカチ王子よりも重要な人物だよな、ロキって。
 オーディンがロキについて話すシーンがあるんだけど、
 うろ覚えでネタバレにもなるので詳細は省くが、
 そーゆー捉え方もあるのかと、納得。
 いいキャラだな、ロキ。

 で、だ。
 映画はね、
 続編としても、単独作品としても楽しめる水準はクリアーしてるんだけど、
 なんかね、
 このシリーズ特有の軽さが、ちょっと悪く出たかな、と。
 『アイアンマン2』みたいになっちゃった、と云えば、伝わるだろーか。
 (ちゃんと闘う理由がある)闇側の敵も、もっと掘り下げることもできたろーに。

 これが、先があると分かってるシリーズの難しさだな。
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by y.k-ybf | 2014-02-10 22:22 | 映画 | Comments(0)

『仁義なき戦い』、そのシリーズ。三本。その参。


その後の仁義なき戦い [DVD]

東映ビデオ



 79年公開。
 深作欣二も菅原文太も参加していない、本作。
 タイトルに「その後」とあるが、ストーリーが繋がっているわけでもないので、実際には「その前」がない。
 シリーズ全体から見ても、なんとなく浮いている。
 監督は、ドラマで「傷だらけの天使」や「必殺」シリーズをやっていた、工藤栄一。
 主演は根津甚八、宇崎竜童、松崎しげる(!)。
 メインはこの三人の若いヤクザで、
 これまで組や抗争が本筋であったシリーズだが、ここではそれも背景に過ぎず、
 ヤクザモノとゆーより、青春チンピラ映画と云えるだろう。
 「仁義なき戦い」を期待しているとかなりの肩透かしをくらうが、チンピラ群像としては、とても楽しめた。

 ヤクザの組世界に翻弄されて、
 友情を引き裂かれ、希望も命もあっさりと切り捨てられる。その結末は、、、。

 根津甚八だけではなく、
 宇崎竜童、松崎しげるも好演しており、三人の若者の姿が印象に残る、良作でしたよ。
 『SR サイタマノラッパー』のMIGHTYは、この宇崎竜童がモデルだったのだな。おそらく。
 また、シリーズとの関係性は薄いが、
 松方弘樹、山城新吾、金子信雄、成田三樹夫ら馴染みの顔ぶれも揃っており、
 おもしろいことに、全員殺される役である。
 とくに金子信雄は同じ組長役でありながら、シリーズ初めての死が描かれ、驚きました。
 余計な深読みをすると、
 ヤクザモノの人気も失墜し、テレビの台頭もあり、映画界も大きな転換期を迎えようとしている時代に、
 それでも過去の看板で作品を作らせる何かへの、抵抗ではないかと。
 それぐらいタイプが違う作品であり、旧シリーズからのキャストも、噛み合っていないのだ。

 そんな、『その後の仁義なき戦い』。
 後半に入ってから展開が飛んでるとゆーか、急角度な気もしますし、
 あのー…、
 萩原健一が最後に出てくるんだけど、意味がわからん。
 あれ、台詞もアドリブじゃないの?
 凄いとかべつにして、あのシーンでやられてもなぁ。。。
 さらに泉谷しげるも、変な役で出てくるし、
 その辺りは監督が、やりたいものをぶち込んできたって感じで、ちょっと混沌としてる、かな。
 終わり方も、
 んー…、と、おもいましたが、
 時代の繋ぎ目が、丁度真空パックされたよーな、そんな貴重な作品と、云えるかな?w


新・仁義なき戦い。 [DVD]

東映ビデオ



 00年公開。
 約二十年ぶりのシリーズ復活となった、「仁義なき戦い」。
 監督は、阪本順治。
 主演は豊川悦司と、布袋寅泰!
 舞台は大阪で、当然のよーに、過去作とは繋がりのない独立したストーリー。
 ヤクザの豊川と、カタギでコリアンタウンの世話役となった布袋。
 子供時代の友情を背景に、それぞれべつの道を歩みながらも、交錯してゆく運命を描いております。

 これはね、
 前作『その後の仁義なき戦い』からの影響を残しつつ、
 Vシネマに主戦場を移したヤクザ映画を経て、生まれた作品だとおもふ。
 九十年代のビデオっぽさがあり、スタイリッシュとは違うけど、そんな撮影効果もあったりして。

 今作のストーリーは、組の跡目問題が軸になっております。
 謀略が静かに進行してゆく様や、
 岸辺一徳が演じるイヤらしい人格の組長代行、
 かつての小林旭をおもわせる佐藤浩市など、シリーズ本来のらしさもちゃんとある。
 冒頭の、
 ダーッと連なる黒塗りの車から強面の幹部連中が姿を現し、
 そこへ布袋が編曲したテーマ曲が流れるタイトルシーンは、かなり上がります。さすが、阪本監督。
 んがしかし、
 全体の展開が地味っちゃ地味で、
 バイオレンスとゆーかアクションもおもったより少なく、スルスルと話が進んでゆく。
 スマートと云えば聞こえはいいが、
 アクがなく、ギラギラしてないので、引っ掛かるものがない。
 布袋がヤクザ側のニンゲンではなく、出番もあまり多くないのも意外でした。
 もっと豊川と二人でバチバチやるのかとおもたよ。
 ストーリーも、語り過ぎないよー意図的に隠してるんだけど、
 ちょっとモヤモヤする描き方で、
 何より、主役の豊川が、本筋に殆ど絡まないんだな、コレ。
 跡目問題は上の話だし、問題を起こすのは下の連中だし。
 ラストの襲撃だって、狙うのはそっちじゃない気がするしなぁ…。
 あの会計士もさ、もっとクローズアップして、使えそうなのに。
 そんな、物足りなさもあるけど、
 シリーズ復活への意欲も感じられた作品でしたよ。

 布袋のロボットみたいな演技に関しては、コメントはスルーさせて頂きます。
 あるシーンで大爆笑しちゃったけど、これは役者としてハードルが高すぎるよ。
 本職じゃないんだもん。

 只ね、
 音楽監督も布袋が担当していて、
 この映画用に作った「新・仁義なき戦いのテーマ」を聴いたタランティーノが気に入って、
 自分の映画(『キル・ビル』)で使用して、それが世界中に広まって、
 いまや布袋の代表曲になったんだから、わからんもんだなあと、おもいますよ。本当に。


新仁義なき戦い 謀殺 [DVD]

東映ビデオ



 03年公開。
 観たのに、よくわからなかったんだけど、設定は前作と続いてるらしい、本作。
 主演は渡辺謙と、高橋克典。
 監督は、『探偵はBARにいる』の橋本一。東映の社員監督さんで、いろんなもん撮ってますな。
 舞台は大阪で、
 ストーリーは、これまた組の跡目問題が中心。好きだね、この設定。

 渡辺謙が、まるで前時代の生き残りのよーな、武闘派ヤクザ。
 高橋克典がその弟分で、ビジネスにつよい、インテリヤクザ。
 小林稔侍演じる組長は、引退をほのめかしながらも、なかなかその座を退かず、周囲を惑わす。
 小さな火種は、次第に組を割りかねない争いへと発展し…。

 正直、
 小林稔侍の組長が何を画策してたのかよくわからんのだが、
 じつに厭らしく憎らしい組長キャラで、金子信雄に劣らない悪役ぶりでした。
 ちょっと小賢しさがでちゃうのが惜しいけど。
 渡辺謙の武闘派ヤクザは、菅原文太と千葉真一を合わせたよーなキャラで、さすがケン・ワタナベ。
 見事な狂犬とゆーか、闘犬ぶりでした。
 悪妻の夏木マリとの絡みもすげーよかった。低俗な感じがw

 高橋克典も、キレ者とヤクザ、どちらも違和感なく演じてて、器用で巧い役者さんだなぁと、おもいましたよ。 (こちらは松方弘樹と小林旭的な存在かな?)
 南野陽子とのエピソードは、要らないとおもったけどね。

 この、初期シリーズを連想させて、現代的アレンジと混ぜ合わせる感じは、魅力的で巧いですね。
 ストーリーも、じつは第一作目をシンプルにオマージュしてるんだな。
 只、
 キグルイ系はイマイチで、坂口憲二もヒットマン役で出てたけど、ダメでしたなぁ。狂ってないもの。
 あと、ここにきて、残酷描写が跳ね上がってますw
 タマキンをペンチで捻り切るとか、かなりのバイオレンスでした。。。

 とゆーね、
 男同士の無骨で純粋な絆が、欲望に食い尽くされるとゆー、
 (現在のところ)シリーズ最期にして、とても仁義のない作品でした。



 と、ゆー具合に、
 「仁義なき戦い」シリーズ全十一作、観了。
 たいへん楽しく、希有な体験をしているよーな、有意義な時間でありました。

 深作が関わったシリーズだけではなく、後半の作品にも、それぞれ特徴的な面白さがありましたよ。
 ま、そーわ言っても、最初の五部作、や四部作か。
 そこは別格でしたね。
 まず、終戦後から這い上がる人々の死闘の歴史があり、
 それを演じる役者たちの姿があり、その姿を焼きつける映画と、それを求める人々がいた。
 日本には、こんな時代があったんだ、と、幾重にもそこに興味を探すことができる。
 まさに体験を追うよーな、そんな映画シリーズでありました。

 機会がありましたら、一度は、ご覧になってくださいな。
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by y.k-ybf | 2014-02-06 11:31 | 映画 | Comments(0)

『仁義なき戦い』、そのシリーズ。三本。その弐。


 続いて、『新 仁義なき戦い』三部作。


新 仁義なき戦い BOX [DVD]

東映



○『新 仁義なき戦い』

 74年12月公開。
 深作・菅原コンビによる、新シリーズ。
 とゆーか、第一作目のリメイクであり、今でゆーところのリブート(語り直し)に近い感覚かも。
 主演は菅原文太で、ストーリーの大筋も同じ。
 只、登場人物の名前が変更されており、
 実録・ドキュメント的な感覚も薄まり、シリアスとゆーか劇画的とゆーか、ドラマ映画な形へ傾いている。
 キャストも前シリーズの顔ぶれを揃えてはいるが、
 シリーズの魅力やおもしろ味は、ぜんぶ抜けちゃってるなぁ。
 緊迫感が欠けているし、胸に迫るものがない。
 回想や説明に頼る語り口も、良くないな。
 呑み屋のシーンがやたら多いのは、ロケがやりにくくなったせいかもなー。

 川谷拓三ら、若い衆のシーンは迫力もあるんだけど、全体に躍動するものがない。
 確かに、こっちのほうがリアルで、真実に近いのかもしれんが、
 このシリーズに観客が求めているモノは、そんなヤクザの政治話なんだろーか?
 つか、それをも巧く、オモシロく撮ったから、人気が出たのでわ?

 脚本家の交代が全てに影響してるとはおもえんが、
 実録でも劇でもない、なんとも中途半端な印象だけが残った。

 それと、
 ラストの、若山富三郎への襲撃と、殺害シーンは、良かったな。
 松方弘樹が、かつて自分が演じた役にトドメを刺し、生き残るってのも、意味深だしね。
 音楽も、ここでやっと活きた。甦った。
 が、
 終わり方がまた、イマイチで、
 まさか、野球拳で終わるとはのぅ…。


○『新 仁義なき戦い 組長の首』

 75年11月公開。
 深作・菅原コンビによる新シリーズ第二弾。

 主演の菅原文太は不動だが、
 今回はまったくの別人を演じており、舞台も北九州。
 おそらくシリーズの繋がりもなく、フィクション色もつよい。
 これまでの実録路線から、劇映画へ完全にシフトしたよーだ。
 となると、
 「仁義なき戦い」シリーズの看板を掲げる意味もないよーにおもふのだが、
 ヤクザ映画としては、普通におもしろかった。

 菅原文太もこれまでと違い、悪ヨリな役柄で、
 「野良犬」として執拗にターゲットのクビを狙ってくるし、山崎努のヤク中ヤクザも迫真のキャラだった。
 後半のスリリングな追跡から襲撃は、
 派手なカーアクションもあり、スゲー迫力で、なんか吹っ切れた楽しさがありましたよ。
 襲撃シーンは、他もぜんぶ良かったな。
 これは単品として、おもしろい映画でした。

 小林旭の名をかたる小僧を出したのは、タチの悪い冗談なんかな? オゥ?


○『新 仁義なき戦い 組長最後の日』

 76年4月公開。
 深作・菅原コンビのシリーズ第三弾にして、最後の作品。

 今作も主演は菅原文太で、ストーリーも続きではなく、独立したモノ。
 組長を殺された菅原が、復讐のため関西へ乗り込み、一大組織の頭を狙う。
 …ちょっと、前作と似てるかな?

 こちらも実録ではなく、劇映画。
 女性が多くでるよーになったし、
 ヒロポン(極道のゆるキャラ)の扱いも大きくなり、ドラマ性がかなり盛られています。
 それと反比例して人物の描写が甘くなり、
 中心となるキャラも浮き立たず、群像劇としても巧く機能していない。
 ダンプカーでの襲撃も、そのインパクトだけのような…。

 深作・菅原が一番撮りたかった作品のよーだけど、
 要するに、菅原文太の役を殺したかったんじゃないのかな?
 シリーズを〆めて自由になりたかった、とw

 ま、その辺は勝手な想像なんだけど。


 その参へ続く。
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by y.k-ybf | 2014-02-06 11:00 | 映画 | Comments(0)

『仁義なき戦い』、そのシリーズ。五本。その壱。


 いつものWOWOWにて、
 『仁義なき戦い』シリーズが一挙放送されるってんで、ついに観ることとなりました。
 一時期、この手の映画は露悪的に感じてしまい避けておったのですが、
 ま、やっと機会に恵まれた、とゆーことで。

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○『仁義なき戦い』

 記念すべき、第一作目。1973年1月公開。

 任侠モノではなく、実録ヤクザ映画。
 ここが意外に大切で、切なさや侘びしさを強調するシーンが一切ない。
 そーいった感傷の部分は、観客に委ねてるんだな。

 作品全体が荒々しく、熱気が渦を巻き、欲望と暴力が連鎖爆発している。
 この狂気じみた命の削り合いは、どこからくるのか。
 映画を観る前に、脚本家・笠原和夫のドキュメンタリーを観た。
 終戦で生き残ったとゆーより、
 死ねず、戦えず、行き場を無くした者達が、その命を燃やし尽くそうと「生きる」姿が、全ての根底にある気がした。
 だからこの映画は、男達、そして若者達に支持されてきたのではないか。
 戦後日本史の裏側として、青春群像として。
 数あるヤクザ映画のなかで、何故このシリーズだけが特別なのか、よく分かった。

 仁義なき、とは、
 生と死の平等についても指しているのだな。たぶん。


○『仁義なき戦い 広島死闘篇』

 1973年4月公開。
 前作製作途中にシリーズ化が決まったとは云え、異常なハイペースでシリーズは作られることとなる。
 笠原和夫は一作で完結させるつもりだったらしいけど。

 時系列的にはちょっと戻るが、ストーリーは続いている、正統な続編。
 菅原文太も続投しているが、主役とゆー役柄ではなく、
 メインは北大路欣也演じる若きヒットマンと、千葉真一が演じる凶暴で血気盛んなヤクザ。
 群像劇とゆーより、組織として大きくなりつつある組同士の争いが、軸になっております。

 ずっとチンコいじってる千葉ちゃん、最強。


○『仁義なき戦い 代理戦争』

 1973年9月公開。
 まあ見事に世界情勢と絡ませたもので、まさにヤクザの代理戦争。
 広島の主を決める争いが、
 関西や九州をも巻き込むほど拡大し、様々な目論見が交錯、激戦と化す。
 戦国時代の国取りを観ているよーで、たいへんおもしろい。

 各組も所帯が大きくなり、新顔も増える。
 菅原文太がメインに戻るが、渡瀬恒彦が演じる若い舎弟が、つよい印象を残した。


○『仁義なき戦い 頂上作戦』

 1974年1月公開。
 ホント、なんつーペースで映画を作るんだか。尋常ではない。

 広島での抗争は激化の一途を辿り、
 複雑に拡大してゆく勢力は、ついに広島対神戸とゆー対立にまで発展してしまう。
 しかし敵味方入り乱れての連合は、内部崩壊を起こし…。

 脚本の笠原和夫が今作で降りたことから、事実上のシリーズ完結編であろう。
 内容的にも、
 市民の反発、マスコミによる批判報道、警察の大規模な取締りと、ヤクザ界隈を一変させる事態となる。
 頂上作戦とは、警察による組長クラスを狙った一斉検挙のことなのだな。

 やー、
 ホントに凄い。凄いけど、実話なんだよなあ、コレ。
 正直、ここまで複雑な話になるとは、想像していなかった。
 こんな感想で申し訳ない。。。

 えーと、小林旭が、マジかっこいいです。男でも惚れますな。


○『仁義なき戦い 完結篇』

 1974年6月公開。
 時代の流れと共に、暴力団は政治結社へと姿を変え、
 巨大化した組織は内紛や裏切り、世代交代と、様々な問題を抱えていた…。

 脚本家、笠原和夫不参加の影響だけではなく、
 ストーリー設定からして政治抗争が軸となり、
 それでもドンパチは繰り広げられるが、シリーズとしてはだいぶ緩やかな内容となった。
 菅原文太、小林旭、金子信雄と云った中心人物も先代扱いとなり、
 メインは二代目代行の北大路欣也であろう。(広島死闘篇とは別の役ね。)
 広島ヤクザ組織の顛末を描いた、まさに終わりのための完結編とゆーモノだった。

 一人の役者が違う役をやったりして、内情は色々あったのだろな。
 松方弘樹なんか、三役目だよ。

 てなわけで、
 深作・笠原・菅原でのシリーズは、これで完結。
 まさかの全作繋がったストーリーだとは、知りませんでした。
 好き嫌いがわかれる作品ですが、わたくしはめちゃくちゃオモロかったです。
 戦後混迷の青春群像として、だけではなく、
 キャストやスタッフの映画への情念が感じられる、そんなシリーズ作品でした。

 その弐へ続く。
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by y.k-ybf | 2014-02-06 10:47 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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