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『海よりまだ深く』


【映画パンフレット】 海よりもまだ深く

GAGA

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 公開初週とあって、平日の昼間だとゆーのにえらい混んでおりました。
 しかも老人ばかり!
 ま、八割も入っているとはおもえないけど、シネコンなのに両脇の席までビッチリ埋まっての鑑賞となりました。
 シネコンなのに!

 じいさんばあさんが多いせいか、
 軽い笑いが止まないゆるい空気は、逆に助かりましたけどね。

 とゆーわけで、是枝裕和監督最新作、本編の話になりますが。
 正直、
 すげー困って、悩んだ。
 肩透かしのよーでもあり、足を掬われた感もある。
 問いと答えみたいな、単純な映画ではない。
 とゆー、
 何でも複雑難解に片付ける嗜好すら突き放すよーな。

 元家族が、元家族のままに、次の朝を迎える話。

 何も起きないと云えば何も起きないし、何も変わらないと云えば変わらない。
 台風が過ぎて、
 きれいさっぱり吹き飛んだ、よーな気がしてるだけだ、アレわ。
 映画は成長である、
 とゆー言葉に対する、純粋な反発のよーなものすら感じられた。

 ニンゲンって、そー簡単に成長するかね? みたいな。

 劇中、
 何度も繰り返される「こんなはずじゃなかった」から、
 「コレではない何か」へ、
 ホンのちょっと視線を傾ける、それだけ。

 夢や理想が形にならないのは、そんなに悪いことなんかね? とゆー。


 コレは「団地映画」だ。
 って表現が全てを語ってしまふのだけど、
 わたくしは団地をよく知らないので、それは専門家に任せます。

 胸に空いた空洞のよーな映画。


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by y.k-ybf | 2016-05-26 10:50 | 映画 | Comments(0)

『インサイド・ヘッド』 あなたと「アナタ」。


インサイド・ヘッド MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

ディズニー/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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 子供のアタマの中(ココロ)の話、と聞いて、
 限定された物語の話かー、関係ないなーぐらいの気持ちでいたけど、トンデモナイ。
 子供も大人も、
 犬や猫にも関係ある話だった!

 ココロとゆーか、
 精神と感情をアニメで視覚化するとゆー、意欲的なこの作品。
 アニメーション自体の出来も秀逸なので、どこが素晴らしいかなんて挙げていたらキリもないので省略しますが。
 生まれたばかりの「ライリー」はまだ感情も少なく、ボタンも一つだけだったのが、
 成長と共に、感情もコンソールのボタンも増えて賑やかになる描写が、
 も、ホントに楽しい。
 こんなに短い時間で分かり易く、
 変化する精神構造を説明出来てしまふのに、驚く。
 説教臭さなんて微塵もないし。

 更に感心したのは、
 ライリーのアタマの中だけではなく、ママやパパのアタマの中まで表現するトコロ。
 そこもやるんだ! って驚き以上に、
 ママの感情の中心が「カナシミ」だったのは、思わず膝を打つほど納得させられた。
 (因みにパパの感情の中心は「イカリ」。)

 「カナシミ」とゆー感情はネガティブに捉えられることが多いし、
 少なければ尚良しみたいな考えも、わたくしは否定しないけども。
 只、
 「悲しい」とゆー気持ちも大切な感情だし、思い出でもあり記憶でもある。
 「悲しさ」だけが治せるものも、守れるものも、作れるものだってある。
 何より「悲しみ」を知らなければ、
 他人の痛みが判らないばかりか、傷付けてしまふ場合もある。
 ココロを内にも外にも繋げるためには、とても必要な感情の一つなんだよ、と、教えてくれるストーリーには、
 感動とゆーより、感謝したくなる気持ちになりました。

 そしてエンディングでも描写されるよーに、
 みんなのアタマの中には、みんなの感情があって。
 「ヨロコビ」だけじゃなく、「ビビリ」や「ムカムカ」が中心になったりもする。
 それぞれのストーリーが、人生があって、その形を彩る。
 みんなちがって当たり前。ヘンじゃない。
 それが「個性」だよ、ってトコロまで描いてくれている。
 なんと豊かで愛情溢れた人間讃歌なのか。

 もね、
 この「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」をね、
 ぎゅーっと、
 ぎゅーっとぎゅーっとぎゅーっと抱きしめたくなるぐらい、この映画が愛おしい。


 あなたと「アナタ」の物語。


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by y.k-ybf | 2016-05-25 21:04 | 映画 | Comments(0)

『ちはやふる~下の句~』


 どんなもんじゃいと挑みましたが、
 や、フツーに面白かったですよ?
 つか、
 この「フツー」とゆー部分に、おそらく引っ掛かるんだろな。期待が高まった分だけ。

 コレね。
 競技カルタそのものにクローズアップしている「上の句」に対して、
 キャラクターの内面に迫っているのが「下の句」。
 意図的に作品の作りもだいぶ違っており、云ってしまふと、ベタなドラマ作りになっている。
 そこを不満と感じるヒトがいるのも判るが、
 わたくしは早い段階で、ベタに専念したんだなとアタマを切り替えて観たので、
 正直、まったくと云っていいほど苦にならず、
 寧ろ「上の句」で物足りなく感じた「会話のドラマ」は、良くなっているなとおもいましたよ。

 些細なことだけど。
 「上の句」「下の句」とゆー並びが、
 前後編を強調させて、マイナス効果になってんじゃねーかな、と。
 普通に「パート2」として時間も空けて観たなら、
 また印象も変わるんじゃないかなと、おもふのですよ。
 某宇多丸さんが提案している、
 「冒頭に「上の句」のダイジェストをつけるべき案」は、わたくしも賛成であるけども、
 もし本当にダイジェストがついたなら、ベタな演出は邪魔くさく感じられたでしょうね。
 その場合は、その場合で。

 ノートを受け取った後、一度家か部室に寄ってノートは締まって、そっから太一の家へ行ったらゲリラ豪雨にあった。
 とも想定できるしな。

 しかし、わたくしも気になることはあって。
 一つは、後半の大会。
 千早とクイーンの対決がメインなのは否めないけど、
 他の試合結果が全部おざなりになってて、勝敗がまったく判らない!
 見逃した…だけ、か???
 決勝とか表彰とかないの、あの大会。

 あとは、更にその後のオマケみたいな映像。
 アレわ‥‥‥無くても良かったんじゃない?
 これまで丁寧に描いていた分、蛇足に感じてしまったな。

 とゆー不安な部分もありましたが、
 『ちはやふる』、たいへん面白い二部作でしたよ。
 ホント、観てよかった。


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by y.k-ybf | 2016-05-21 21:18 | 映画 | Comments(0)

『愛・旅立ち』


愛・旅立ち [VHS]

桝田利雄,近藤真彦,中森明菜,勝野洋,萩尾みどり/東映ビデオ

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 85年公開の映画で、
 近藤真彦・中森明菜とゆー当時トップアイドルだった二人のW主演。
 監督は、桝田利雄。

 しかし。
 わたくしもリアルタイムで知ってるはずなのだが、何故か、この映画の印象は薄く、記憶も曖昧。
 既に「おニャン子」など次世代のアイドルが登場していたから、とか。
 89年の例の事件のインパクトが強すぎたから、とか。
 いろいろ思い起こしてみましたが、
 やはり単純に考えられるのは、
 映画の内容に問題があって、世間的に黙殺されてきたからじゃないかと。

 正直、恋愛映画だとおもっていたのに、
 こんなイカレた大宇宙オカルト映画だとわな!

 冒頭、
 銀河系をバックに赤ん坊を抱いた母親が登場。
 「私たちは神様みたいなものなのよ」
 とゆー、心配になる会話を交わしますが、
 そもそも赤ん坊が会話する不自然さに、ふつふつと不安が湧く。

 まるで「マッチのモノマネをするヒト」みたいにセリフを喋る近藤真彦。
 愛読書が小泉八雲の「怪談」とゆー、不治の病を抱えるヒロイン、中森明菜。

 看護婦が入院中の患者に子犬をプレゼント(勿論、病室で飼うため)とか、
 一つ一つツッコんでたらキリがないので省略しますが。
 スルー不可なほど強烈なのは、
 「耳なし芳一」の芳一が、子供の姿で具現化して現れるトコロ。
 オマエ何言ってんの? とおもふでしょーが、観てるこっちが信じられない気分だよ!
 しかもこの子供芳一。
 パンチパーマみたいな髪型でソリコミ入って眉もないから、「仁義なき戦い」の梅宮辰夫みたいなの。

 なんでこんなビジュアルに!?
 子供なのに!
 坊主なのに!!

 んで、この「文庫本から現れた不気味な耳なし芳一の何か」の助けで、
 明菜は街へ出掛けて、念願の「運命の彼氏」漁りを行い、やっとマッチと出逢います。
 も、開始から一時間以上経ってるけどな。

 なんやかやあって明菜は死ぬんだけど、そっからのマッチの取り乱し様ときたら狂気の沙汰で。
 遺体(明菜)を持ち出すわ、
 動物実験治療室なんて厄介な場所に逃げ込むわ、
 遺体(明菜)に人工呼吸始めるわ。
 しかもそれが絶望的にヘタクソで、マッチは半裸汗だくで馬乗り(!)になるもんだから屍姦してるよーにしか見えない。

 助けて、芳一!

 突如、大地震が起きて建物は全壊して二人も生き埋めになるけど無事に見つかり明菜は生き返りました。

 スゲエな、おい。
 観たまま書いてるだけでも躊躇う、超展開。

 ま結局、明菜は死ぬんだけどね。

 明菜は二度死ぬ。

 とゆー、
 大怪作な映画なので、勿論、オススメですよ。



 冒頭の親子は、何だかよく判りませんでした。


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by y.k-ybf | 2016-05-17 10:47 | 映画 | Comments(0)

『テラフォーマーズ』


【チラシ付き、映画パンフレット】 テラフォーマーズ  監督 三池崇史 キャスト 伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、ケイン・コスギ

ワーナーブラザーズ

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 まず、出来が悪いとゆー類の映画ではない。
 クオリティが低いわけでもないので、その手の批判は全てデタラメと云ってもよい。
 只、
 只々、ツマラナイのだ。この映画わ。

 そもそも。
 原作のコミックは何が魅力かってーと、絶妙に挿入される昆虫の説明&トリビアだとおもふのだが、
 そこをどーやって表現するかが映像化のキモになるだろーと想定しておりました。
 が。
 ほぼそのまんまとゆーか、寧ろナレーションのアレンジが裏目にしかならず、
 まったく盛り上がりのない平坦な演出になってしまいました。
 まるで火星の大地のよーに。

 そもそも。
 原作は単純なターン制バトルの繰り返しである。
 殴り殴られより強く殴り返し殴り返されそれでも殴り殴られ更に殴り(以下、死ぬまで続く)。
 そこにキャラの魅力やドラマ、ストーリーが加わる形の、とてもシンプルなマンガであります。
 ならばこそ、
 映画には大幅なアレンジが必然なのだが、
 設定を全員日本人に変更した以外、ストーリー上に目立った変更点はなし。
 つか、ほぼ放置されてるよーにすらおもえた。

 そもそも。
 何故この第一部(?)を映画にしたのだろーか。
 エピソードの順番的には正しいし、丁度区切りがあるから作りやすいってのもあるだろー。
 が。
 原作の中でも、そこまで面白いエピソードでもないんだよな、ここって。
 それはいい。
 それはいいんだけど繰り返すが、何故、そのままやるのか?
 とゆー疑問が湧いてくる。
 面白くする、とゆー工夫が感じられないし、
 また繰り返しになるが、
 ツマラナく改悪されているのは、どんな了見かと問い詰めたいぐらいだ。

 観てるこっちが恥ずかしくなるよーな「ブレードランナー」のパクリや、
 小栗旬の悪ふざけも的外れにおもえたし。
 山Pの特殊メイクも、やればいいってもんじゃないしな。

 ゴキブリの造形だけは、予想より良かったです。

 とゆー、
 予告編以上のモノが何一つない、本編でした。


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by y.k-ybf | 2016-05-15 21:44 | 映画 | Comments(0)

『シビル・ウォー/キャプテンアメリカ』 ※ネタバレ有り


【映画パンフレット】シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

東宝

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※さっくりネタバレしているので、注意してください。



 前作に位置する『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』への明確な返答が、
 本作のテーマの一部となっとる点が好ましく、
 結果的には、
 賛否がわかれた『ウルトロン』とゆー作品のフォローにもなっているのが、あまりに見事過ぎる。
 マーベルはそこまで計算してこんな大作映画を作っているのかとおもふと、少し恐いわ。

 ストーリーの中心となる「ソコヴィア協定」とは、
 ざっくり云ってしまふと(国連や政府による)ヒーローを監視&管理する法案で、
 要するに、
 「誰がヒーローをウォッチ(監視)するのか?」とゆー、『ウォッチメン』的側面も踏まえてある。
 (「シビル・ウォー」の原作に登場する「超人登録法」とは若干異なるので、
  混同しないで区別した方が分かり易いです。)

 多くの戦闘で心身ともにボロボロ、トラウマまで抱え込んでいるアイアンマンことトニー・スタークは協定に賛同し、
 一方、キャプテン・アメリカは、、、。
 とゆーのが大まかな展開でありますが。
 コレね、
 単純に、賛成派アイアンマン・チームVS反対派キャップ・チームって括られているけど、
 実際は「賛同できない」止まりで、「反対」の意志を固持したわけではないとおもふんですよね。
 わたくしわ。つか、キャップわ。

 キャップがそこで選択したものは何かってーと、彼は「親友」を選んだわけだ。

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』はタイトルの通り、
 キャプテン・アメリカ三部作の3作目、完結編とゆー位置付けでもありまして。
 その割に地味な活躍で目立ってねーぞ、みたいな不満の意見もチラホラ見掛けるのだが。
 あのね。
 一作目の『ザ・ファースト・アベンジャー』ではスーパーソルジャーとなり、一兵士として戦い抜き、
 二作目『ウィンター・ソルジャー』では政府や組織とゆー存在へ疑問を抱き、
 この三作目で、時代に翻弄されてきた彼は遂に決断するのですよ。
 キャップとしてではなくスティーブ・ロジャースとして、大切なもの、守りたいものは何かを。
 だから、シールドも手放すのですよ。
 も、見事な三部作、成長物語ではないですか。

 アイアンマンは、そんなキャップの対となる存在で、
 もう一つの可能性、選ばれなかった選択肢を体現しているわけで、オイシいとも損な役割だともおもふ。
 あんなにお金も技術も提供してるのに。
 これはシビル・ウォーとゆーよりも、
 一人の人格の内面で争われた葛藤のよーな闘いを描いているのかな、とおもふのですよ。
 (それこそまさに「アメリカ」とゆー国について、とか。)

 最後、アイアンマンが憎しみの衝動に駆られてしまふのも、
 「協定」側のミスになるけど、
 キャップとアイアンマンが一つに重なった瞬間でもある。
 ヒトの「感情」とゆーものに。

 これこそが本作の伝えたいテーマではないかと。
 ヒトと、ココロと。

 今回の事件の真相も、頭では判っていても整理できない感情が悲劇を起こしてしまっている。
 そんな「ヒト」も「感情」も排除されるソコヴィア協定が、どー扱われるか?
 については次作の「アベンジャーズ」へ持ち越しとなりましたが、
 ヒーローとゆー存在の難しさ、その苦悩を、
 現実的な問題と合わせ、
 更に「ヒトのココロ」とは? まで踏み込んだ本作は、やはり新たなヒーロー映画の傑作と云えるでしょう。


 新キャラのブラックパンサー(殿下!)や、スパイダーマン(と、アイアンマンの関係性)、
 アントマンやウォーマシンの大活躍や、
 悪役クロスボーンのステキな暴れっぷりなどについて、まったく触れられませんでしたが、
 エンタメなアクションを、しっかり楽しめる作品になっております。当然に。


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by y.k-ybf | 2016-05-10 23:14 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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