『ピエロがお前を嘲笑う』とか、夏なのでサスペンス映画、四本。


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 日本版のソフトが見付かりませんでした。
 邦題は『ピエロがお前を嘲笑う』。WOWOWで観ました。

 ドイツの、青年ハッカーが主人公の、サスペンス。

 「マインドファック」と作風が大袈裟に煽られておりますが、
 アレとアレとアレを組み合わせた、
 要するに、
 一人「藪の中」みたいな構造のサスペンス。
 この辺がネタバレギリギリのライン。
 映画好きなヒトならすぐに判るネタなので、殆ど云えないし、つまりは新鮮味も少なかった。

 後半からの展開にイマイチ熱くなれないのは、
 基本、ハッカーの話で、
 自尊心を充実させる為だけに行動して、目標はあっても敵がいないストーリーだからなのだな。
 作中でも表現されているよーに、大きいよーでとても小さい。
 その構造は楽しめたけど、
 自己完結型のストーリーに痛快さは得られなかった。

 只、
 ネットのアンダーグラウンドを地下鉄で表現する描写は良く、トリックも巧いとおもた。
 冒頭の、
 高速で映される映像をコマ送りで観ると、そーゆーコトか、と判る仕掛けにもなっております。
 (ラスト間際の、
  車の外に立つ人影については、ツィッターの方で触れております。)


 ハリウッドでリメイクされるそーですが、
 このシナリオをどーやって料理するのか、
 楽しみな半面、アレとアレとアレの影響はどー処理するのだろーか?



○『シリアルキラーNo.1』

 ソフトが完全に見付からず。

 フランスでDNA鑑定が導入される最初のケースとなった、凶悪な連続強姦殺人事件の犯人を追う。
 フランス産、刑事サスペンス。

 実際に起きた事件をベースにしており、
 その異常な連続性と、目を覆いたくなる凄惨な犯行には絶句させられる。
 ストーリーは真犯人逮捕までの経緯と、逮捕後の裁判の模様が交互に進行するスタイルで、
 誰が犯人なのか? とゆーサスペンス要素は薄い。
 恐らくフランス国内では誰もが顛末を知る有名な事件なので、
 犯人特定の部分は削り、捜査と裁判に焦点を置いたのだろう。
 しかし事件をよく知らない側から観ると、
 遅々として進展しない捜査にはイライラさせられるし、
 既に犯人が確定してるよーな裁判には違和感を感じてしまう。

 科学捜査が認められる以前の捜査は、
 縁故や因縁に基づく「推理」で動いており、すげー呑気にも見えた。
 警官の夜回りも当てにしてないみたいだし。

 食事の際は必ずワインを呑むとか、
 そんな場合かと思うが、コレがフランスなんだろーな。


ニック・オブ・タイム [DVD]

ジョニー・デップ,クリストファー・ウォーケン,チャールズ・S・ダットン,ピーター・ストラウス,グロリア・ルーベン/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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 95年公開の、
 劇中の時間がリアルタイムで進行する、サスペンス。
 主演は、ジョニー・デップ。

 この「リアルタイムで時間が進行する」とゆーのが売りで、
 要するに90分の出来事を90分の映画に収めたわけだが、
 個人的な感想を云うと、
 だから面白くなったかどーかは、微妙だ。
 正直モタつく場面もあるし、
 リアルタイムに収める為の無理や、物足りなさも目立つ。
 (それがマイナスになってるわけではないけども。)
 フツーに、脚本がいいんだと思いますよ。

 そんなわけで、
 寧ろ見所はジョニー・デップが素顔で演じる、平凡なパパさん。
 真っ白な肌がぷにぷにした白玉団子のよーな顔付きをしておりますが、いまとなっては素顔は新鮮。
 平凡なニンゲン役なんだけど、時折油断するとすぐイケメン顔になるのが面白い。
 ホントこのヒトは、つくづく感情を面に出せないヒトなんだな。
 俳優として致命的な気もするが、
 イケメンとメイクで乗り切ってきたのは、それはソレでスゴいのではないでしょーか。


記憶探偵と鍵のかかった少女 ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]

マーク・ストロング,タイッサ・ファーミガ,サスキア・リーヴス,リチャード・ディレイン,インディラ・ヴァルマ/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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 14年公開の、
 アメリカ・スペイン合作の、サスペンス。

 他人の記憶を遡って見るコトができる「記憶探偵」なる職業が社会的にも認知され、
 警察とも協力関係にあるとゆー世界のお話。
 じつは、SF的オカルト映画。

 そんな記憶探偵が、ある問題を抱えた少女を捜査することになるのだが…。

 とゆーね、
 少年マガジンっぽい設定の物語ながら、ディテール次第ではちゃんと大人向けのドラマになるんだなーと、感心する。

 後半のどんでん返しは、
 正直、テンプレ感は否めず、物足りなさも残る。
 少女の心情とゆーか本心がイマイチが見えないのも、不満。
 しかし記憶ってのは要するに「視線」なわけで、
 ニンゲンの抑制できない欲求が現れる部分でもあるので、興味深い。

 魅力的な設定なので、続編とか作ってほしいな。


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# by y.k-ybf | 2017-07-23 22:15 | 映画 | Comments(0)

『28日後・・・』、と、『28週後・・・』。


 以前地上波で観た記憶はあるのだが、
 それが『28日後…』なのか『28週後…』なのか曖昧で、永らく疑問であった。



 正解は、『28日後…』。


 『28日後…』を久しぶりに観たけれど、
 色が滲み、ザラザラとノイズが走るインディペンデンスのよーな荒々しい演出に、困惑。
 こんな映画だったのか。。。
 ストーリーの展開と共にザラザラ感は減少してゆくので、主人公らの心理状態を表現しておるのかな。
 「ゾンビ映画」の文脈で語られるコトが多いけど、
 どっちかってーと「パニック映画」の部類で、ゾンビ要素はかなり薄い気がした。

 テーマの根底にあるのは「流行」だろーか。
 遅れたヒトと、飲み込まれたヒトと、抗うヒトを描いているのかな?
 と、おもいましたよ。


28週後… [Blu-ray]

ロバート・カーライル,ローズ・バーン,ジェレミー・レナー,マッキントッシュ・マグルトン,イモジェン・プーツ/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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 一方、
 続編の『28週後…』は見事な「ゾンビ映画」に仕上がっている。
 ゾンビ映画の定義は面倒なのでスルーするが、
 全ての選択が裏目に出るよーな悲劇性は見応えあった。
 ヘリコプターの反則技も観れたし。

 軍の対応は一々早計過ぎるよーにおもえたけど、実際はあんなものかもなー。
 実際!?

 ジェレミー・レナーが出てるのにも驚いたけど、
 監督はダニー・ボイルじゃないのな。


 次は『28ヶ月後…』か…。
 と冗談のつもりが、製作企画はホントにあるよーですね。

 ゾンビ映画のオイシいトコ取りみたいなシリーズですが、続きがあるなら楽しみです。


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# by y.k-ybf | 2017-07-23 21:44 | 映画 | Comments(0)

眠たい。『ソムニア』と『インソムニア』。二本。眠たい。


○『ソムニア-悪夢の少年-』

 またソフトが見付からない!

 ホラーの側面をもつ、ダーク・ファンタジー。
 或いは、逆か。
 ストーリーの悲痛な悲しさと、
 その理不尽な恐怖のバランスを、どーにも受け止められなかった。
 心理とゆーか心情を刺激するアレは、
 最強にズルく、恐ろしい。

 結末も監督(脚本)の迷いではないかなーと、良い方向で捉えてみる。
 ハッピーエンドでもいいのになぁ…。

 後味悪い系が好きな方にはオススメかも。


インソムニア [DVD]

アル・パチーノ,ロビン・ウィリアムズ,ヒラリー・スワンク,モーラ・ティアニー,マーティン・ドノヴァン/ポニーキャニオン

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 「今、夜の十時よ」と云われたアル・パチーノの反応が全てを物語る、
 スイミンスイミンスイミンスイミン睡眠不足サスペンス。

 白夜、怖い!(饅頭怖い的なニュアンスで。)

 不眠で次第に朦朧となり、
 転がるよーに凶行へ走るアル・パチーノは、
 アラスカの白夜にたった一人で迷い込んだ異邦人のよーだ。

 監督は、クリストファー・ノーラン。
 製作にジョージ・クルーニーや、ソダーバーグが参加しており、無意味に豪華。

 ロビン・ウィリアムスも悪役で出演しているんだけど、
 その後の彼の死を知ってるだけに、ちょっと複雑な気分に。。。


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# by y.k-ybf | 2017-07-22 00:18 | 映画 | Comments(0)

『死霊館 エンフィールド事件』とか、夏なのでホラー映画、五本。


死霊館 エンフィールド事件 ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

パトリック・ウィルソン ベラ・ファーミガ/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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 「死霊館」シリーズの第二弾。
 今度の死霊館はロンドンだ!
 (BGMはクラッシュの「ロンドン・コーリング」で。)

 「死霊館」とゆー邦題の意味はギリギリ保っておりますが、少し苦しくなってきました。
 「家宅に現れる霊」ならばOKなのか?

 77年のロンドンで実際に起きた、
 実際に、と云っていいのか判りませんが、ポルターガイスト現象の謎に迫ります。
 前作からのスタイルはそのまま、
 オーソドックスなホラーを全力でやる、とゆー作りがたいへん好ましい。
 グロテスクやモンスター(&バトル)に頼らない、お化け屋敷ホラー。

 この路線を維持して、これからも頑張ってください。
 (作りが堅実なので、逆に感想が湧き難いですな。)



 明かりを点けたら止まって、暗くなったら進む、
 アメリカ版だるまさんが転んだ、みたいなホラー。

 早速ゆーと、
 フツーのモンスター・ホラー映画になっちゃった印象。
 モンスターの恐ろしさはしっかり表現されているので、
 そこが狙いなら問題ないけど、フレッシュなホラー作品とゆーわけではない。
 近年の作品と比べると、ちと古臭くもおもえた。

 ドアを閉め、ブレイカーを落とすモンスターってのは愉快ではあったが。

 暗闇とゆー、ニンゲンの根源にある恐怖を描いているのだから、
 もっと大胆にアレンジしてもよかったのではないだろーか。
 町全体にゴーストが出没するよーになり、一日中煌々と明かりが点く異様な町、とか。

 そしたら。
 ソフトには別エンディングが収録されてるそーで、あの続きがあるみたい。
 確かにもう一つエピソードがありそーな終わり方でしたが、
 それをやったらホントに一昔前のホラー映画になってしまうので、
 削って正解だとおもいます。


エルサレム ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

ヨン・トゥマルキン,ダニエル・ヤドリン,トム・グラジアニ ヤエル・グロブグラス/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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 イスラエル産のPOV型スリラー。

 また例のヤツかと思うでしょーが、
 今回のPOVにはGoogleのグラスが使用されており、
 見慣れていないわたくしには、たいへんフレッシュな映像でした。
 つかGoogleグラス、すげー便利!

 イスラエルの映画なので、
 当然のよーにイスラエル内で撮影されており、
 そんな場所でこんな撮影してもいいんだ!? とゆー驚きもありました。(嘆きの壁とかね。)
 複雑に入り組んだ細い路地や、同じよーにしか見えない家屋の高い壁は、
 異国の情緒と、迷い子の不安を強調させる。
 POVとの相性も素晴らしく、効果的。
 ストーリーは後半、けっこーとんでもない事態になって、
 いつもならテンションも激落ちするよーな場面なんだけど、
 Googleグラスとイスラエルの街並みが何とかキープしてくれました。

 説明不足や演出の不満も少なくなく、ストレスも感じましたが、
 それ以上に新鮮な感覚があったので、劇場で観たかったなと思いましたよ。
 主人公の女の子がトップクラス級に鈍くさくて、
 転んだり置いてかれたり荷物を盗まれたりするのも、見所の一つです。

 イライラします。


○『クリムゾン』

 ソフトが見付からんわー。

 原題は『THE HOLLOW』。
 ストーリーで重要なハロウィン(Halloween)と掛けたタイトルだと思われるが、邦題は全く無視。
 何がそんなに赤いのかってーと、
 ‥‥‥‥‥何が?

 とある孤島を舞台に、「ハロウィンの呪い」に襲われる三姉妹のホラー。

 なんでそんな危険な島に住んでんの?
 三姉妹を呼んじゃうの?
 ってな疑問が解消される前に、何かを知ってそーな人物が次々死んでゆくので、
 かなり早い段階から惰性状態の鑑賞となりました。
 ストーリーの中心となる三姉妹がまた仲悪くてね、非常にイライラさせられる。
 しかも微妙にカワイくない!
 イライラする!
 そんで似たよーな服着るな!

 仲の悪さを示すよーな会話の不成立状態は画期的とも云えるけど、映画的には完全にマイナス。

 襲ってくるモンスター? の造形だけは悪くない。


 清水崇がアメリカで製作した、
 飛行中の旅客機内で起きるパニックを描いたホラー。

 おそらく、
 旅客機の外観はCG、撮影はほぼ機内セットだけで済ませているので、かなりの低予算な映画なのでわ?

 14年製作なので、
 とゆーのは言い訳にもならないが、
 あまりにも語り足らずで投げっぱなしの尻切れトンボ。
 無料で遊べるアプリのホラーゲームみたいなストーリーにはフォローの余地もないが、
 それでも見応えある不気味さは、清水崇の手腕であろう。


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# by y.k-ybf | 2017-07-21 23:53 | 映画 | Comments(0)

細田守の、「デジモン」の映画二本と、「ワンピース」。三本。


デジモン THE MOVIES Blu-ray VOL.1

藤田淑子/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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○『劇場版 デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』

 確かに、コレは『サマーウォーズ』でした。
 ダイヤルアップ版『サマーウォーズ』。(本家は、光回線版?になるのかな。)
 今となってはその時代感覚が懐かしく、その再現度だけでも面白い。

 「デジタル・モンスター」とゆー作品について、わたくしが持つ情報はほぼ「無」。
 ポケモンの親戚か? 程度の偏った知識しかない。
 そんな状態での鑑賞になりましたが、問題なく楽しめましたよ。

 さすが細田守…とゆーより、
 「デジモン」とゆー作品の魅力が大きかった気もします。
 だいぶ推測の話になりますが、
 本作『ウォーゲーム』で細田守が作り上げたのは「箱」で、
 そこに「デジモン」とゆー中身を注ぎ込んだよーな印象を受けました。
 その「箱」を作るのが大変なので、評価に値しないとか微塵も思いませんが、
 中身は「デジモン」じゃなくても成立します。
 (現に『サマーウォーズ』とゆー作品があるし、
  このストーリーも「デジモン」的世界観から外れている、らしいし。)
 細田監督の(近年の)作品に感じる、
 チグハグとした隙間と距離感の正体が、少し覗けたよーな気がしました。

 とは云え、
 ノビノビと躍動する「デジモン」のキャラクターは愛らしく魅力的で、
 現実とのギャップから生まれる緊張感は、見事な相乗効果。
 「ケーキが焼き上がるまで」とゆー時間の使い方も、素晴らしい。
 (しかも失敗する!)


○『劇場版 デジモンアドベンチャー』

 続いて、劇場版一作目。
 怪獣映画へのオマージュも凄い。
 平成ガメラシリーズとか好きなんだろなー。

 あと全体的に押井守の影響を濃く感じました。
 森田芳光とゆー説もありますが、
 わたくしは「うる星やつら」から「パトレイバー」の頃の押井ではないかと、推測します。


ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 [Blu-ray]

田中真弓,中井和哉,岡村明美,山口勝平,平田広明/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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 オマケに、
 細田守が監督した「ワンピース」の映画も観た。

 細田守のタッチで動くワンピースのキャラクターは観ているだけで楽しいが、
 それ以上の何かは見付られなかった。

 「仲間や家族の大切さ」を口にするルフィの、唐突さ。
 全体に見え隠れするミステリアスな雰囲気は良かったが、「ワンピース」の世界観を動かすまでには至らなかった。
 「絆」の反動として描かれたオマツリ男爵の存在も、勿体ぶって語り足らずな印象。
 テーマの中心なんだから、もっと時間掛けてもいいのに。

 とゆーか、
 細田守と「ワンピース」の食い合わせが悪かったよーな気がします。


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# by y.k-ybf | 2017-07-21 23:23 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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