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『寄生獣 完結編』、観た。ミギーはいつまで経ってもミギィィィィィ!


【映画パンフレット】寄生獣 完結編  監督 山崎貴 キャスト 染谷将太、深津絵里、阿部サダヲ、橋本愛、新井浩文

東宝

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 去年から、一応、楽しみにしていた完結編。
 先日テレビで放送された、特別編集の前編がなかなか酷くて期待値もぐっと下がってしまいましたが、
 完結編、、、巧くはなかったなぁ…。

 今回ポイントとなるのは、田宮良子の最期と、ラストシーン。
 ココさえキッチリ盛り上げてくれれば、
 押さえてくれれば、作品的に残念なコトにはならんだろと予想していたのだが、そこが、ねぇ…。
 原作に思い入れがあるまま観てしまったので、
 ちょっと偏った意見でもあるのだが、と、前置きしつつ。

 探偵を記者に変更したのは、時間の都合で仕方ないとおもふが、
 正直、大森南朋はミスキャストじゃないかな。
 事件に巻き込まれた一般人としては、雰囲気がミステリアス過ぎる。
 つか、寄生側のニンゲンっぽいんだよ、このヒト。ヘタレ感がまるでないし。
 赤ちゃんを攫われた後の田宮良子のセリフも、
 「記者さん」じゃなくて、「ニンゲン」のが良かったな。(記名が無いので。)
 んで、
 動物園の田宮良子と記者のエピソードになるんだけど、同時に市役所包囲も始めちゃうんだな。
 嫌な予感がじわじわしてたけど、
 問題はそこじゃなくて、シチュエーションの問題だった。
 動物園のシーンでは、赤ちゃんを抱いた記者と田宮良子、そこに新一が加わる。
 えっと、その距離なら新一が赤ちゃん助けられたんじゃね?
 ってのはさておき、
 新一がいて、少し離れた場所に動物園の来客もいることで、
 会話内容より、状況のスリル要素が強くなってしまった。
 要するに、テーマがぼやけた。
 「ニンゲンが子供を殺すかよ」って大森南朋の記者が言うけど、
 いや、オマエ、殺しそーだから。
 十分、そんなキャラだから。
 せめて大袈裟に赤ちゃんをぶん投げる素振りはみせてくれないと、殺す気がないとは伝わらないよ。
 こんなご時世だし。
 人前で正体をバラすって点も、やっぱり警察を呼んでおかないと決定力がないわな。
 そんで田宮良子への射殺になるんだけど、
 兎に角、シチュエーションの位置が悪い。
 結局このシーンの全部、いろいろまとめてしまった悪影響なんだけど、
 新一の後ろに警官らがいて、そこから撃っちゃうんだよな。
 しかも、田宮良子が赤ちゃん抱いてるのに。
 ニンゲンは子供殺さないんじゃねーのかよ!?
 ここはさ、
 もーちょい警官らを新一から離れさせて、
 一発、田宮良子の額に撃って、彼女が反撃体勢になったところで、
 恐怖に耐えられなくなった警官が発砲、
 で、よっぽどスマートになるんじゃない?
 も、さ、観てて、
 新一当たりそーだなぁ、とか、
 赤ちゃん目掛けて撃っとるわ、としか、おもえなかったからな、このシーン。
 んでで、
 やっぱりここは赤ちゃんが泣かないとダメだわ。
 なんで赤ちゃんに、「お母さん、死んじゃったな」とか言うの? 鬼畜か。
 んで新一も、
 「涙が戻った」とか言わなくていいから。
 観てて判るから!

 ここでテーマを浮き彫りにしなくちゃいけないのに、
 ぐずぐずになったのが、最後まで響くんだな。

 浅野忠信の後藤は、前編で感じた印象よりもぜんぜん良かった。
 圧倒感もちゃんとあったし。
 只ねー、
 新一、あそこで女呼ぶかね?
 んで、ヤルかね? しかも片手で!
 も、心底ガッカリだよ。
 右手が休眠状態だから見付からなかった点はいいとして、
 後藤倒した後の方が、このラブシーンは活きたんじゃないの?
 それこそさ、
 後藤を倒して街に戻って再会して、
 セックスして、
 眠ってる時にあの夢を見て、起きたら右手はもう…、でもいいじゃんよ。
 ミギーとの別れのシーンもイマイチでねー。
 はっきりと、阿部サダヲの声は合ってないと痛感しましたよ。
 (もしくは、演出が悪い。)
 普通の生活が戻りつつあり、
 右手に何度呼び掛けても返事はなく、ミギーはいないんだな~、
 からの、
 屋上でのラストなら、まだ納得もできたんだけど。
 このラストもまた、まったく工夫してなくて、原作にあるモノを再現してるだけ。
 ここは映画用に修正しないと、
 原作知らないヒトには、余計に唐突だったんじゃないのかな。
 駆けつけてきたヒトに「三人いるぞ」と言われて、「間違えられちゃったね」もないしな。
 ミギーも含めて、三人って意味だからな! ココ!!

 と、まー、
 不満ばかりを散々云ってしまいましたが、映画としてはそこまで酷いとはおもってないですよ。
 よくまとまってわ、いるな、と。

 後藤の戦闘シーンは良かったし、
 バラバラになって死ぬトコロは、かなり秀逸だったのでわ。
 個人的にいちばん気に入ったのは、
 新一とミギーが味噌汁作るシーンだけども。

 只、
 オレが観たかった「寄生獣」は、コレジャナイけどな。


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by y.k-ybf | 2015-04-29 21:02 | 映画 | Comments(0)

『セッション』、観た。1234,1234.1234.



 ジャズ版「スポ根」映画で、『ロッキー』のよーだ、
 とゆー表現を先に耳にしておりましたが、
 鑑賞後に連想したのは、『フルメタル・ジャケット』でした。
 鬼教官にシゴキ抜かれたあの新兵のデブが、
 完璧な兵士となり、
 ベトコンを皆殺しにしてから、鬼教官もM16で蜂の巣にするよーな。
 勿論、『フルメタル・ジャケット』はそんな内容の映画ではないのだが。

 ジャズ・ミュージシャンの菊池成孔と、映画評論家の町山智浩との間に、
 論争…とゆーほどではないが、論評の対立があった。
 (菊池さんの見解がコチラで、
  それを受けた形の町山さんの反論がコチラ。)

 一応、どちらの意見も読ませて頂きましたが、
 菊池さんの文章は、わたくしには難解でほぼ理解できませんでした。
 なので、
 正しいかどーか解らぬままに要してしまいますが、
 ジャズ映画を冠してるくせに、ジャズ・ミュージックとしてダメ。
 そこをごっそり抜いて、スポ根映画としてもダメ。
 まったくダメ。ってのが、ジャズ・ミュージシャンとしての菊池さんの意見。
 それに対する町山さんの意見は、
 プロの視線によるジャズのクオリティについて判断はできないが、
 映画としては成立しているし、評価されるものだ、とゆーもの。
 あくまで、ざっくりと要してみたが。

 確かに、ジャズの映画、としては歪んでいる。
 何故ならジャズ・バンドをメインとしながら、
 クローズアップされるのは、ジャズ・ドラマーの若者、ただ一人だから。
 この映画はジャズ・ドラマーの映画であって、ジャズ・バンドの映画ではない。
 だからカメラは常に彼だけを追い、寄り添っている。
 しかしテンポもグルーヴもろくに判らない粗々しいドラミングは、ジャズの美しくしなやかな調べなど、表現できない。
 できていないよーに聞こえるし、そー見えるよーに映されてもいる。
 でもこれは、演出だ。
 音楽院の教師であり指揮者のフレッチャーが、
 優れたジャズの指揮者かどーかは理解できないが、
 彼の病的なスパルタの暴力性は、音楽素人の誰にでも理解できる。
 これも、演出。

 この時点で、映画の方向性ははっきりと提示される。
 二人がそれぞれの理想へ挑む、姿そのものに。

 スポ根の構造から逸脱するのは、
 彼ら二人が勝利や優勝と云った、安易な共感を目指していないからだ。
 それは、
 『ロッキー』とゆー物語が、勝利を必要としなかったことに通じる。

 金にもならない、知名度もない、
 ピラミッドの世界では何の価値もないドラムを、何故続けるのか?
 誰にも理解されず、期待は裏切られ、憎しみと苦悩を背負っても。

 ジャズ・ミュージックはなくとも、
 スポ根でなくとも、
 理想を抱き、追い求める者には物語が生まれる。
 そして相反するよーだが、
 だからこそ、誰もが想いを重ねられる映画になったのではないかな。

 賞賛もなき日々に、
 血塗られた絆創膏で、ドラムを叩き続けている。
 『セッション』とは、そーゆー映画ではないかとおもふ。



 追記。
 いろいろと書き直している内に半分ぐらい削ってしまったのだが、
 ジャズであろーと、8ビートのロック・ジャズであろーと、
 あのラスト、
 二人が言葉ではなく拳でもなく、演奏で殴り合ってぶつかり合うよーな、凄まじい演奏シーン。
 視線と表情が繋がり、バンドや観客の反応すら映さない、
 あのラストシーンには、身体が硬直するほど圧倒された。
 この結末が何を意味するのか、
 思い返しながら、何度も考えている。

 素晴らしい体験であった。


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by y.k-ybf | 2015-04-23 23:46 | 映画 | Comments(0)

ファレリー兄弟の、鉄板コメディ映画を、二本。


 ヒロイン役のグウィネス・パルトロウって、「アイアンマン」のペッパーなのな!

 んで、改めて観ると、
 「心の清らかさが外見に出る」って設定は、それはそれで差別のよーな気もするが、
 ヤケドの少女と再会するシーンは、やはりぐっときます。
 このインパクトは色褪せないどころか、
 わたくしもジャック・ブラックと共に抱きしめてあげたい気分になった。迷惑だろーけど。

 そしたらこのシーンの直前まで、ニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」が流れるのな。
 ご存知ない方は、歌詞をぐぐって下さいな。


 今回は[エクステンデッド版]ってことで、ちょっと長い。
 久しぶりに観たので、どこが追加シーンかよくわからんかったが、
 おそらく、あの大蛇のシーンだろな…。
 ホントこの監督の、振り切り具合はスゴい。

 ロマンチックとクレイジーの間を、針かびんびん飛び回る映画なんだけど、
 その中心にベン・スティラーがいるってバランスが、作品のキモだとおもふな。
 このヒトの順応ぶりとゆーか、安定感が。

 そんで何つっても、
 キャメロン・ディアスのピークと断言したくなるほどの、エロ・カワイさよ!!
 一見して、
 あーこりゃモテるわなと、観客を納得させるヴィジュアルの、素晴らしさ。
 作品だけじゃなく、ストーリーも成立させるからね。
 誰もがメリーに首ったけ、と。
 しかも下品の下ってぐらい、品のないギャグ・コメディの世界の中で。

 改めて観ても楽しめたし、
 考えてみると、メインの二人以外は(…や、一人かな?)、みんなオカシなヒトばかりで。
 これって、
 自分以外は全員クレイジーにみえるけど、誰にとっても世界はそんなもんだよ、って意味なのかなと、
 好意的に捉えたんだけど、ね。。。


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by y.k-ybf | 2015-04-20 10:08 | 映画 | Comments(0)

史靖と書いてしのぶと読みます。矢口史靖監督の、三本。


WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ Blu-ray 豪華大木エディション

染谷将太,長澤まさみ,伊藤英明,優香,西田尚美/東宝

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 職業の専門的部分を掘り下げる作品はかなり好物なので、そこを堪能できたのは、良し。
 主演の染谷将太が醸し出す、
 若者の総体イメージ的なチャラさは、やや過剰にも見えたが、
 掴みどころのない印象はストーリーとマッチしてるとおもいます。
 んが、
 彼が林業へのめり込む過程が些か唐突で、
 スローライフ研究会とのいざこざも、豹変って感じを受けた。
 まるでベルトコンベアーで流されるよーにドラマが組立られ、
 いつの間にか仕事仲間と肩を並べてるのも、
 なんだかなぁと、物足りなさが残った。
 そこは染谷くんのキャラを、もちっとクローズアップすれば済んだかもしれんが、
 それはそれでクドくなってバランスが崩れるのかもな。
 研修生の仲間との交流とか、もちっと何かあれば、とか。

 後半、
 祭りでのハンバーグやバイクの件も、何なら奇祭そのものも唐突で、
 ここもスムーズにエピソードと絡めてほしかった。
 間に合うのか!?
 みたいな展開が余計で、奇祭に集中できませんでした。

 と、ゆー不満をたらたらと連ねてみましたが、
 映画自体はかなり楽しめたし、
 やはり伊藤英明の「森のジャイアン」っぷりは最高でしたよ。
 正直、このクオリティで連ドラにしてほしい。
 もっと観ていたい、とゆー感想です。


ハッピーフライト ビジネスクラス・エディション(2枚組) [DVD]

田辺誠一,綾瀬はるか/東宝

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 職業の専門的部分を掘り下げる云々以下略。
 観たよーで観てなかった『ハッピーフライト』を、この機会に観てみた。

 コレ、
 要するに、空港を舞台にした群像劇なんだけど、
 主役は綾瀬はるかのよーで、じつは田辺誠一なんだね。じつはってほどでもないけど。
 綾瀬はるかの役柄は、吹石一恵とどっちかで統合できるとおもふんだけど、
 それは言っちゃいけない大人の事情なんだろな。

 航空機のフライトとゆー、
 限られた空間と時間をストーリーの中心にすることで、全体の流れを締めてるのが巧いですね。

 しかし、綾瀬はるかの正露丸と梅干し(だっけ?)は、もっとマシな使い方あったろーに。


裸足のピクニック スーパープレミアム版 [DVD]

芹川砂織,浅野あかね,梶三和子,Mr.オクレ,泉谷しげる/ポニーキャニオン

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 そしてこちらが、矢口史靖監督の長編デビュー作。ぴあ・フィルム・フェスティバルのヤツ。

 93年公開された映画で、
 まー気恥ずかしくなる程、ザ・九十年代な作品です。
 隙間じゃなくて空白が多い感覚と云いますか、プロ・メジャーへの反抗心と云いますか、
 図に乗ったアマチュアイズムの熟成が匂います。
 丁度、岩井俊二がテレビドラマで活躍してた頃ですが、
 この映画の世界観は、
 岡崎京子的とゆーより、山本直樹に近いものを感じるし、
 何より森田芳光の影響が大きいのではないかと。
 とゆーのも、
 ある一人の女子学生が、様々な不幸と困難へ巻き込まれるストーリーが、
 シビアなテイストのまま、コメディとして描かれておりまして。
 この、切迫さを笑い飛ばすとゆーのは、
 かなり独特で、現在の矢口史靖に通じるものだとおもいますよ。


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by y.k-ybf | 2015-04-20 09:47 | 映画 | Comments(2)

映画のまとめ 『MAMA』、とか。三本。


 製作がデル・トロで、監督がアンディ・ムスキエティとゆー、まだ無名な方。

 兄が二人の子供姉妹と共に行方知らずとなり、弟は必死の捜索を続けていた。
 五年後、ついに姉妹を発見するのだが…。

 冒頭から早速、不穏な雰囲気で幕を上げ、
 雪道をかっ飛ばすドライブ・シーンが、も、スリルがあって良し。
 あ、巧く撮るなぁとおもふ予感はハズレではなかった。
 ゴースト系のホラーとしてはスタンダードではあるが、
 ベタはベタだけに強度がある、ので、
 ちゃんと作って組み立てれば、ぜんぜんおもしろくなるのだ。
 (そしておそらく、
  中田秀夫の『リング』の影響が大きく、共通するっつーか、重なる部分がいくつかあった。)

 野生化した姉妹の魔獣感、影の如く存在する「ママ」。
 恐怖のヴィジュアル化が形容しがたい説得力で表現されており、
 また本作のテーマでもある「母性愛」と繋がりをみせるのも、巧い。
 主演のジェシカ・チャステインが演じるロックバンド女(ベーシスト!)も、いるいる感が見事で、
 これだけでも高ポイントなのだが、
 特に姉妹を演じた子役たちは、どんな演技指導したんだろ? って気になるぐらい、難しい役を見事に演じている。
 (そこにCG効果が加わってるのも含めて。)

 結局パパはどーなったの?
 とか、
 ラストが云々とか、引っ掛かるトコロもありますが、問題はないかと。

 只、
 最後の、あの木の枝に…、
 でも、それをやったら…。


ラブリー・モリー [DVD]

グレッチェン・ロッジ,ジョニー・ルイス,アレクサンドラ・ホールデン/東宝

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 所謂呪いの館系ホラーでありますが、
 直接何かを映すのではなく、
 そこで起きた現象や影響のみで表現している。ほぼ。
 つまり、
 普段見えないモノは映さない、そんなリアルのラインであり、
 状況は専ら、次第に正常さを失ってゆく新妻モリーの不可解な言動によって語られる。
 彼女は何かを見たぞ、そこには何かがあるぞ、と。
 そして暴かれてゆく真実と、衝撃の…。

 と、
 かなり変化球なホラーで、
 ビデオカメラを使った映像は緊張感もあり、こーして話してると面白そう…なんだけどねぇ…。
 心霊を映さず、現象だけを記録する映画って、こんなにも退屈なのか、と。
 「パラノーマル・アクティビティ」から、その手の映像を全部抜いたらどーなるかって話なんだけど。
 更に加えて、
 説明的なセリフや演出も極力排除されておりまして。
 それは確かにリアルだけど、映画としては不親切だし足りてない。
 只々、分かり難くなっとるなと。

 あの鹿、ナニ?
 とかさ。

 後半の展開とラストは良かったが、
 それまでに蓄積された退屈とストレスは覆せず、不満だけが残った。


 監督はデビッド・フィンチャー。
 未解決の連続殺人犯を推理で追い詰めるストーリーは、
 オリバー・ストーンの『JFK』を連想させるが、
 似ているだけに事件のスケールの違いもはっきり感じられて、
 うーん、
 そーーかーー…、以外の感想がなかなか湧いてこない。

 それは「再現」と「検証」に重きを置いてるからで、
 そこは興味深いんだけど、
 逆にゆーと、それ以上のことは起きない。

 おそらくだけど、
 この「ぞでぃあっく事件」ってのは、
 日本人には「グリコ・森永事件」みたいなモノで、その時代性を認識できなければ、共感し難いのかも。

 主演のジェイク・ギレンホールとロバート・ダウニー・Jrの関係は、
 『大統領の陰謀』のロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンを想わせるが、
 そこまでのバディ感もないしな。


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by y.k-ybf | 2015-04-19 10:37 | 映画 | Comments(0)

エロスばかり! 『ブラインド 視線のエロス』、とか。四本。


ブラインド 視線のエロス [DVD]

エレン・ドリト・ピーターセン/ビデオメーカー

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 失明した女性が、内と外との境界に戸惑いながら向かい合う、
 そんなストーリー全体を比喩的に扱い、リアルな欲求とコミュニケーションを描いております。
 かなりエロに偏った理想と妄想の大行進でありますが、
 コレがリアルで、普通なんだとおもいますよ。
 そこを結ぶための、「失明」ではないかと。

 地味な作品ながら、とても面白くて、大切なコトを描いてる映画だなとおもいました。
 個人的には、
 段々と過激になるエロ動画が、日常系にシフトする辺りが、リアルだなぁと。


つぐない 新宿ゴールデン街の女 [DVD]

工藤翔子,速水今日子,伊藤猛,貴山侑哉,吉岡睦雄/インターフィルム

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 いまおかしんじ監督の、ピンク映画。
 新宿のゴールデン街が舞台で、主演です。


逢いびき [DVD]

丸 純子,赤木伸輔,冨家規政,鈴木智絵,茜ゆりか/Happinet(SB)(D)

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 不倫モノのピンク映画。
 ベタなストーリーであるが、
 今時テレビドラマでもやらんだろってぐらい、出会いのシークエンスを丁寧に描いており、好感が持てました。

 ピンク映画としては物足りないが、
 ま、WOWOWだし、意外とドラマとして楽しめる。
 ちゃんとロケしてるのが、やっぱ大きいな。


 所謂、バイブレーターを最初に開発したお医者さんのお話。

 バイブレーターとは、
 ドンキホーテとかでマッサージ機として売られながら、実際はちと違う用途で大活躍してる、あのマシーンのこと。
 元々は女性のヒステリー、ヒステリアを解消する為に開発された、医療器具だったのだね。
 映画ではその開発過程と、
 束縛と抑圧から解放され、社会的な自立を目指す女性の姿を重ねて描いております。

 映画至上最長とも云うべき、
 あの…アレを、たくさんしてる映画だとおもいますが、
 基本コメディで、イヤらしくもなくライトな作品なので、お気軽に鑑賞できます。

 エンドロールでは歴代のバイブレーターたちも紹介され、ちょっと愉快な気持ちになれますよ。


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by y.k-ybf | 2015-04-19 10:13 | 映画 | Comments(0)

『青天の霹靂』、観た。


青天の霹靂 豪華版(Blu-ray2枚組)

大泉 洋,柴咲コウ,劇団ひとり,笹野高史,風間杜夫/東宝

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 劇団ひとりが初監督した本作。
 この、劇団ひとりが、って部分がとても大きいんだけど、かなりよく出来ていたし、面白かった。
 「キス我慢」を観ていれば、これぐらいはやるだろーなと判るが、
 それでも想定と実際に作るのはまったく別なので、そこは素直に、彼の非凡さだろーな。
 主演の大泉洋がまたピッタリな役柄だし、
 劇団ひとりとのコンビも、面白そうじゃなくて、ちゃんと面白いし。
 これは人気がでるだろって、説得力があった。
 そんで、じめじめさせないラストの締め。
 このキレの良さが、素晴らしかった。
 も、さすがだな、と。おもわず、おっ、と声がでましたよ。

 とゆー、
 初監督はおもえぬ出来映えの映画ではありますが、
 最初に云ったよーに、それはあくまで劇団ひとりの作品として、である。
 もしも他の、
 特に代表作もないよーな監督さんが撮っていたら、評価は変わらないにしても、印象は少し違ったとおもふ。

 タイムスリップとゆー設定が、
 パラドックスを含め、あまり活かされていない、とか。
 説明過多を恐れてなのか、
 言葉を呑み込み過ぎて、会話が足りてない、とか。
 スプーンのマジックも、後半関係なくなっちゃうしね。
 大泉洋が、過去でマジックの舞台に立つ理由や、母親との会話とか、
 そのままでも判るとしても、もー少し話してもよかったかな、と。
 そもそもコレ、
 タイムスリップしなくても成立する話だからなー。
 父親のホームレス仲間が、「じつはお前のお父さんは…」と伝えて、真実を探しに浅草へ…、みたいに。
 大泉洋が過去で何を知り、何を取り戻すか、とゆー部分も弱く感じられたし。

 と、
 挙げ始めるとボロボロしてくる脆さはありますが、
 それでも面白さは間違いなくあるので、次回作を期待してもおりますよ。

 それと、
 タイムスリップしなくても成立する、と云いましたが、
 本当に大泉洋がタイムスリップしていなかったら?
 すべてが彼の夢だとしたら?
 それでも成立するんだよね。
 ラストの直後、
 「は? 何言ってんの?」っつって、映画全部ひっくり返すの。
 感動台無しにして。
 んで、
 「お母さんはまだ生きてる。何故なら…」
 と云って始まる、
 『続・青天の霹靂』が十年後ぐらいに作られたら、面白いかもなー。


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by y.k-ybf | 2015-04-19 09:55 | 映画 | Comments(0)

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、観た。


【映画パンフレット】 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

FOX

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※ 我ながらどーかしてるほどネタバレしてるので、
  観てない方は一言も読まないでくださいね。


 いきなり結末の話になりますが、
 彼が求めていたものと、
 彼に求められていたものが、
 奇跡的に一致したのが、あのラストではないか、と。
 つまり、「死」、だと。

 ラストの解釈は、「下」か「上」かで別れるとおもうが、
 彼の姿を追った娘の視線は下から上へ移動してるので、わたくしも「上」だとおもふ。
 劇中、彼は一度飛び降りており、それが幻想的な演出でもあったので、同種のものではないかと。
 彼はやっとバードマンの呪縛から解放されて、飛び立てたのだ、と。
 一瞬、窓ガラスに映る鳥の群れのように。
 そして仲違いしていた娘も、父の想いを理解し、共感することができた。
 同じ空を見上げて。

 或いは、
 空に昇るもう一つの意味、「死」とするならば。
 娘の視線は、目を背けたとも考えられる。
 彼が求めていたものは、
 じつは既に手にしているものであって、その象徴がバードマンである。
 しかしバードマンは自分でもあり、自分ではない。
 少なくとも彼はそう思っているし、そう願っている。
 映画の中で頻繁に出てくる鏡は、もう一人の自分を映すもの。
 他にも舞台と観客、役者と批評家、
 ネットも鏡の一種で、そこでは現実と理想が交錯している。
 バードマンは理想であるが故に、不死でもある。
 老いることもなければ、パンツ一丁で街中を歩いて嘲笑されることもない。
 不死とは、死、そのものだ。
 マイケル・ジャクソンが聖者となったように。もう二度と死なないように。
 彼がバードマンを現実の、こちら側に見るよーになったのは、
 死に憑かれたことを意味するのではないだろうか。
 ならばあのラストの飛翔とわ? 鳥とわ?

 ってなコトも考えられるわけですが、
 そこは観客がそれぞれ感じたもので、
 で、
 いいんじゃないかな。
 このぼやかしは、バードマンの肯定でもあるしね。
 わたくしは彼に生きていてほしいので、乗り越えたと、判断しましたが。

 とゆー、
 演劇の舞台を借りて、映画やエンタメからニンゲン心理の深みまで抉ってくる、痛烈な作品でした。
 そのテーマを活かすための、あのカメラワークなのだね。


 評論家のクソババアとの一件は、
 たいへん面白く、
 とても大切なコトを語っており、これから語り種になるシーンではないでしょうか。
 レッテルとゆー盲目について。

 劇中に演じられる劇の題名は、「愛について語るときに我々の語ること」。

 死に代わるものは、、、。


 (80点)


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by y.k-ybf | 2015-04-13 21:53 | 映画 | Comments(0)

『クローズEXPLODE』、観た。


クローズEXPLODE プレミアム・エディション [DVD]

東出昌大,早乙女太一,勝地涼,KENZO,やべきょうすけ/Happinet(SB)(D)

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 原作の前日譚でもある『クローズzero』から始まり、遂に原作とは別の物語となった本作。
 監督もキャストも、物語の世代も大幅に変わりまして、
 さて、と。
 どーだ? と。

 シリーズモノなので敢えて前作と比べますが、
 やはりインパクトに欠けるし、縮小感が半端ない。
 主演の東出昌大は、ガタイはいいけどケンカしなさそーだし、アクションもギコちない。
 柳楽優弥も含め、他の小物ぶりには失望を禁じ得ない。
 ケンカバトルもイマイチで、どーにも燃えるモノがない。
 実際、やってるよーであんまりやってないんだよな、バトル。
 痛みが伝わってこないバトルは、ドラマだけが上滑りして白けてしまう。
 んだから、
 ダメージってのはちゃんと表現しないとダメなんだ。
 フィクションだからこそ、痛みは伝えないと。

 そんな中、
 世界観的に浮いてそーな早乙女太一には、迫力を感じました。
 あーこのヒト、キレたらこんな感じっぽいな、と。
 理由は、知りませんが。
 それと「ケンさん」問題ですが、
 シリーズのアイコンっつーかマスコット的には必要だとわかるんだけど、今回は巧く機能してなかった、かなぁ。

 とゆー感想ですが、
 このシリーズは大好きなので、次こそは容赦なくやってほしいとおもいます。
 只、
 抽象的な言い方になりますが、「EXILE」にはなってほしくないなあ。。。
 そっちのファンタジーではないんだわ、「クローズ」わ。


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by y.k-ybf | 2015-04-12 00:04 | 映画 | Comments(0)

映画のまとめ 『スノーピアサー』、とか。三本。


スノーピアサー [DVD]

クリス・エヴァンス,ソン・ガンホ,ティルダ・スウィントン,オクタヴィア・スペンサー,ジェイミー・ベル/KADOKAWA / 角川書店

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 ポン・ジュノ監督が海外スケールで撮った、ディストピア映画。
 ハードSFな体裁をしておりますが、
 実際はシニカルなスチームパンク風なユーモアと、生々しいアクションが同居する、独特なカラーの作品でした。
 社会風刺アクションマンガ、みたいな。

 階層を上がるよーに進む列車内の光景は、
 次の扉の先には何が待つのかと、興味は尽きませんでしたが、後半のラストへ向けての流れが、ちとダルい。
 つか、そっちの方向はカタルシス無いなぁ、と。
 ネタバレになるので詳しく云えないけど、
 エンジンを占拠して列車を止めれば、フツーに降りられるんじゃないの?
 それと「窓から見えた何か」は、鳥の方が良かったのでわ?
 山岳の頂では氷が解け始めて、鳥だけがそこに住み着いているとか、いないとか。
 おそらく、「白い」生き物に意味があるんでしょうが。


虹を掴む男 [DVD]

ダニー・ケイ,ヴァージニア・メイヨ,ボリス・カーロフ/ジュネス企画

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 ベン・スティラーの『LIFE!』、そのオリジナルとゆーわけで観ましたが、
 所謂ドタバタコメディに、サスペンス要素をちょろっと併せており、リメイクとはだいぶ違うのだね。
 共通してるのは強烈な妄想癖と雑誌編集とゆー仕事ぐらいか。
 ストーリーはヒッチコックの出来損ない…とゆーか、アンチテーゼでもあるのかな?
 聡明な美男美女だけが主役じゃねーぞ、と。

 妄想シーンは期待ほど楽しめなかったけど、
 これを現代の技術で再現したリメイクの狙いは、正しかったなと、おもふ。


 まあ、そこまでズレてはいない、この邦題。
 主演はドルフ・ラングレン。

 ギャング・ファミリーのボディガードが、ファミリーの敵を討つ、
 とゆー、
 じつにシンプル且つやり尽くされた感のあるストーリー。
 ラストのワン・シーンから始まり、事の成り行きをちゃちゃちゃっと説明する前半三十分は、
 無駄に複雑になりがちな人間関係の解説としては、巧くまとめて好印象。
 時折差し込まれるエロシーンも、ちゃんとエロくて良し。
 しかしながら肝心のアクションが、
 カメラは揺らすわ、細切れにカットするわ、アングルが悪いわで、どーにもイマイチ。
 某三角締めさんが指摘された、
 ライフルを持ったまま撃たれたドルフが、倒れると拳銃に変わってるミスも確認。
 (しかもスローで、二、三回映す!)

 センスの問題以前に、雑。
 とゆー、
 Vシネマとしては楽しめた、一作。


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by y.k-ybf | 2015-04-11 23:50 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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