オマエもフォローしてやろうか! 『イット・フォローズ』、とか。四本。


イット・フォローズ [DVD]

マイカ・モンロー,キーア・ギルクリスト,ダニエル・ゾヴァット,ジェイク・ウィアリー,オリヴィア・ルッカルディ/ポニーキャニオン

undefined


 やっと観たよ、『イット・フォローズ』。
 恐ろしく、美しく、甘酸っぱい、青春ホラー。
 最初、
 セックスで感染するので「性病」のメタファーかなとおもっていましたが、どーも違う。
 もっと深刻で、抽象的なもの。
 シンプルに「死」かな? と。
 自死、自殺についての映画ではないかと。
 年齢的に、
 死に惹きつけられる、呼ばれる、選ぶ、とゆーことは多々あるもので、
 そーゆー共通の恐怖を描いているのかとおもいました。
 リストカットみたいな、通過儀礼としての、死。
 セックスがトリガーとなり、
 具現化する「死」とどーやって向かい合い、大人になるのか。
 とゆー話なのかな、と。

 んで。
 この肝な部分がいちばん曖昧なので、いろんなヒトの感想を聞いてみました。
 皆さんそれぞれの感想があり、それぞれの想いがある。
 じつに愉しい。
 この解釈の広さだけでも、本作が如何に優れた作品かとゆーコトが判ります。
 そこで町山智浩さんの映画解説も購入。じっくりと聴いてみました。
 なるへそなるへそ。
 『卒業』との関連性があるのですな。
 わたくしがこの映画から連想したのは、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』だったんですけどね。
 訪れるモノだけ見ると、「エヴァ」の補完計画のよーでもあります。
 (片腕のギブスは、さすがに偶然だよね?)

 象徴的な、壊れて水が抜けたプール。
 「何も変わらない」町で、唯一変わったのは、結ばれた手。
 その背後には、、、。

 モラトリアムの終焉を劇的に描いた、ホラーの秀作。



 相変わらずハードで重たく、後味がじっとり残る不快な事件の、安定感。
 「ドラゴン・タトゥーの女」とか好きなヒトには、前作も合わせてオススメです。


 指を折られたり帝国がどーしたこーしたって能書きを云われて困る、お話。

 主演は、
 ヤバいコトをやってヒドい目にあうと云ったらこのヒト、ジェームズ・フランコ。
 シンプルな犯罪サスペンス。

 ムーディーな夜を演出するため、スシ・ナイトとゆー夫婦間のイベントがありまして。
 米人はスシ食ってエロスなムード高めるんだなあと、勉強になりました。


○『SHOOTING シューティング』

 原題は、『KILL BOX』。ソフトは見付からず。
 POV主体の、全編ファウンド・フッテージ。

 ヤバい機械を頭に埋め込んだ奴らが、
 ヤバいメカを、ヤバい会社から盗んだら、ヤバいコトになる、そんなヤバいお話。

 何がそんなにヤバいのか。
 本編での説明がまるで足りてないけど、ストーリー的にはまったく関係無いので、意外と問題ない。
 監視カメラの映像も使っているので、状況的な判りにくさもない。

 SF版「パラノーマル・アクティビティ」とゆー表現が、いちばん近いかな。
 間の抜けたリアルさが特徴です。

 パワードスーツみたいなロボットもでるよ!(常に、単独で。)

 惜しい…とまではいかないけど、
 この手法はまだまだ巧く使えるとおもふし、案外安く作れるみたいなので、
 …頑張ってください。


[PR]
# by y.k-ybf | 2017-04-12 22:53 | 映画 | Comments(0)

『鉄血のオルフェンズ』について。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐 1 (特装限定版) [Blu-ray]

河西健吾,細谷佳正,梅原裕一郎,内匠靖明,村田太志/バンダイビジュアル

undefined


 オモシロかった、デスよ。
 とゆー前提で振り返ってみると、
 やっぱり主人公は苦悩と成長と変化を体現した、オルガだったと思う。
 三日月は、
 物語の軸となるべき事柄をほぼ物語前に済ませているので、結局最期は「ガンダム」そのものになってしまった。
 (『OO』も劇場版では似たよーな状態になっておりましたが、
  没個性とゆー意味では近いっちゃ近い。)
 極端と云えば極北な、ガンダム史上稀な主人公となったわけで。
 だからダメでは勿論なく、
 コレは、こーゆー物語だったってコトだろう。

 んでMVPは、
 第二期はすっかり出番が無くなったクーデリア…ではなく、完全に蒔苗のじーさんだろーな。
 裏方キャラなのに、影響力がデカ過ぎ。
 マフィアのボスも、ラスタルもそーだけど、
 「世界を動かすのは金と権力」だとゆーコトを、恐ろしくシビアに描いておりました。
 (マクギリスとバエルは、理想的虚妄に過ぎない、ってことか。)

 逆説的に、世界を変える大革命には戦争が必要なのか?
 とゆー課題が残されているとは、流石に深読みしませんけども。

 鉄華団の活躍が歴史に埋もれるとゆー展開は、侘びしくて良い。
 んが、
 ギャラルホルンの生き残った奴らが、
 死んでいった(敵側の)人間たちの心情を知った風に代弁しやがったのは、じつに不愉快で。
 敗者に口無しとはこのことかと、辛辣な演出に感心する。

 「正しさ」が正しいが故にヒトを傷付ける、暴力。


 主要なメンツが死んでしまったので、むしろ続編は作りやすい気がします。
 「悪魔」はいっぱい残ってるはずだからね。


[PR]
# by y.k-ybf | 2017-04-06 23:04 | テレビ | Comments(0)

『スイミング・プール』


スイミング・プール 無修正版 [DVD]

シャーロット・ランプリング,リュディヴィーヌ・サニエ,チャールズ・ダンス,マイク・ファヨール/東北新社

undefined


 フランソワ・オゾン監督の、03年公開作。

 中年女流作家と、若いギャルとの交流を描く、
 ちょっとしたサスペンス。

 ギャル。
 若いギャル。

 軽いとゆーより、あえて薄いタッチにすることで、
 作品テーマが重くなるのを避けたよーな意図を感じました。
 確かに、ハネケと似ている。
 しかしハネケ独特の意地の悪さとゆーか毒っ気も、重さもない。
 代わりに興味深い空白が残される。

 原稿、日記、
 残されたコピー、完成した本…。

 そこに書かれていたモノは?

 二人の女性の本心も、その表情から想像するしかない。

 そしてラストに現れる、「娘」の存在。
 あの母娘と編集長との関係わ?
 とゆーか、
 同じ名前の娘との関係が??
 ってなトコロまで想像が広がる、空白とラストシーンが良い。


 と。
 感想をまとめた後で、
 ネット検索したり、他の意見を聞いたりしたら、
 「あのギャルは妄想の産物」説が有力なのな!
 ギャルが一人で車を運転するシーンとかあったのに…。

 悔しいので、もう一度観返してみたよ!

 う~~~ん。。。
 わたくしのギャル愛人説は流石に飛躍した感想だとおもいますが、
 ギャル妄想説も、断定と云えるほどでもないのだな。
 そもそもギャルの母親の存在が曖昧なので、編集長との関係性の疑念も晴れなかった。
 (コレも飛躍だけど、
  ギャルと編集長は通じており、
  それを知った母親はショックで自殺したのでわ?
  ギャルがある種のファーザー・コンプレックスを抱えているよーにも見えるし、
  母親への喪失感が尋常ではないのは、その為か。
  死が隠された理由にもなるし。

  「ハーレクインのよーな甘ったるい小説」とは、
  母親ではなく、
  ギャルの絶たれた恋愛心理を表現しているのかも?
  とは、コレもまた飛躍か。)

 しかしストーリーの中心はあくまで中年女流作家(サラ)の方なので、解釈はそちらへ傾けるべき。
 ギャルは実在した上で、
 サラによる様々な妄想フィルターが掛けられた。
 と判断するのが、
 最も自然な反応ではなかろーか。

 なので、
 「ギャルはサラの願望。母親≒サラ」説も否定しません。
 「生き返る」とは、自己を取り戻すとゆー二重の意味を含んでいるのかも。
 また、
 彼女を「サラ」って呼ぶ人物はかなり限られており、
 作中、いろんな呼び方で呼ばれるのもポイントの一つではなかろーか。

 と、
 解釈の幅が異常に広いので、映画三本分ぐらい楽しめましたよ。
 一見、地味でフツーな感じなんだけどね。


[PR]
# by y.k-ybf | 2017-03-31 22:36 | 映画 | Comments(0)

アンドアジェネシスとは「完全な支配」とゆー意味。『超スーパーヒーロー大戦』。


【DVD付き、映画パンフレット】 仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦

東映

undefined


 春のパン祭りは大戦型。
 今年は若干戦隊シリーズ寄りな内容になっております。
 最初に云っておくと、
 いつもの「大戦」に比べればマシな方です。(良いとは云ってない。)

 エグゼイドの流れで「超スーパーヒーロー大戦」とゆーゲームが舞台となり、
 新旧ライダー、戦隊ヒーローが混然となる「チーム」のバトルが展開されます。

 はい、いつも通りのごった煮です。

 モモタロスは桃だからピンク枠だ! って言い切るんだけど、
 電王のソードフォームは明らかにレッド(赤)だし。
 まったく疑問もなく中心から動こうとしないエグゼイドの方が、余程ピンク(枠)な気がするし。
 つか、チームの構成が、雑っ。
 (「オールレッド」とか「忍者」はまだ判るけど、
  「昆虫」やら「高速」やら、もーちょい工夫しても罰は当たらないのでわ…?)
 ストロンガーがジュウオウタイガー一人に負けるのも、ちとイラっときたし。
 「仮面戦隊ゴライダー」は禁断の二次創作っぽいバカネタでまだ許せたけど、
 結局何が云いたいかってーと、
 収拾もつかず、
 「ゲーム」とゆーネタも活かせず終わってるのが、ホントに残念。
 なんか前作の「パックマン」の時と同じよーなコトを云ってる気もするけど、
 「ゲーム」をネタにするなら、もっともっと自由に、面白いネタはあると思うんだよな・・・。

 「仮面ライダー・バンプレスト」とか、やればいいのに。
 「攻略できないのはクソゲーだからかっ!」とか。

 無策なオールスターモノは、そろそろ限界で、潮時ですよ。


 ダイアモンド・ユカイは、天本英世にちょっと似てるのでアリだと思いました。


[PR]
# by y.k-ybf | 2017-03-31 22:22 | 映画 | Comments(0)

『キングコング:髑髏島の巨神』 難無く進入してくる後続部隊の勇姿!


【映画 パンフレット】キングコング 髑髏島の巨神

東宝

undefined


 まさに。
 コレほど正しい怪獣映画もないだろってぐらいの、怪獣映画。

 危険そーな島(髑髏島)に乗り込んでみたら、「ホントに危険!」だったので逃げてきた、お話。

 人命救助が目的ですらなく、
 怪獣ばかりのサファリパークをスタコラサッサと縦断するだけのストーリーで、よく撮り切ったな、と。
 誉めてます。
 怪獣が動けるならば、コレでよかったんや、怪獣映画わ。

 「言葉は通じないけど判んだよ」で先住民との交流はクリアしちゃうし、
 面倒なニンゲンは怪獣に喰べさせちゃうし、
 弛みそーなドラマパートにはロックを流して飛ばしちゃう。
 スゴい。
 展開が理解できる最低限までカットした編集版を観てるよーな気分。(怪獣シーンは増増で。)
 誉めてます。

 エンディングの「帰宅」シーンもさ、
 手持ちカメラで撮影したよーな感動的なシーンなんだけど、
 カット割り過ぎで、どんな人数で撮影してんのよ? と思うけど、
 いいんだよ細けえことわっ!
 誉めてます!

 興味深いのは、
 部分的には削ぎ落とし、
 部分的には盛り盛りさせたこの映画の感触が、何故か昭和の特撮映画を想起させるトコロで。
 低レベルだ、ガラパゴスだと揶揄されますが、
 やはりあの時代の、
 あの何か、
 我々を興奮させてくれたモノは、間違っていなかった。
 その志、バトンは受け継がれているじゃないかと、想いを馳せる次第でございます。

 や、もー、
 また楽しみな映画シリーズが始まってしまいましたよ。
 レジェンダリー・モンスター・バース。
 最高です。


[PR]
# by y.k-ybf | 2017-03-31 17:27 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧