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ボンクラな映画、四本。 ※「バイオハザード」にまったく罪はありません。


ジュラシック・ブリーダー [DVD]

ヤナ・メイション,ロレンツォ・ラマス,デクラン・ジョイス,アレクサンドラ・ハレム,アル・バーク/アメイジングD.C.

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 Z級の、ボンクラ映画。
 開始3分も経たずにダメな映画だと気付いたけども、
 ついついタンクトップの巨乳女性に誘われて、最後まで観てしまいました。策士の罠か。

 恐竜を開発、飼育している牧場がありまして。
 そこから恐竜が逃げて、さあ大変、とゆースペクタルなお話。

 死にかけ博士。
 スキー狂いの大学生。
 何故か血がベットリ付いてる食堂のスケベ店主。
 オカマの黒人ソウル歌手。
 屁ほど役に立たない謎の捜査官。。。等々。
 変人ばかりでまともなニンゲンが一人も出てこない!
 自分勝手に支離滅裂な言葉を吐いて、まるで会話が噛み合わない!
 継ぎ接ぎの悪さを隠す気もなく場面は変わり、脈略なく展開するストーリー。
 世の中、
 こんなモノを作ってお金を稼ぐヒトがいるんだなあと、エンタメの神秘に驚かされる。

 ラストは、
 巨乳女性は夢を叶えて歌手になりました。


グリード FROM THE DEEP [DVD]

シア・ジートン,ジャン・ズーリン,エリック・ワン,ディン・チュンチェン,シュー・ホアンシャン/アメイジングD.C.

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 14年公開の中国産映画で、原題は『食人虫』。
 モンスター(昆虫)パニック系の、(中国では初の)3D映画だそーです。知らんけど。

 白いダンゴムシみたいな虫が大繁殖して、
 『ワールド・ウォー・Z』のよーに波打ちながらヒトを襲い、食べるのです。
 その描写がかなりえげつなく、過激でグロくて気持ち悪い。
 しかし合成の剥き出し感はあらゆる場面で露呈しており、
 カットの切り返しがズレていたり、突然ヒトが現れたり、合成以前にそもそも作りが雑の極み。

 観飽きた「バイオハザード」のムービーでも眺めるよーな冷めた気分でラストまでたどり着くと、
 「食人虫が全滅した原因」を、まさかの文字で説明される。
 そ・れ・を・映画にしろ

 エンドロールが流れて、
 やっと終わった、解放されると喜びも束の間、映画のメイキングが流れ始めた。
 そしたらまさか(二度目)のコメント付き。
 「CGIを多用した初の3D作品で…」やら、
 「(合成前の)何もない現場で演技するのは大変で…」やら、
 「自信の大作で、楽しめる映画に…」やら、
 云わなくてもいい自画自賛&苦労話のオンパレード。
 そのクソみたいな出来の映画を観た後なのに!

 エンタメの常識が覆されるトリップ感、つーかトリップ感しかない映画でした。
 ここまでやられると、
 確かに、3Dでちょっと観たくなりました。
 あの「バイオハザード」は1ミリも関係無く、ヤバいウィルスがハザードして大変、とゆーお話。

 コレが、
 久しぶり…でもないが、クソ面白くなくて、0点
 マイナスな部分も楽しめない、0点の映画でした。

 本編が70分チョイしかないので、ほぼテレビ映画みたいなモノだとおもいますが、
 そんな短いくせに無駄なシーンがやたら多く、スッカスカなストーリー。
 ギュッと縮めれば30分で収まるとゆーか、元々30分の話を広げただけのよーな気もする。
 短いからとナメて観ておりましたが、
 あまりにツマラナく何度も寝落ちした結果、
 エンディングに辿り着くまで3日掛かるとゆー失態に、少し反省しております。

 以前にも触れたが、このレベルの作品を必要とするプロセスとは、
 如何様なものであろうか。

 気になる気になる。


ファンハウス [DVD]

ロバート・イングランド,スコッティ・トンプソン,クリント・ハワード/ポニーキャニオン

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 サイコパスな犯罪者たちが病院を抜け出して、自分らをモチーフにした「お化け屋敷」を完全占拠。
 真の恐怖体験が、ハロウィンに浮かれたバカ共を襲う!

 とゆー、
 なかなか中身のないビックリドッキリ映画で、後味スッキリ。
 何度も繰り返し云っておりますが、ホラーって作れないヒトには絶対に作れないジャンルなの。
 恐怖や痛みを理解してないと。
 それがバカでも判るとゆー意味では、貴重な題材とも云えますね。
 ロバート・イングランドが出演してるとか、ホンマどーでもええ。

 しかし本家より余程「スーサイド・スクワッド」っぽい設定なのは、狙いなのか偶然なのか。。。

 首謀者でラスボスっぽいっヤツが、
 記憶に残らないほどあっさり退場するとか。何がなにやら・・・。


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by y.k-ybf | 2016-11-27 11:17 | 映画 | Comments(0)

リーアム・ニーソンの映画、二本。


ラン・オールナイト ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

リーアム・ニーソン,ジョエル・キナマン,エド・ハリス,コモン,ビンセント・ドノフリオ/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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 ジャウム・コレット=セラ監督の、アクション・ノワール、かな。
 リーアム・ニーソンとは『フライト・ゲーム』、『アンノウン』で組んでおります。
 確かに良作ばかりなので、馬が合うのでしょう。

 息子家族を守るため、マフィアからも警察からも追われ、夜のNYを駆けずり回る元殺し屋。
 追う側にも、追われる側にも、
 過去の清算とゆー裏テーマがあるよーに感じられました。
 残された負債、罪である、と。

 その事件が息子同士のトラブルから始まるとゆーのも、因果のよーでおもしろい。


誘拐の掟 [DVD]

リーアム・ニーソン,ダン・スティーヴンス,デヴィッド・ハーパー,ボイド・ホルブルック,ブライアン"アストロ"ブラッドリー/ポニーキャニオン

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 そしたら、原題は全然違くて、『A Walk Among the Tombstones』。
 「墓石の間をすり抜けて」、みたいな意味かな?
 原作はハードボイルドな探偵モノのシリーズのよーです。

 無免許の探偵が、
 街の「表にできない仕事」を請け負うとゆー設定もハードだが、描写もなかなかエグい。
 一方、黒人少年との交流はほっこりする部分で、巧いバランスになっている。
 推理とゆーより、誘拐犯との交渉がメインのストーリー。

 インパクトはあるけど個性は薄い事件に物足りなさを感じるが、
 リーアム・ニーソンの探偵キャラはハマり役でいいとおもふ。


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by y.k-ybf | 2016-11-27 10:51 | 映画 | Comments(0)

フジ・ロック・フェスティバル’16


FUJI ROCK FESTIVAL'16 オフィシャル・パンフレット

SMASH CORPORATION/リットーミュージック

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 気が付けば、
 あっとゆー間の11月になってしまい、もうすぐ12月になろーとしている。
 すっかりフジロックのレポートを忘れておりましたので、慌てて書きますよ。
 今年も行きました、フジロック。
 食べてきましたよ、餅豚、鮎の塩焼き。
 そんなわけなので、かなりざっと、レポートする。

 7月23日、土曜日。
 曜日の関係だっけ? サミット?
 理由は忘れましたが、例年よりも一週早い開催に。
 今年も友人と二人での参加となりましたが、寒い。
 朝から寒かった。
 朝からとゆーことは、関東も寒かったとゆーことで。
 この夏から秋への異常気象の前兆であったのか!
 現地はほぼ快晴で、夜に少し降った程度、だったかな。
 そのわりに暑くなかったし、
 夕方になると気温がぐっと下がり、半袖ではキツかったのを覚えている。
 こんなに早い時間で防寒対策したのは、なかなか珍しい。

 さて、
 今年ガッツリ観たのは、ホワイトで、「ザ・コレクターズ」。
 一度は観ておきたかったので、よい機会でした。
 「ハイハイ~、リアム・ギャラガーが歌ってますよ~」と観客を集める、加藤ひさし。
 「世界を止めて」を聴けたので、満足。

 グリーンでは、
 「MAN WITH A MISSION」。
 丁度「ポケモンGO」が配信された後なので、
 コレほど「フジロックのポケモン」感にピッタリなバンドはいなかった。
 (全アーティストの鉄板ネタが、「ポケモン」でした。)
 で、
 すげー人気あるのね、このバンド。
 それがまず驚いたし、ライブも確かに良かったですよ。
 ガンダムの主題歌も演奏してくれて、
 フジロックでこーゆーのが普通に聴けるよーになったんだなぁ…と、少しシミジミする。
 あとモニターがね、ボーカルを映さないよーに必死なの。
 オオカミだから。
 たぶんまともにカメラ向けたら、喉元に噛みついてくるんだろーな。オオカミだから。

 大トリの「BECK」は久しぶりだったけど、
 まーいつも通りとゆーか、安定のライブで、最高でした。
 昔の曲もやってくれたからってだけではなく、新しい曲も盛り上がっておりました。良い感じ。
 さらっとデビット・ボウイやプリンスの曲を追悼の意味でやってくれたのも嬉しかった。

 フジで観たかったな、ボウイ。

 最後にオールスターバンドの特別ステージを寝ながら観て、今年のフジロックもおしまい。

 他にはオレンジのエリアが復活して、
 そこで観た「ジギースターダスト」や「アバ」、「桑田佳祐」のトリビュートバンドが、意外と楽しかったです。
 やはりフェスは、こーゆーお祭り騒ぎがええな。


 帰りのバスが少し早く駅に着いてしまい、
 お土産屋がまだオープンしてなかったので、駅の周りをぶらぶらしました。
 早朝の街は良い。
 特に、何もないけどね。


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by y.k-ybf | 2016-11-26 01:13 | 音盤 | Comments(0)

『pk』


PK BOLLYWOOD DVDS

ANUSHKA SHARMA AAMIR KHAN/BIG

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 噂は予々耳にしてきたが、
 考えてみたら、インド映画は初めて観るかもしれん。
 うっかり。

 本作は『きっと、うまくいく』の監督と主演による、コメディ。
 一応、SFなのかな?
 地球に訪れた異星人が宇宙船を呼ぶためのリモコンを盗まれてしまい、帰るために四苦八苦するお話。

 インド映画への偏見があって、
 突然歌って踊って歌って踊っての繰り返しなのか、と思っておりましたが、
 まあ、その通りなんだけど、
 もっと民族文化ゴリ押しでくるのか、と思えば、
 まあ、その通りなんだけど、
 しっかり現代劇にはなっているんだな、とゆー安堵感はあった。
 つかね、
 どっちが先か判らないけど、すっごい韓国映画と似ている。
 それがデフォルメ感なのか、作劇の問題なのかは、さておき。
 意外な共通点だったけど、おかげで飲み込み易かった。

 エロスの要素もしっかり含んでおりまして。
 主演男優のアーミル・カーンはムキムキの肉体を惜しみなく披露してくれますし。
 同じく女優のアヌシュカ・シャルマは、キュートであると同時に健康的なエロス満載で、
 インド映画ってこんなに胸チラするのか!
 と、友人にメールで知らせたくなるほど衝撃でした。

 とゆー辺りは前菜みたいなもんで、
 本当に感心させられたのは、ストーリー。
 宗教問題へかなり踏み込んでおり、
 全ての宗教を引きずりだして、
 「神様ってドコにいるのよ?」と、ド直球にやらかした。
 その徹底ぶりが痛快で、また否定してるわけでもないのが、素晴らしい。
 コレ、
 詳しくないわたくしでも、
 インドで作るには難しいだろなーと、容易に想像できる。
 (劇中、その現実的厳しさも、ちゃんと描写している。)
 宇宙人の主人公を、
 所謂「裸の王様」にすることで成立させているのが、巧い。
 恋愛パートも含めて、きっちり大人の寓話にしている。

 その反面、
 宇宙人の設定が蔑ろで、宇宙船の描写も雑。
 そのリアクションは特にしないんだ?
 とゆー割り切り方は、最早潔いレベルなので気にもならないが。


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by y.k-ybf | 2016-11-19 09:34 | 映画 | Comments(0)

『この世界の片隅に』


 幻想的なタッチだからこそ、リアルが鈍く、冷たく伝わってくる。
 泣き叫び頭を下げれば、耳障りの良い言葉で相手も応え、許されるのか。
 そんなものは「ドラマ」の話で、ヒトはなかなか謝れないし、許せない。
 義理の姉けいこが、すずにつらく当たるのも、憎しみをむけるのも、それが人間の姿だからだ。
 ひっそりと、独りで泣くことしかできない。
 悲しくて泣き叫ぶヒトも、戦争反対などと口にするヒトもいない。
 判っていても、そんなことをするヒトなどいなかったのだ。
 のほほんと暮らす、すずの世界は、
 劇中の言葉を借りるなら、変わらない世界。
 見知らぬ土地へ嫁に来ても、食料が足りなくても、砲弾の破片が降り注いでも揺るがない、のほほんと暮らす世界。
 それが如何に、あの時代に、大切だったのか。
 こーゆー言い回しは好ましくなく抵抗もあるけども、
 戦争だか何だかでめちゃくちゃにされながらも強かに生きてゆく人々の姿(主に、女性たち)が、胸をうつ。
 玉音放送が伝える、終戦。
 「やっと戦争が終わったぁ」と、安堵するかとおもえば、すずは怒りに震えていた。
 「まだ生きている者はいる。負けてない。負けてないのに、負けろと言うのか」
 町を壊され、生活を焼かれ、愛するものを奪われて、
 負けろと云われて流した涙は、哀しみではなく虚しさだと思った。
 抗い続けても呑み込まれてしまう、深い虚しさに触れたよーな気がした。

 最期のエピソードは、いつもなら蛇足のよーに感じたかもしれないけど、
 コレは、心が救われたよーな気がしましたよ。

 真っ暗な町に、再び電気が灯る。
 世界の片隅に。


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by y.k-ybf | 2016-11-18 11:09 | 映画 | Comments(0)

『ミュージアム』 ※ネタバレしてるし、さらっとヒドいコトを言っております。注意です。


 とりあえず、一言。
 (美術商の屋敷なのでおそらく倉庫か何かを改築したもののよーで、パンフにちゃんと見取り図が載っております)

 大友啓史監督、
 小栗旬主演の、サイコ・サスペンス。
 原作コミックは未読での鑑賞。

 小栗のコート姿から、
 勝手に「ブレードランナー」のデッカードか!
 最期は自身もサイコキラーになるのか?
 と妄想してたけどまったくそんなこともなく、むしろ予想以上に『セブン』だった。
 八割、いや八割五分ぐらいまで『セブン』だったし、超えそーな勢いもあったけど、
 やはり後半で失速、それは叶わなかった。
 何が叶わなかったのか。
 とゆー観客の期待をも監督は想定していたらしい、ハズし方ではあるが。

 敢えて、云ってしまふけど、
 何故「食べさせなかった」のか。
 あのハンバーガーと「EAT」の意味わ???
 全ては小栗を精神的に追い込む為のトラップ、とゆー理屈は判るけど、
 こんなヤツ(犯人)なのに手を抜いてるわ、
 と、おもえなくもない。
 (「心を壊す」とゆー刑罰の意味では、効果はあるが)

 刑事が標的に対して両側から銃を向けるとは何事だ、とか、
 後半モノローグが急に増えて、説明が多くなった、とか、
 犯人はずっと家で待ってる算段だったの? とか、
 「もし刑事が訪ねてきたらカルテを渡してくれ」って予め頼んでおけば、
 あの病院のシーンはもちっとスマートになったのに、とか、
 裁判でいきなり「死刑」とか言う? とか、
 あの終わり方はどーよ? とか。

 気になる部分も幾つか残りましたが、
 サイコ・サスペンスの良作であることは間違いありません。

 『セブン』のね、
 あの先、向こう側ってのは、観てみたかったけど。


 そして!
 これから原作のコミックを読みます。

新装版 ミュージアム 完本(上) (ヤングマガジンコミックス)

巴亮介/講談社

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新装版 ミュージアム 完本(下) (KCデラックス ヤングマガジン)

巴 亮介/講談社

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 読んだ!

 まずね、
 どーして子供をミンチにして小栗に食わせなかったのかの件ですが、
 それだと確かに小栗は追い込めるけど、殺したのはカエル男になってしまうから、だろうな。
 重要なのは小栗に「選択」させることで、
 例の「3つのエンディング」が原作ではより深い意味をもっている。

 わたくしがこの映画版に感じる消化不良は、
 何も残酷さが足りないとゆーコトなどではなく、カエル男の最終的な目的が不明な点だ。
 この一連の事件が全て完了した時に、何が残るのか。

 息子を助ける為に妻を撃つ。
 家族を助ける為にカエル男を撃つ。
 或いは…。

 どのよーな結末にしろ、
 目に見える「形」に拘ってきたカエル男が、「事件」などとゆー「情報」に満足するだろーか。
 原作のラストは、
 (主人公が)カエル男が口にしなかった「3つ目のエンディング」を想い、心が蝕まれて幕を下ろす。

 家族全員がカエル男に殺されて、天国で幸せに暮らすエンディング。

 「死」に憑かれた主人公の心には、カエル男が宿る。
 (映画版ではその兆候は、息子に表れる)

 これこそが、カエル男が最期に生み出した「作品」なのではないだろーか。

 とゆー物騒な感想を吐き出して、一段落。
 原作も面白かったけど、
 ブラッシュアップしたかのよーな映画版のアレンジも、かなり巧い。
 前述の医者のシーンは原作の方が明確だけど、映画版の改変はここから大きく変化するからな。
 小栗のモノローグは正直無しでもよかった気がするし、
 父親の話も、思い切ってカットするべきだったのでわ?

 などと、おもいました。


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by y.k-ybf | 2016-11-17 23:14 | 映画 | Comments(0)

もしもビートルズがもう一枚アルバムを作ったとしたら? (Reprise!)


 すんごい軽い気持ちで始めたこの企画、
 大変って程ではないけど、楽曲の裏付けには苦労しました。
 『ゲット・バック』ではなく、
 『ホット・アズ・サン』を下敷きにすることでだいぶ楽にはなりましたが、
 なんせ元々が「幻」なので資料など無いに等しく、
 あってもデタラメだったり、架空の曲と判断されたモノが存在したりと、
 も、最終的には推測頼りになっておりました。

 いろいろ調べるうちに、
 あんな曲やこんな曲もと新たな発掘もできたし、初めて判ったことも少なくなかった。
 特にジョージのソングライターとしての才能が、
 バンド後期から如何に開花していったのか。改めて実感できました。

 「Not Guilty」を100テイク以上もレコーディングして採用されないとか、
 どんだけジョンとポールの壁は高いのか、と。

 『(Hot As) SUN-SHINE』。
 自分では結構気に入っております。
 丁度、『アビイ・ロード』と『ゲット・バック』の中間みたいなアルバムにはなったかな、と。

 最期に、
 作業過程で行った『ホット・アズ・サン』の検証報告を載せておきます。
 所有してるCDは「セブンスターレコード」とゆーレーベルのモノで、その収録内容を基本データにしました。
 なので、
 真偽はまた他にあると思ふので、コレも妄想の類だと冷ややかに見て頂けると助かります。



 「Hot As Sun」
 ・ポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に収録。
  冒頭には、観光案内のナレーションのよーなパロディが入る。

 「Junk」
 ・同じくポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に収録。
  音源はおそらく使い回しだが、
  アンソロジー版でも未完成な以外、大きな変化はない。

 「I Should Like To Live Up A Tree」
 「Zero Is Just Another Even Number」
 ・「ゲット・バック・セッション」での、
  「One After 909」と共に演奏されたジャムセッションの一部に、勝手にタイトルを付けたモノと思われる。
  個人的には「ゼロ」の方が好き。

 「What's The New Mary Jane」
 ・同名曲のデモか?
  判断が難しいとゆーか、面倒臭い。

 「Dirty Old Man」
 ・「Mean Mr. Mustard」の、おそらくデモ。
  タイトル違い。

 「Proud As You Are」
 ・「It's Just For You」或いは「This Song of Love」とも呼ばれている曲。
  ピアノのみで演奏される、オペラ調のバラード。

 「Watching Rainbows」
 ・「I've Got A Feelin」の原曲の一つらしい…けども、コレもまたジャムセッションの一部のよーな気がする。

 「My Kind Of Girl」
 ・ポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に収録された、「Oo You」のタイトル違い。
  聴き比べてみても目立った違いはないので、同じ音源だとおもわれる。

 「Suicide」
 ・ポールのソロ・アルバム『マッカートニー』に、「Hot As Sun」とメドレーで収録された「Glasses」の原曲。
  ちゃんと仮歌も存在するのは、
  フランク・シナトラへ提供する予定だったから、とか。

 「Lullaby For Alazyday」
 ・ジョンの曲なのは正しいけれど、
  グレープフルーツとゆー他のグループに提供したデモで、時期的にも音源的にも怪しい。

 「Have You Heard The World」
 ・ジョンにソックリな、まったく他人の曲、だそーで。
  ヨーコも間違えたとゆーエピソードによって、正しく存在が否定されました。
  メデタシ。

 「Madman」
 ・「Madman A Comin」とも呼ばれる、「Mean Mr. Mustard」の原曲、らしい。
  しかし似てると云えば似てるし、違うと云えば…。
  どっちかっつーと、「MONEY」に似てる気がします。
  おそらく、コレもジャムセッションの勢いで出来た曲と思われます。

 「Oh! Had A Dream」
 ・レイ・チャールズのカバー…か、何なのか。
  だいぶ雑なジャムセッションの一部で、判断できず。

 「Four Knights In Moscow」
 ・厄介なのがこの曲!
  調べてみたら何のコトはない、リンゴの「Early 1970」で。
  おそらく音源も使い回し、デモの可能性さえ薄く、時期的にもアウトだと思われる。
  そもそも「Four Knights In Moscow」は「Early 1970」の仮タイトルで、
  他にも「When I Come To Town」とゆー仮タイトルが存在して、
  どちらも『ホット・アズ・サン』には収録されたとゆー説もある、ややこしさ。
  しかもリンゴはカバー・アルバムを二枚作った後の、
  71年4月にシングルのB面としてこの曲をリリースするので、時期的にも少し厳しい気がする。


 「Portraits Of My Love」
 「Swinging Days」
 この二曲は収録リスト上には存在するが、音源が見つからず、詳しい情報も確認できなかった。



 おしまい。


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by y.k-ybf | 2016-11-10 22:33 | 音盤 | Comments(0)

もしもビートルズがもう一枚アルバムを作ったとしたら?


 某まぐろさんがツイッターでされていた、
 ビートルズの「ニューアルバム妄想」がたいへん楽しそうだったので、
 乗り遅れるな二番煎じ! と、わたくしも妄想してみた。
 基本ルールは「当時のソロワークからの抜粋」なのだが、
 ココは一つ、
 レコーディングの記録から遡り、
 「『アビイ・ロード』の次に作られたはずのアルバム」妄想に、チャレンジ。

 妄想の前に片付けておきたいのは、実在する「幻のアルバム」問題。
 ビートルズ後期には二枚の「幻のアルバム」が存在する。

 一枚は、超有名な幻のアルバム、『ゲット・バック』。
 『ホワイトアルバム』発表後に行われた、通称「ゲット・バック・セッション」。
 同時進行でレコーディング風景を撮影した映画も製作されるビックプロジェクトでありながら、一旦全てがキャンセル。
 発売が告知され、ジャケットも決まりながらお蔵入りとなったのが、
 その『ゲット・バック』とゆーアルバム。
 後にビートルズのラストアルバム『レット・イット・ビー』に形を変えて発表されたものの、
 フィル・スペクターによるプロデュースが当時から物議の的となった。
 そもそも、
 『ゲット・バック』とゆーアルバムのコンセプトは、
 剥身のジャムセッションをそのままレコーディングして、「原点に戻る」とゆーものだったのに対して、
 『レット・イット・ビー』は分厚く音を重ねてコーティングされた、真逆の代物。
 メンバーの反発やバンドの解散もあり、
 世界一有名になった幻のアルバムと云えるだろう。

 そしてもう一枚が、『ホット・アズ・サン』。
 『アビイ・ロード』と同時期にレコーディングされたと云われているが、
 じつは、
 存在そのものが否定されている、偽の幻のアルバムとゆー説が有力。
 (雑誌のでっち上げ記事が元ネタらしい。)

 では何故、そんなアルバムを取り上げるのかとゆーと。
 『アビイ・ロード』は後半部分、レコードだとB面部分がメドレーになっているが、
 これは意図したものとゆーより、苦肉の策とも呼ぶべき偶然の産物に近い。
 当時のメンバー間の亀裂は最悪で、
 曲を仕上げるのすら儘ならぬ状態での、メドレーとゆー逃げ道だった、よーで。
 何とかアルバムの形には仕上がる、と。
 (因みに「ハー・マジェスティ」は元々、
  「ミーン・ミスター・マスタード」と「ポリシーン・パン」の間に収録されており、
  ラフ編集の際にざっくりとカットされたテープを、
  勿体無いからとアルバムの最後にくっ付けておいたのが、現在のアルバムの形になった。
  だからあの曲には前曲の音が残り、最後の音が途切れている。
  それぐらいざっくりしてるのだ、『アビイ・ロード』わ。)

 もし、メンバーの軋轢もなく、バンドが機能していたのなら、
 『アビイ・ロード』はどんな形に仕上がっていただろう?
 同時にレコーディングされたとゆー『ホット・アズ・サン』が実現していたならば?

 残されたレコーディングの記録には、確かにアルバム一枚分程度の曲数はあるし、
 何より「ゲット・バック・セッション」での膨大な、100曲以上と云われるストックがある。
 ジョンが抜ける、
 いや、ポールが抜けるといった脱退騒動がありながらも、
 残ったメンバー三人でバンドは継続させる予定だったとも云われており、
 ならば、と。
 んならば
 アルバム一枚分の青写真も存在しただろーよ、
 とゆー、
 願望に近い妄想をネタに、企画を進めたいとおもふ。



 まず、
 妄想候補となる楽曲をピックアップしてみる。

 判りやすいトコロで、『アンソロジー3』から。
 「Junk」
 「Not Guilty」
 「What's The New Mary Jane」
 「Step Inside Love / Los Paranoias」
 「Teddy Boy」
 「All Things Must Pass」
 「Come And Get It」
 レコーディング時期は、68年の5月~69年の7月ぐらい。

 『レット・イット・ビー』では収録されず、『ゲット・バック』のみに収録予定だった曲は、
 「Rocker」
 「Save the last dance for me」
 「Don't Let Me Down」
 (あと「Teddy Boy」も含まれる)

 確証も信憑性もない『ホット・アズ・サン』は設定上、アルバム全体をベースにさせてもらう。
 (今回、ざっくりと検証したまとめは後程。)

 更に、
 「ゲット・バック・セッション」時に用意された新曲として、
 ジョージの「Hear Me Lord」。
 リンゴの「Taking A Trip To Carolina」なども候補に加えて。
 又、
 69~70年頃の、バンド解散直前直後にレコーディングされたソロワークも併せて、
 いよいよ妄想スタート。


※こっからほぼ推測と妄想の話になります。


 『ホット・アズ・サン』をベースに、内容や設定を再利用させていただく。

 『アビイ・ロード』は本来、二枚同時或いは二枚組アルバムとして発表される予定で、
 このアルバムはその「もう一枚のアルバム」だったモノ。
 『アビイ・ロード』の後編でありつつ、『ゲット・バック』の理念を引き継いでいる。

 とゆーコンセプト&設定で、妄想決定。

 曲目は、こんな感じ。

A-
1「All Things Must Pass」
2「Cold Turkey」
3「My Kind Of Girl」
4「Proud As You Are」
5「Sour Milk Sea」
6「Suicide」
7「The Walk」
8「Teddy Boy」

B-
1「Not Guilty」
2「Watching Rainbows」
3「Child of nature」
4「Hot As Sun」
5「What's the New Mary Jane」
6「Junk」
7「Instant Karma」

 以下、簡単な曲の解説。
 「未発表」が何を意味するかは想像にお任せします。


 「All Things Must Pass」
 ・アンソロジー版ではなく、未発表のバンドバージョン。

 「Cold Turkey」
 ・ジョンのソロから選曲。
  ビートルズでのレコーディングはメンバーから反対されたそーですが、
  時期的に解散前の楽曲で、
  ドラムもリンゴが叩いてるので、ええかな、と。

 「My Kind Of Girl」
 ・『ホット・アズ・サン』の収録リストにあるのは優先的に選ぶ方針なので、この曲も残しました。
  ポールがソロで発表した「Oo You」の原曲…でもなんでもなく、
  只のタイトル違いだと思われます。

 「Proud As You Are」
 ・「It's Just For You」或いは「This Song of Love」とも呼ばれている、未発表曲。

 「Sour Milk Sea」
 ・「ホワイトアルバム」時のセッションで披露された、ジョージの楽曲。
  後にジャッキー・ロマックスへ提供された。

 「Suicide」
 ・ポールのソロ・アルバムで「Hot As Sun」とニコイチにされた「Glasses」の原曲。

 「The Walk」
 ・ジミー・マクラクリンのカバー…ではあるけども、殆どジャムセッション。

 「Teddy Boy」
 ・アンソロジー版は編集でいじり過ぎ、ポールのソロ版は音を盛り過ぎ。
  シンプルで、バンドっぽいミックスの未発表バージョンに。

 「Not Guilty」
 ・コレも「ホワイトアルバム」時の、ジョージの曲。(ソロでの発表は79年。だいぶ先)
  アンソロジー版とはギターソロが異なる、未発表の別ミックス。

 「Watching Rainbows」
 ・「I've Got A Feelin」の原曲の一つと云われておりますが、ラフなジャムセッションの一部と思われます。
  単体の曲としても面白いので、残しました。
  「Proud As You Are」のリプライズが最後に付きます。

 「Child of nature」
 ・ジョンがソロで発表する「Jealous Guy」の原曲。
  『レット・イット・ビー…ネイキッド』のボーナスディスクにも収録されております。

 「Hot As Sun」
 ・一応の、タイトルナンバー。
  ポールがソロで発表した同名曲は前半カット、後半は別の曲を継ぎ足した別物なので、
  本来の形と思しき未発表バージョンを。

 「What's the New Mary Jane [Take 4]ニュー」
 ・所謂「レボリューション9」枠。
  アンソロジー版とおそらく同テイクだけど、ミックスが異なる未発表バージョン。
  効果音やエフェクトが喧しく、インパクトがつよい。

 「Junk」
 ・元々「Jubilee」とゆー仮タイトルだった曲。
  時期を経てもあまり変化のない珍しいタイプなので、
  当然完成度が高い、ポールのソロ版を選択。

 「Instant Karma」
 ・いちばん入れるかどーかで最期まで悩んだ曲。
  70年2月発表なので時期的にもセーフ(『レット・イット・ビー』は70年5月発表)、
  ジョージも参加しているので問題はないよーに思うんだけど、やはりソロの印象が残る。
  しかしこの曲無しだと全体が締まらないので、入れました。
  まさに、シングルの極み。


 以上、全15曲。(リプライズを入れると16曲)

 収録時間まで考えるのは面倒だったので、曲の数でA面B面に割りました。
 一応、
 A面がポール、B面がジョン主体になっているのは、『アビイ・ロード』と対にする為。
 「絶好調のジョージがレコーディングをリードした。リンゴはドラム叩きに専念」
 とゆー妄想裏設定も加えてみました。

 (リンゴの曲を一つ選ぶとすれば、やはり「Early 1970」になるのかな?)


 タイトルは、『HOT AS SUN』。
 そのまんまでも構わないのですが、それはソレで紛らわしいので、
 区別の意味で、『(Hot As) SUN-SHINE』とす!
 「Instant Karma」の歌詞と組合せてみましたよ。雑に。


 とゆーわけで、
 「もしもビートルズがもう一枚アルバムを作ったとしたら?」
 妄想企画、終了です。

 お疲れ様でした。


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by y.k-ybf | 2016-11-10 21:56 | 音盤 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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