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『マーガレット』、を、観た。


 つねに森を映しながら、木とゆー個人の姿を追う、とても特徴的な演出の映画。
 ニューシネマ的なタッチを感じつつ、九十年代後半辺りの独自性も窺える。

 主人公は、リサとゆーハイティーンの少女。
 両親は離婚しており、舞台俳優の母と、まだ幼い弟と三人で暮らしている。
 生活に不自由はなく、年相応の不満を抱えながらも、気楽に青春を謳歌していた。
 そんなある日、些細な理由からバス運転手の注意を逸らし、歩行者を巻き込む死亡事故を起こしてしまう。
 リサは咄嗟に「歩行者が信号を無視した」と嘘をつき、そのまま警察の調査も収束する。
 被害者の遺族や友人らと出会い、次第に罪悪感を感じるようになったリサは、
 証言を撤回し、真実を話すことで、運転手と共に罰を受けることを望むのだが…。

 とゆー、
 人生の生き方についての、ヒューマン・ドラマでございます。
 先にも書いたけど、
 全体を映しつつ、物語はリサを中心に展開するので、他者(やその心情)は極力省かれてゆく。
 例外的に母ジョーンのエピソードは挿入されるが、
 これは二人の関係が特別で、交えることでそれぞれを補足させる意味があるのだろう。
 例えば母と娘は、未来と過去の姿でもあるし。
 (同じ家族の弟や、別居してる父の描写はかなり限定されている。)

 では何故こーした極端とも云える形となったのか。
 それはリサとゆーニンゲンが、
 自己中心的っつーか自己完結型のニンゲンだからだ。
 まわりが見えず、理解も出来ず、
 そのくせ自分の正当性や願望を感情に任せて吐き出し、それが正しく、また尊重されるべきものだとおもっている。
 つまり、超メンドクセー、クソガキなんだな!
 だってね、
 バスの事故の原因は、
 運転手の気を逸らして職務を妨害した、明らかにコイツのせいなんだけど、
 コイツが主張するのは、
 自分にも罪はあるけど、運転手にも責任はあるから、アイツを解雇して!
 っつーんだよ?
 なんつー身勝手な要求なのか、と。

 もし運転手の男が解雇されて職を失ったら、誰が彼の家族を養うの?
 リサはその現実に気付こうとはしない。
 深い関係となった信頼する男性教師へ、一方的に、中絶したことを告げる。(中絶が事実かどーかは、語られない。)
 亡くなった女性の友人からは、
 「勝手にあなたの物語に巻き込むな! ヒトの思い出を汚すんじゃない!」と叱責される。
 これがリサとゆーニンゲンの姿であり、物語なのだ。

 この観客の感情移入さえ拒むよーな、排他的な物語は、
 ラスト、
 意外なモノで、(僅かながら)成長し、救われる。
 それはリサが一度は「押し付けがましい(直接過ぎる)」と否定したものであったが、
 頑なに閉じてしまった彼女の心を、ゆっくりと解き、
 通じ合えず、途切れたとおもえた母との関係をも修復してゆく。

 誰にでも起こりうる、
 特別ではない、一人だけの物語は、こーして幕を閉じる。

 って、
 なんかまるで名作みたいだけど、コレ、クソ長いんだわ。
 二時間半!
 二時間半、性格がネジ曲がったムスメの、自分勝手な振る舞いを観るのは、なかなかだよ!
 ずっと、このコは精神に疾患があるのかなぁって、おもって観てたしな。
 被害者の友人っつー女性も、
 これまた我の強いヒトで、他人の話をぜんぜん聞かねえの。
 聞け! と。
 黙れ! と。
 んで、聞け! と。
 でもこの映画に出てくる女性って、みんなそんな感じだから、
 うーん、
 監督さんのイメージなんかなぁ。女性の。

 某ブログで、
 「盲目的になったアメリカの正義&政治そのもの」と指摘してたのは、なるへそ~とおもいました。
 学校でディベートするシーンもあるしね。

 そーそー。
 予告のコピーで、「真実はわたしの闇に光を与えた」ってあるけど、そーゆーのじゃないから。
 じゃ、ないから。

 リアルよりも、現実に近い、そんな映画ではありましたよ。


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by y.k-ybf | 2014-06-25 22:09 | 映画 | Comments(0)

映画のまとめ 『ワイルド・スピード EURO MISSION』、とか。四本。


 シリーズをちゃんと観てないと楽しめない部分も多くて、
 シリーズをちゃんと観てなかったので、ちょっと入り難かったです。
 主役はポール・ウォーカーじゃないんだ? とか。
 坊主頭が多いな、とか。
 スキンヘッドのマッチョを同時に二体出すな、とか。
 いろいろツッコミドコロが浮かびましたが、ま、余計なことですな。

 バンバンと撃ち合いとかもするんだね。
 「お金は払うから、目的地まで急いで~!」って内容ではなかったか。 (※『TAXi』と混同する、軽いボケです。)
 戦車も出てきたりしてね、
 あ、戦車だぁ、つってね、
 西部警察みたいだなぁ、つったりしてね。
 でっかい輸送機とか、永遠に続くのかってぐらいの滑走路とかね、
 え、も、
 ドカーンっと、
 バカーンっとしてね、うん、楽しい映画でしたよ。
 そしたらね、意外なトコロに繋がって、意外なハゲが現れてね。
 またハゲ増えたよ! って、そんな、感想でした。

 ポール・ウォーカーが亡くなったのは、とても残念です。


 ホラー映画的に悪くないけど、褒めると調子に乗るから、気を付けよう。

 子供の誕生会に呼ばれた、出張ピエロ。
 やる気のないピエロと、楽しむ気もないクソガキとの組合せは最悪で、
 無残な結果が目に見えており、
 仕舞には、イタズラで滑って転んだピエロが、頭から包丁へDIEブ。死んでしまいます。
 それから十数年後、
 クソガキから、少し病的なクソガキへと成長したクソガキ共へ、地獄の淵からピエロが甦る!
 死のプレゼントを抱えてな!

 とゆー、
 老若男女、誰でも十秒ぐらいで考えつきそーな、ホラー。

 そしたらね、コレがなかなかのスプラッターで、
 ゴアってゆーの? ゴア描写。
 血やら肉やらグチョグチョボトボト垂れ流して、なんかスゴいの。
 脳ミソをアイススプーンで掬ったり、腸を引っ張り出してのバルーンアートとか。
 じつに気色悪いし、悪趣味だし、演出の腕が悪い。
 ジャンルの好みはそれぞれだからいいとして、
 一々、ココは見せ場だ! と、スローにしたりアップにしたりで、クドい。映画が止まる。
 元々全体のテンポが悪いのに、余計なコトやるから、流れがボロボロ。
 ホントにねー、
 お金持ってる学生がみんなで楽しく作りました、って云われたら信じちゃいそーな、そんな感じだよ。
 だって最期、NG集とかあるんだよ? 要らんわい。

 八十年代ホラーな感触だけは、好ましいのだが。


 『恐怖ノ暗洋館』にすべきだ。冗談だ。

 おばあちゃんの遺産で受け継いだ洋館だけど、なんだかちょっとおかしいんだ。
 ねぇ、誰かいるの?
 …もしかして、おばあちゃん…?

 今回の気紛れ粗筋は、予告ドラマ風に書いてみました。
 たぶん伝わってないとおもふので、も一度説明すると、
 おばあちゃんが住んでた家、怖えェ!
 天使の像だらけで、カルト宗教かよ!
 ってゆーね、
 そんな家に寝泊まりしたら、そりゃなんか出るわいな、と。
 そんな映画。

 仕掛けはオモシロかったんだけど、そこで終わりかい!? と。
 みんなバカにするけど、
 『パラノーマル・アクティビティ』は、ちゃんとそこは押さえているからね。大事。


Campo (El) [Italian Edition]

Dolores Fonzi,Leonardo Sbaraglia,Juan Villegas/Cecchi Gori

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 邦題は『セカンド・ハウス』なんだけど、肝心のソフトが見付からず。

 ド田舎にセカンドハウス買ったよー、
 っつって、
 嫁と赤ん坊、旦那と三人で住み始めたら、ガタガタと音が鳴る!
 隣のババアが勝手に入ってくる!
 なんか怖い! なんかキモイ!
 と、
 ノイローゼになりかけて、やっぱ田舎ムリって帰ることに決めたら隣のババアが死んだ、っつーお話。

 要約すると、田舎ナメんなってやつですね。
 あと子供を引っ張り回すんじゃねえ、と。
 それは只の、
 「子供のため」とゆー大人のエゴだから。


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by y.k-ybf | 2014-06-22 23:00 | 映画 | Comments(0)

映画のまとめ 『アフターショック』、とか。四本。


アフターショック DVD

イーライ・ロス,アンドレア・オズヴァルト,アリエル・レヴィ/松竹

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 チリを舞台にした、大地震&津波がくるぞーーー! 映画。

 真夜中のクラブで遊んでたら、大地震が起きて、町は崩壊。
 津波のサイレンが鳴ったり、
 暴動が起きたり、刑務所から囚人がわんさか逃げ出したりの、世紀末ドキドキパニック。
 当然、携帯など繋がりません。

 パニック・スリラーの型をしているが、
 実際の作りはホラーなので、ホラー映画として楽しむべき・・・と云いたいトコロだが、
 日本人としては、まだまだ抵抗を感じるかも。
 わたくしはアタマを切り替えて楽しめましたが、
 そーゆートラウマ的なのとは別に、
 大地震はそんなもんじゃねえよ、みたいな感覚もあったりしてね。
 この映画では地震は夜に起きるので、そのへんのディテールは巧く誤魔化してるな。必要最低限に。
 それと地震前の昼間にぷらぷら町中を歩かせて、
 予め観客に外観を見せておくのは、良い効果を生んでますね。
 前半の『ハングオーバー!』的なノリは、完全に計算された前フリだと、気付かされます。
 丁寧な下地作りって、ホント大切。

 それともう一つ効果的だったのは、死ぬ順番。
 死亡フラグとは云わんが、ココでコイツ死ぬんかい!? みたいな驚きがあって、
 先が読めない展開は、フレッシュでしたよ。
 このジャンル、まだまだ工夫次第でイケるんだな、と。
 只、
 最期の洞窟でのアレは、もちっとスマートにやるべきだったな。
 あと、余震がジャスト過ぎ。
 「ポピュラス」じゃないんだから、
 あんなタイミングで、ズガーン、ズガーンやられると、コントローラーを握ってる神様を想像してしまうわ。
 「よっしゃ、ここで地震~。津波~」みたいな。

 とゆーね、俗悪なホラー映画、デス。


 とゆー話を、
 ちょっと捻り過ぎたら『オールド・ボーイ』になっとるがな。
 そのまんまや。

 主演がサミュエル・L・ジャクソンなんだけど、
 これまたカッコ良く撮り過ぎでね、どーにもミスマッチを感じてしまう。
 こーゆーのは、もっとボロっボロに描いてくれないと。

 つか、保護観察官が買収されてんなら、アイツ殺しちゃえばいいのにね?


人類滅亡計画書 DVD

キム・ガンウ,パク・ヘイル,リュ・スンボム,ペ・ドゥナ/松竹

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 キム・ジウン、イム・ピルソンの二人の監督による、人類滅亡をテーマにした、全三話のSFオムニバス。
 なんつーテーマだ。。。

 一話目が、環境問題からの、ゾンビモノ。
 二話目が、ロボット覚醒モノ。
 三話目が、宇宙Amazonモノ。
 とゆーね、
 ま、要するにお金を掛けた「世にも奇妙な物語」みたいなもんで、
 どれもよく出来てるけれど、オモシロかったのは、二話目、ぐらいかなぁ。
 お寺のインフォメーション係のロボットが、ある日、悟りを開き、涅槃に到達する、とゆー。
 このロボット描写がよかったな。どっかで観たよーな気もするが。

 他の二話は、オマケだな。



 CGとワイヤーをたっぷり使い、その上3Dとゆー、
 じつに現代っ子なアクション映画で、まー良く出来てる。
 良く出来てはいるが、
 面白いとか好きかはべつの話で、わたくしはあまり面白いともおもわないし、好きでもない。
 CGとワイヤー技術の発達は、アクションをよりダイナミックに演出できるんだけど、
 同時にアクションが苦手なヒトでも動かしちゃうので、そこで少し萎える。
 また、完全に3D仕様で作られているので、そもそも2Dで観てはいけない作品なんだな、コレ。
 脚本も付け足しに付け足したよーな展開だし、ストーリーも…。

 ま、でも、
 ジェット・リーのアクションは、さすがですよ。
 こーゆー元々動けるヒトは、映えるんだよな。


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by y.k-ybf | 2014-06-22 22:41 | 映画 | Comments(0)

映画のまとめ 『L.A.ギャングストーリー』、とか。四本。


 汚れも形もサッパリと洗浄してから、
 少年エースで漫画化連載したよーな、そんな感じの映画。
 悪いとはおもわないけど、誉める気もない。

 年寄りガンマン、盗聴係、靴磨きの少年と、
 確実に死亡フラグを回収するのはマメだなぁとおもったけど、意外と死人が少ないのな。
 激しい銃撃戦もあるけど、ちょっと画面が暗いし、見せ場が足りなかった。
 良いのは、ホテルのホールでのシーン、ぐらいか?

 とてもライトな、映画ですね。


 ある拠点の救助へと向かった部隊は、恐ろしい何かと遭遇する…。
 とゆー、
 何か設定と違った気もするが、だいたいそんな、ホラー。

 汗と泥の臭いがする、リアルなミリタリー描写。
 深い霧に包まれた拠点には、味方も敵もおらず、血塗られた光景だけが残されていた。
 ここでいったい何が起きたのか。。。
 と、
 期待値はぐんぐん上昇する導入部なのだが、まったく、ダメ。
 まさに、雰囲気だけ映画。雰囲気ホラーでした。

 悪魔を封じたと書かれた壁、中は空洞、誰かいる!
 ここまでは良かったけども、
 まさか、これだけとはおもわなんだ。
 所謂、見せないホラー。
 見せないことで恐怖と興味を盛り立てる手法だけど、そこには工夫も必要ならば、限界もある。
 音響効果も併せて多様してるけど、あまり上手くもないから、途中から只のストレスにしかなってない。
 キャラも軸となる人物が分からんので、個性が立てば立つほど混乱するし。
 完全に、策に溺れた雰囲気ホラーと云えよう。

 これでちゃんとドンパチ描けば、スゲー面白くなったはずなんだけどな。


危険なメソッド [DVD]

キーラ・ナイトレイ,ヴィゴ・モーテンセン,マイケル・ファスベンダー,ヴァンサン・カッセル,サラ・ガドン/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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 ユングとフロイトが、仲良くケンカする、お話。
 そこへ一人の女性が現れて、、、。
 とゆー、
 精神と心理の、退屈な話と、
 生命と性癖の、エロい話なんだけど、
 これがねー、
 作るヒトが違うと、ちゃんとおもしろく、まったくエロくなくなるんだな、と。

 デビッド・クローネンバーグ監督作。
 地味にスゴい。



 月面基地に隕石が降り注いだらその一つに何か未知の生物が張り付いててなんやかやあって殺されたり逃げたりする、
 お話。

 あんまり安い作りなんで、テレビのドラマ映画かも。

 うん、
 えーと、宇宙怖い。


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by y.k-ybf | 2014-06-18 15:38 | 映画 | Comments(0)

『アナと雪の女王』、を、観ていない。


 その特異な能力から迫害を受け、追われたエルサは、
 復讐の為、自身で作り上げた氷の兵士を引き連れ、国へ戻ってきた。
 和解を求める妹のアナであったが、
 民を守るため、泣く泣くその手でエルサを殺める。
 しかし、
 アナもエルサと同じ能力に目覚めていることが知られると、民衆はアナの命をも奪おうと暴徒化してしまう。
 アナを守るため、犠牲となる家族、婚約者のハンス王子さえも…。
 片腕を切り落とされ、
 瀕死の重傷を負いながらも逃げ延びたアナを助けたのは、かつて姉妹で作った雪だるまのオラフであった。
 姉も、家族も、
 愛する人さえ失い、守るべき民からも裏切られたアナは、その絶望の淵で復讐を誓う。
 姉のエルサのように…。

 王子の形見の剣を腕に繋ぎ、
 今、姉妹の血塗られた運命が雪原を紅く染める!

 『片腕復讐剣の雪の女王』
 お楽しみに!




 とかだったら、観たのになぁ。
 「の」が2つもあるから、絶対ヒットするし。


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by y.k-ybf | 2014-06-13 21:28 | 映画 | Comments(0)

『ラストスタンド』、と、『ゴリラ』。


 アメリカではコケたらしく、日本でも…ヒットしたんかな?
 印象としてはそんな感じ。

 国境沿いの小さな町へスーパーカーで逃げてくる麻薬王を、
 とっ捕まえるぜ、保安官のシュワノルドが!
 とゆー、
 シンプルながら、どーすんだろって展開の、アクション映画。

 これがね、ちゃんとオモシロいんだよ。
 ちゃんとって失礼だけど、かなり手堅く、見せ場もあるし、新鮮で刺激的なシーンも、少なくないの。
 スーパーカーのチェイスシーンは、ぜんぶ迫力あったし。
 加速描写や、トウモロコシ畑を突っ切るシーンとか、良かったよ。
 あと銃器好きにも、楽しめる映画だね。
 ガトリングガンって、なんでこー、魅力的なんだろ。

 確かに、年取ってお腹がぽっこりしたシュワノルドは、どーかとおもふ。アクションも緩慢だし。
 血煙のCGや、ラストのセットみたいなあのシーンも、特色と呼べるほどには、楽しめなかったかな。
 意図的らしいんだけど、
 う~ん、ちょっと、と。
 とゆー揚げ足も取れますが、期待には応えてくれましたよ。
 これを古いと片付けるのは、違うとおもふな。

 つかね、やっぱりシュワノルドはいい。
 若い方はどー感じてるのかしらんけど、やっぱスターだな、この貫禄わ、と。
 是非ともお腹を引っ込めて、
 もう一度ビルドアップして、アクションに戻ってきてほしいと、願うのですよ。

 トム・クルーズとかと一緒にやったら、凸凹コンビでいいとおもふんだけどね。


ゴリラ [DVD]

アーノルド・シュワルツェネッガー,キャスリン・ハロルド,ダーレン・マクギャヴィン,サム・ワナメイカーほか/ジェネオン・ユニバーサル

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 『ラストスタンド』に抜かれるまで、シュワノルドの大ゴケ記録を維持していたのは、この映画
 何故、WOWOWはこの二作を並べて放送したのか?
 シュートを決めてきたのか。

 『ゴリラ』。
 原題は『Raw Deal』で、作中にゴリラ的なモノは、、、シュワノルド以外に出てこない。
 何でも、同年公開されたシルベスター・スタローンの『コブラ』に対抗したのか合わせたのか、
 ってのが理由らしいが、
 『ゴリラ』ってねぇ…。
 世代的には、コロコロコミックで連載してた「ザ・ゴリラ」を連想しちゃうんだけどね。

 さて、そんな筋肉ゴリラが主演の、『ゴリラ』。
 観た記憶はあるけど内容はサッパリ覚えていないので、確認の意味で、も一度観ましたよ。
 開始三分で、
 嗚呼、これハズレだなと判る、親切な作り。
 浅くて、粗くて、安い。

 息子を殺された上司の頼みで、マフィアの組織へ侵入、壊滅させる、、、そんなお話。
 腕利きの元FBIが田舎に移り住んでいる、とゆーのは、皮肉にも『ラストスタンド』と似ている。

 えーと、
 で、まあ、まだ若い筋肉ゴリラことシュワノルドが、
 髪をバシッとセットして、スーツを着込み、
 マフィアを気取るとゆービジュアルは、あまり見掛けない、この映画の特色。
 他で見掛けないのは、きっと、似合わなかったからだろう。
 ベラベラベラベラと辛辣なジョークをよく喋るんだけど、ニヒルなキャラはムリがあるだろ、さすがに。ゴリラに。
 そもそも存在が不自然なんだから、
 自然な動作も不自然に見えるのがこのゴ、このヒトの特徴なんだから。

 おそらくこの時期は売れ出した頃でもあるので、
 いろいろ試して、役者の幅を確認してたんじゃないのか、な。
 『コマンドー』は前年で、次の年が『プレデター』。
 結果、どーなってゆくかは、皆さん、ご存知だとおもいますが。

 そんな、ゴリラでした。


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by y.k-ybf | 2014-06-12 23:45 | 映画 | Comments(1)

映画のまとめ 『中学生円山』、とか。四本。


中学生円山 DVDデラックス・エディション

草ナギ剛,平岡拓真,遠藤賢司/ポニーキャニオン

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 手作りなマスクと、ヴィジュアルイメージから、
 『スーパー!』の影響下にあるのかな? と、勝手に妄想しているのだが、
 関係はないのだろーか。 (※『スーパー!』の、かなり偏った感想はコチラ。)

 妄想をこじらせた中学生男子の円山は、
 ある時、妄想をオーバーロードさせて、新たな生物へと進化。
 進化を是とする者と、非とする者とで対立した人類は、
 不毛な争いの果て、遂に破滅への道を選択する。。。

 とゆー、
 妄想っつーか、嘘(の粗筋)。
 ホントは中学生男子が、自分のチンコをナメよーと柔軟自主トレを続ける話。
 女子の方々は、いったい彼は何をやっとるのかと怪訝におもふでしょうが、
 や、それが中学生男子とゆーものだから・・・。 (遠くを見つめながら。。。

 監督、脚本は宮藤官九郎で、
 彼独特の味わい、切り口とユーモアが堪能できて、とても楽しめました。
 妄想を肯定するとゆーテーマにも、個人的には共感できたし。

 円山くんの中学生感も良かったが、
 クサナギさんの壊れっぷりが、さすがとゆーか、見事な怪しさでした。
 クソみたいなバントを蹴散らして、ギターを奪って熱唱するエンケンも最高だし、
 仲村トオルは、もっとちゃんとコメディで使うべきだな。
 淡々と笑いを生む演技は素晴らしく、アクションも様になってるし。
 と、
 イイトコばかりのよーだが、
 ストーリーが展開する中盤以降、急激に失速して精彩さが欠けてゆく。
 テレビの連ドラなら気にならないストーリー上のクッションや脱線が、
 映画だとブレーキに感じちゃうんだな。
 もっと全体をコンパクトにして、100分ぐらいにまとまらないのだろーか。
 それと、レスリング場でナニするシーン。
 始めちゃったのは、今ならデキル! と、確信したからとムリヤリ納得もできるのだが、
 女子は手伝わないだろ、さすがに。逃げるだろ。
 あと男子は逆に、もっと必死に応援しろ!

 クサナギさんの過去も、結末も、作品のタイプ的には、重過ぎる気がしたし。
 …アレは、妄想ではないよね?

 そこが引っ掛かって、後味があまり良くなかった。
 イイ感じには、終わるんだけど。


ナイトメアは欲情する [DVD]

ユルガ・ユタイテ,マリウス・ヤンポルスキス,ブライス・フルニエ,シャルナス・バルタス/アルバトロス

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 WOWOWで、
 視聴者から邦題を募集して、ホントにそれを付けちゃう、とゆー企画がありまして、
 コレがソレ。

 原題『Vanishing Waves』、
 邦題が『ナイトメアは欲情する』。

 …いいタイトルだと、おもいますよ。
 慣れると、も、それ以外に考えられなくなる、フシギ。
 内容的にも間違ってはいないし。題字はみうらじゅんだし。

 昏睡状態の女性と、意識の接続を試みる、なんかそんな実験をする、設定。
 こないだ観た『リアル~完全なる首長竜の日~』と似ているが、
 本作は、エロス全開系となっております。
 意識同士の世界DAKARA、
 ヤリまくって、ヤリまくりたいので、
 実験しよー、実験しよー云って、
 そのくせ恥ずかしいから、
 やってないよー、誰とも会ってないよー、と、
 実験チームにはウソの報告をする、ホントにダメな男が主人公の、ダメなお話。
 下品な言い方で、スミマセン。

 でも、はっきり云ってしまうけど、コレ、ポルノだよ、な…?
 モザイクがぐるぐる回ってたし。
 最後は何かいい感じに終わってたけど、それこそポルノじゃん。
 騙されないぞ!


パラノーマン ブライス・ホローの謎 [DVD]

コディ・スミット=マクフィー,タッカー・アルブリジー,アナ・ケンドリック,ケイシー・アフレック,クリストファー・ミンツ=プラッセ/ジェネオン・ユニバーサル

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 ストップ・モーション・アニメは、
 コレは人形を動かしてるんだと意識する瞬間がミソであり快楽だとおもふのだが、
 本作のレベルとなると、
 コレは人形じゃなくてCGじゃねえの? と疑いたくなるレベル。
 や、人形だと疑わなくなるレベルと云うべきか。
 エンドロールの後に、人形の製作過程を見せてくれるんだけど、これが衝撃。
 その緻密で精巧な作りと、やっぱり人形なんだ! とゆー当たり前な驚き。
 見事でございます。

 またデザインがねー、
 どれもキュートで、ちょっとイヤミがあっていいんだな。
 アホなお姉ちゃんとか、すげーかわいい。

 ストーリーは、
 霊感の強い男の子が、誰も信じてくれないけど、町を救うためにガンバる、
 とゆー、お話。

 オーソドックスではあるし、救いもあるんだけど、
 彼の孤独までは消えない。
 何故なら、、、とゆーこの感じも、良かったな。


ポゼッション [DVD]

ジェフリー・ディーン・モーガン,キーラ・セジウィック,ナターシャ・カリス,マディソン・ダヴェンポー,マティスヤフ/Happinet(SB)(D)

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 「箱」を手にしたことから始まる、奇妙な出来事。
 その「箱」とは、、、。

 と、
 だいぶ粗筋のニュアンスを変えているのは、かなりド直球なストーリーだから。
 もはや定番の、悪魔払い系ホラーなんだけど、
 じつは元ネタがありまして。
 呪われそーなので詳しく説明もしませんが、そっちの方がオモシロそーだったりもするんだよね。
 (※知りたい方は、検索するとすぐに見つかりますよ。)

 とはいえ、映画は抜け目ない作りで、ホラーとして十分楽しめます。

 両親が離婚しているのは、子供たちにストレスとゆー理由付けとなり、
 リアリストで体裁を気にする奥さんの恋人が役に立たないのは、
 現実社会では受け入れられない存在(問題)を体現しているんでしょうな。

 シュタンッ! って、足を三角にしゃがんだ時、おもわず、笑ってしまいましたが。

 蛾が嫌いな方に、オススメデス。


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by y.k-ybf | 2014-06-12 21:19 | 映画 | Comments(0)

映画のまとめ 『殺人者はライフルを持っている!』、とか。四本。


殺人者はライフルを持っている ! [DVD]

ポリー・プラット,ボリス・カーロフ,ジェームズ・ブラウン,サンディ・バロン/パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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 ロジャー・コーマンが製作に関わる、ピーター・ボグダノヴィッチ監督のデビュー作。
 その愉快な製作過程はあちこちで説明されてるので、省略。

 時代遅れになったと、引退を決意したベテラン俳優と、
 新たな時代に生まれた、理解不能な異常犯罪者。
 「恐怖」が共通のキーワードとなる二つの軸が、次第に近付き、一つに交わってゆく。

 ま、言い過ぎだけど、
 コーエン兄弟の『ノーカントリー』とも通じるテーマでは、あるのかな?
 時代の変節とゆー、恐怖が。

 無差別の大量殺人が始まる過程は、じつに静かで、不気味なシーンだ。
 ドライブ・イン・シアターでの惨劇などは、
 効果技術の稚拙さが悔やまれる、恐るべきシーンとなった。
 ラストショットの、
 広大な敷地に、たった一台だけ残された犯人の車と、ゆっくりと近づく暗雲。
 あまり多くを語らない作品だが、不安な暗示が隠されている。


ットエンドラン [DVD]

ダックス・シェパード,クリスティン・ベル,ブラッドリー・クーパー,トム・アーノルド,クリスティン・チェノウェス/東宝

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 なんか有名な役者さんが出てるらしいが、
 監督の名前すら調べるのが面倒なほど、イマイチな映画であった。
 ロマンスとコメディと、車を混ぜ合わせた、そんなアレ。
 作品を例えるのすら面倒だ。

 ともかく、ユーモアのピントがズレてるってのが致命的で、笑いドコロが悉く笑えない。
 証人保護で付いてるオッサンなんて、只のサイコパスにしか見えなかったよ。
 唯一の目玉は車、カーチェイスなんだけど、
 これもまた中途半端でねぇ、、、
 最後にレース用のバギーみたいなスゴい車が出てきたから、
 お、これでカーチェイスするのか! って期待したら、誰も追って来ねえの。
 その上、「この車じゃ高速走れないから」とか言いやがって、アホか!
 何の為の映画だ!
 走れないから、走るのが映画だろ!!
 バ! カ! か!!

 とゆー、楽しい映画なので、皆さんご覧ください。


オチキ [DVD]

木乃江祐希,関寛之/バップ

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 エロスシーン(エロスィーン)が少なかったので、普通の邦画扱いになるのかな。
 人生がズンドコ堕ちまくる、それがオチ期(オチキ)。

 ファンも増えて、単独ライブも決まった、女性二人組のストリート・ミュージシャン。
 芸能事務所に勤める、スカウト兼タレントマネージャーの軽薄な男。
 そこに突然訪れる、オチキ。
 二つのストーリーが、やがて一つへ重なってゆく、オムニバス連作。

 とにかくですね、
 登場する人物が、ほぼ全員イタい。
 イタいニンゲンが、イタいコトして、ずぶずぶとオチてゆく。
 最たるモノは、この二人組の歌なんだけど、
 おそらく、やる気もなく作って、やる気もなく唄っているので、マジモンでヒドい。
 作品の設定上で「ヒドい」を超えての、ヒドさ。
 メロディーと歌詞の長さが合ってないとか、逆によく唄えたなってぐらいだ。

 この作品全体に蔓延しているイタさは、
 渋谷直角のコミック、
 「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」を思い起こさせる。
 んが、
 映画のラスト、そこだけはコミックを超える衝撃のラストシーンだった。
 あれほどヒドく、バカらしい結末はなかなか出会えないだろう。
 ・・・観ても、何の自慢にもならないが。

 (※どんなラストか、気になったら負けです。)


プレイ-獲物- [DVD]

アルベール・デュポンテル,アリス・タグリオーニ,ステファン・デバク,セルジ・ロペス,ナターシャ・レニエ/Happinet(SB)(D)

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 フランスの、サスペンス・アクション、か。
 こーいくつも映画を観てくると、だんだんジャンルの境目が曖昧になってくる。
 更に英語圏以外の作品となると、
 笑うところなのか悲しむところなのか、微妙な場合もあったりして、説明に戸惑う。
 とゆー、只の愚痴。

 さて、『プレイ-獲物-』。
 詰まらないタイトルだが、中身は悪くない。
 出所間近の男が、家族に危険が迫ることを知り、脱獄。
 家族の元へ向かうのだが…。
 そこへ過去の事件を追う女刑事、娘を攫う連続殺人犯と、三つ巴の様相で展開してゆく。

 分かり易く、似てる作品は…と考えてみたら、
 ハリソン・フォード主演の『逃亡者』が浮かんだけど、いかん、けっこーそのまんまだわ。
 スケールや仕掛けはシンプルになってるけど、
 ま、それぐらいよく出来てる、と。

 主人公がね、ちょっとハゲかけのオッサンで、
 全力で走る姿なんか痛々しさもあるんだけど、
 こーゆーオッサンをキャスティングしてアクション映画を作れるって、いいなと、おもったよ。


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by y.k-ybf | 2014-06-12 20:51 | 映画 | Comments(0)

『グランド・ブダペスト・ホテル』、を、観た。


 100点は言い過ぎだが、
 この映画について、
 素晴らしいとゆー感想以外浮かんでこないぐらい、素晴らしい出来なのは否めなく、
 そーゆー意味では満点でも構わないのだが、
 ここは敢えて、
 まあ、観て損はないですよ、とだけにしておこう。

 などと、
 訳の分からない心理がこぼれるぐらい、素晴らしい作品でしたよ。
 ストーリーやらキャストやら、
 それらも十分魅力的なんだけど、
 全体の構築がね、理想的なまでに完成してるんだわ。今、かなり言葉を選んでおりますが。

 キューブリックの再来じゃなくて、
 若返ったキューブリックが、
 ホントはこーゆーのがやりたかっただぜー! っつって、新作作ってるよーでね。
 そりゃオモシロいでしょーよ。
 しかも、この監督さん、
 まだまだ余白っつーか、余裕がありそーだし、末恐ろしい。

 前作の『ムーンライズ・キングダム』より、わたくしは本作の方が、ハマりました。
 今後の作品が、楽しみですわ。


 んで、
 一つ残念だったのは、最後のシュテファン・ツヴァイクについての一文に、日本語字幕が付いてなかったこと。
 事前に町山智浩さんの解説をラジオで聞いていたので、
 その関係性や作品のテーマが分かり易かったけど、
 あそこに字幕がないと、見逃してしまうヒトもいるんじゃないのかな?
 パンフレットにはツヴァイクの名前や説明もあるけど、そこまで詳しく取り上げてないからなぁ。。。


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by y.k-ybf | 2014-06-11 21:16 | 映画 | Comments(0)

『2つ目の窓』、を、もう、観た。


 河瀬直美監督の新作、
 『2つ目の窓』が、
 まだ公開前だとゆーのにWOWOWで放送されたので、ミ・タ・ヨ。

 そのWOWOWのサイトに、ア・ラ・ス・ジがありました。

 「奄美大島。島で暮らす16歳の少年・界人は、島に古代から伝わる八月踊りの夜、海に浮かぶ男性の遺体を発見。
   動揺する界人を同級生の杏子が見ていた。
   杏子の母親イサは島の人々の相談を受けるユタ神様として慕われてきたが大病を患う。
   一方、界人は恋人の影を感じさせる母親・岬のことを汚らわしく思っていた。
   界人は自分が幼いころに母親と離婚し、東京で暮らす父に会いに行くが、界人が島に戻ると岬は姿を消していて……。

 ト・ユ・ー内容のエ・イ・ガでした。
 公式サイトは、コ・チ・ラ。

 以上、
 時折、ロボット風の口調で紹介してミ・マ・シ・タ。


 海、キ・レ・イ(感想)。


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by y.k-ybf | 2014-06-08 23:55 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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