コメディ映画。四本。


我が家のおバカで愛しいアニキ [DVD]

ポール・ラッド,エリザベス・バンクス,ズーイー・デシャネル,エミリー・モーティマー,スティーヴ・クーガン/トランスフォーマー

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 主演のバカ兄貴を、ポール・ラッドが演じております。
 「アントマン」ですな。
 長髪にヒゲなので、気がつきませんでした。

 バカ兄貴は、正直にバカがつくタイプのバカで。
 ヒトには好かれますがトラブルも連発するので、近しいニンゲンほど苦労します。
 でも時として、このよーなバカは無自覚に、強烈な批評性をもって現代人の滑稽さを浮き彫りにします。
 炙り出された秘密や苦悩や因習は痛み伴いながら、ココロを少しだけ軽くしてくれます。


ソフィー・マルソーのSEX■LOVE&セラピー [DVD]

ソフィー・マルソー,パトリック・ブリュエル,アンドレイ・ウィルム,ジャン=ピエール・マリエール,マリー・リヴィエール/インターフィルム

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 なんと直球なタイトル。
 ソフィー・マルソー、未だ現役で頑張っております。

 セックス中毒を克服して、
 現在は性生活専門のカウンセラーとして働いてる中年男性と、
 現在セックス中毒真っ最中な(中年)女性との、ラブコメディ。
 エロ要素は意外と低め。残念。

 セックス中毒改め性依存の女性を、ソフィー・マルソーが演じてるってのがね。
 元アイドル、『ラ・ブーム』ですよ。
 (それ以降は既にアレでしたけども。。。)

 男は、愛のないセックスを拒み、
 女は、愛を肯定できず、浅い関係を重ねる。
 正直この二人が何を拘って結ばれないのか、まったくピンときませんでしたが、
 重すぎず軽すぎず、
 二人の想いがマッチするラストには、ちょっと感動してしまいました。

 否定ではなく、歩み寄る大切さを描いております。


バッドガイ 反抗期の中年男 [DVD]

ジェイソン・ベイトマン,キャスリン・ハーン,:ローハン・チャンド,ベン・ファルコーネ/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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 主演・監督、ジェイソン・ベイトマン。

 全米スペル大会とゆー、
 本来は子供がその無駄な知識量を競い合う大会に、ルールの網の目をくぐり大人が出場しちゃう、お話。

 全米スペル大会とは、
 まさに英単語のスペルを正しく答えられるかとゆー、じつにシンプルな大会で。
 日本だと漢字書取みたいな、やはり大人が出るものではない。

 何故、オッサンの彼が出場するのか?
 その動機がポイントとなります。
 コメディです。

 コレね、
 小粒な作品ながら、ストーリーの引っ張り方と展開がたいへん巧くて、ぐいぐいと引き込まれる。
 ほぼ変人扱いのオッサンの孤立感、
 同じく大会出場者のインド人少年との交流、そして明かされる、意外な動機…。
 ネタバレになると勿体無いので避けますが、
 インド人の少年は、お父さんに従順だからこそ孤立してしまふんだな。
 そこにシンパシーを感じるのだろう。

 オッサンが大人でも混乱する難問に答えられたのは、
 たぶん、
 捨てられずに残された「百科事典」を読み込んでいたからじゃないのかな。
 そー考えると、動機と結末がより深い味わいにおもえる。

 しかもエンディングに流れるのはスマパンの「SNEIL」で。
 ご存知のよーに、
 ボーカルのビリー・コーガンは実父と確執があり、後に和解して共にステージに立っております。
 何たる気の利いた選曲!

 父と息子と、
 失った少年時代を取り戻す物語。


カムバック! 【Blu-ray】

ニック・フロスト,ラシダ・ジョーンズ,クリス・オダウド,イアン・マクシェーン,オリヴィア・コールマン/TCエンタテインメント

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 ニック・フロスト主演の、ダンスバトル・コメディ。

 ニックがサルサを踊りまくります。

 ワンスアゲインなストーリーに、恋愛要素も多めで、
 若干ファミリー向けではありますが、
 彼の映画を観たコトがある方には安心してオススメできる、いつものあんな感じ。

 やはりコメディを作り慣れているとあって、たいへんテンポが良く、楽しめます。


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# by y.k-ybf | 2017-04-30 21:47 | 映画 | Comments(0)

『マダム・マロリーと魔法のスパイス』 ※ネタバレどころか全部云う


マダム・マロリーと魔法のスパイス ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ヘレン・ミレン,オム・プリ,マニッシュ・ダヤル,シャルロット・ルボン,ミシェル・ブラン/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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 フランス郊外に越してきたインド人家族(代々料理人)と、
 細い道一本隔てた真向かいでレストランを経営する、未亡人マダム・マロリーとの交流を描く。
 とゆー粗筋とこのタイトルからだと、
 ハートウォーミングな何やらを簡単に想像してしまうが、、、
 ま、実際そーなんだけど、そーじゃない。
 モヤモヤモヤモヤする鈍い何かが残るお話でありました。

 まずね、
 お店が焼き討ちにあってお母さんを亡くしたインド人家族が、新しい家&お店を探しにフランスへ訪れます。
 そこで運命的な出会いを経て、
 家&お店も見付けて、まあ素敵、とおもって観ておりましたが、
 マダム・マロリーとゆーたいへん品が良い美人のクソババアがストーリーに絡み始めると、
 次第にフランス人特有の偏見が滲み出る。

 要するに、
 マロリーの伝統あるフランス料理店の真向かいに、
 突然引っ越してきたインド人がインド料理店をオープンさせたわけで。
 そりゃ平静ではいられないだろーけど、マロリーの反応とゆーのが嫌がらせ以外の何ものでもなくて。
 市長を抱き込んで訴えるとか、
 市場の食材を買い占めるとか、ラジカセがうるさいと怒鳴り込むとか、
 完全に悪役の振る舞い。
 ミスター味っ子でよく出てきたわ、こんなヤツ。
 お手並み拝見とか、
 味で勝負とか、そーゆー発想がないだけじゃなく、
 差別してんだよな、インド人を。
 仕舞にはマロリーのチーフシェフが衝動的にインド料理店を放火。
 お店は燃えて(二回目)、
 インド人一家の長男(才能ある料理人)は手に大火傷を負います。
 酷い。
 しかし長男は聖人の如く、「許す」と。
 そればかりかフランス料理を勉強したいとマロリーの店で働くことを希望します。
 長男は才能あるし、
 インドの伝統的なレシピも取り込めるので、マロリーは願ったり叶ったりで長男を受け入れます。
 あ、放火犯のチーフシェフは速攻でクビにしました。
 長男の料理を出すよーになると、
 マロリーのお店は評判も上がり、遂には念願のミシュラン☆2つを獲得。
 万々歳、してやったりです。
 長男はパリの有名店に引き抜かれましたが、
 「なんかちゃうわー」と、マロリーのお店に戻ってきます。
 マロリーはインド人のお父さんともダンスを踊り、メデタシメデタシ。。。

 って、あまりに都合良すぎるだろ、コレ。
 不快だわー。
 フランス人、嫌いだわー。

 まココに、
 (マロリーのお店で働いてる)見習いシェフの恋人とかも絡むので、
 そこも踏まえて…も、納得いかんわなあ、やっぱり。
 ロマンチックな雰囲気は全面に押してくるけど、
 高慢を美徳とするよーな描写で、差別的な意識を否定しないからな。
 認めるとゆーより、
 巧く利用してガッチリ儲けたよーな印象がつよい。
 インド人を従順な存在にしてるのも、嫌。
 (お父さんだけは偏屈な頑固者のトラブルメーカー扱いだけど、結局マロリーの色香に屈するからなー。)

 恋人の劣等感な部分のエピソードも未回収だし、
 あの遅刻ばかりしてる男は、ホントに遅刻してるだけだったしな。

 タイトルの「魔法」も、腹黒いネガティブな意味に思えてくるよ。

 原題はね、
 「100フィートの旅」とゆー、細い街道を挟んだお店とお店の距離を表すもので、
 「近くて遠い」とゆー両家の関係を含めております。


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# by y.k-ybf | 2017-04-30 21:32 | 映画 | Comments(0)

『シン・シティ』と『シン・シティ』


 一時期、
 正確には『ダークナイト』(08)以前、
 「実写化に成功してるアメコミ映画と云えば?」とゆーお題に必ず挙げられていたのが、『シン・シティ』でした。
 (改めて調べてみたら四年しか離れてないのな。)
 そんなフランク・ミラー原作の、
 スーパーヒーローじゃない、ハードボイルド・アメコミ映画。


シン・シティ [DVD]

ブルース・ウィリス/ギャガ

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 はい、
 確かにコレは、イイモノですね。
 モノクロ主体の、
 原作コミックのイメージをそのまま映像化したよーな演出が、効果的にストーリーをドライヴさせる。
 つか、
 こーゆー評価が定まった作品の感想は、何を云っても野暮ったいですな。

 無茶苦茶な例えをすると、
 タランティーノの映画をアメコミにしたやつを、更に映画化したよーな、そんな感じ。

 監督がロバート・ロドリゲスなんだから、失礼な話だな。失礼。


シン・シティ 復讐の女神 スペシャル・プライス [DVD]

ミッキー・ローク,ジェシカ・アルバ,ジョシュ・ブローリン,ジョセフ・ゴードン=レヴィット,ロザリオ・ドーソン/Happinet

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 14年には続編、『シン・シティ 復讐の女神』も作られておりますが、
 こっちは全編ボーナストラックみたいな話で、スカスカしてます。映像的にも。

 全三部作の予定でもう一作作るみたいだけど、
 どーなんすかね?


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# by y.k-ybf | 2017-04-30 21:20 | 映画 | Comments(0)

コーラにハチミツ。『バーニング・オーシャン』


【映画パンフレット】バーニング・オーシャン 監督:ピーター・バーグ 出演:マーク・ウォールバーグ カート・ラッセル ジョン・マルコヴィッチ ほか

配給:KADOKAWA

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 オーシャンがバーニングします。

 スゴい、、、
 なんと自然に、滑らかに、
 専門用語を並べると同時に解説を済ませて、押すな押すなよと伏線まで設置する脚本の巧み。
 見事に整理された脚本のおかげで、
 ほぼノンストップに、
 恐ろしくもダイナミックな原油流出事故&大爆発を体験できました。げんなりするほど。

 とんでもない事故、「人災」だったんだなーと、改めて学びましたよ。

 マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチの共演も最高。
 ドラマに余計な盛りがない点も、好感が持てました。


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# by y.k-ybf | 2017-04-30 21:09 | 映画 | Comments(0)

柱に刻んだ相合い傘は一昨年の。 『ゴースト・イン・ザ・シェル』 ※ネタバレ


ゴースト イン ザ シェル 映画パンフレット

配給:東和ピクチャーズ

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 押井守版を超えなくても独自の路線を表現出来ればOKだ!
 と、
 ハードルを地面に埋めてからの鑑賞になりましたが、上からガシャンっとハードルが落ちてきた。
 そんな気分。

 押井版の実写コピー、とゆーか「再現」に執着する熱意は端々から伝わってきました。
 もーそのまんまだから。
 『イノセンス』の影響もしっかり入ってるし、「押井守」が野良犬役で登場するし。
 戦車のハッチを力任せにブチブチーってシーンもちゃんとあるよ!

 しかし似ているのは表面だけで、中身のテーマは真逆。
 「魂は体(形)に縛られない」から、
 「魂は肉体に宿る。人間性、大事」へ。
 完全に逆行してるとゆー、非常にユニークな作品となっておりました。
 ハッキリゆーけどシリーズ的には珍作の部類です。

 そもそもスタートラインが原作や押井版と異なっており、
 素子を「完全義体化」に成功した最初の人間にしてる時点で、諸々別物なのだな。
 つか、「素子」じゃねーし!
 (まさかバトーの目を義体にするエピソードまでやるとわ。。。)

 当然のよーに「人形使い」も出てこないので、
 すんごいストーリーはシンプルで、分かり易い。
 殆ど荒巻(たけし)の活躍で事件が解決したよーに思えるのも、気のせいだ!

 と、珍作扱いしてしまいましたが、
 コレはあくまでもシリーズの過去作と比べた結果であって、
 本作がシリーズ最初に観る作品ならば、悪くない映画だと思いますよ。

 コーカク初心者にオススメ。


 墓碑は「草薙家」でよかったんじゃないかな…。


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# by y.k-ybf | 2017-04-27 21:15 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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