『君の名は。』


 グッズ売り場が妙に閑散としており、近付いてみると『君の名は。』グッズがほぼ空っぽになっていた。
 当時は評判すら耳にしていなかったので、
 これから陳列するのかなーぐらいにしか思わなかったけど、アレは完売してたのだなと、後から気付いた。

 まさか新海誠のアニメが大ヒットするとわな!
 とゆー、認識の記憶。

 んで、
 やっとわたくしも『君の名は。』観ましたよ。
 うん、面白いわ、コレ。
 もーね、
 途中で笑ったもの、出来の良さに。

 映像の素晴らしさについては今更云うのも恥ずかしいので省略するけど、
 RADWIMPSの音楽が見事にストーリーとシンクロしており、全体のテンポをコントロールしておりましたね。
 それと、声優さんが巧い。
 神木君も上白石萌音も巧いけど、市原悦子のおばあちゃんが絶妙でした。
 考えてみたら「日本昔ばなし」のヒトなんだから、巧くて当たり前だわな。
 ストーリー構成も演出も、ホントに新海誠かってぐらい巧妙で。
 恐らく、敢えてのベタさを残している辺りが、ニクいですね。ニクタラシイ。
 すぐに連想したのは大林宣彦的なアプローチだけど、
 そこまで濃くならず、シンプルにもならず、
 微妙な匙加減で現在主流のライトな形に仕上げている。

 また、この映画にはTVアニメみたいなOPがあるんだけど、それが古い。
 九十年代初頭みたいな演出の古さで、
 なんだコレ?
 とおもっていたら、それすらもキッチリ本編へ取り込む計算高さ。
 最終回か!
 TVアニメの最終回の演出までやるか!
 とゆー抜け目の無さ。

 「新海誠のベスト版」とゆー表現は、まさに的を得ているし。
 ベスト限定だよーっつーサービスがまた、山盛りに利いている。

 この作品を機に、
 新海誠の過去作品を辿ったヒトの目が点にならないことを祈るばかりだが、
 万人向けのアニメーションとしては、最高級の出来ではないだろーか。
 笑えるほどに。


 追記。
 最後まで観ると、
 広告などで使用されていたメインビジュアルの真意が判る仕組みも、よーーー出来とるわ。
 町山さんもムダ話で指摘してたけど、
 繰り返される「引き戸」のカットは、
 二人を隔てる境界線であり、それが徐々に開かれる(近づく)暗喩でもあるのだな。

 まあニクタラシイ。


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# by y.k-ybf | 2017-11-13 11:15 | 映画 | Comments(0)

『新感染 ファイナル・エクスプレス』


【映画パンフレット】 新感染 ファイナル・エクスプレス 監督 ヨン・サンホ キャスト コン・ユ, キム・スアン, チョン・ユミ, マ・ドンソク, チェ・ウシク, アン・ソヒ, キム・ウィソン,

ツイン

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 完璧。
 完璧な、ゾンビ映画。
 まさかロメロが亡くなった年に、これほど理想的とも云えるゾンビ映画と出会えるとわ。。。

 シンプルな設定ながらも、丁寧に積み重ねる人物描写。
 アイデアを活かした怒涛のストーリー展開と、フレッシュなゾンビ表現まであり、更にはラスボス戦まである。
 ゾンビが侵入してパニックとなる車内を、社会風刺的に喩えることもできるけど、
 この物語の結末が何を守り抜く為に紡がれてきたのか、
 それに気付いたときには、感動に震えて涙がでました。


 下腕にテープを巻いて防御する、「ゾンビ・サバイバルガイド」の基本が守られていたり、
 トンネルでゾンビの弱点に気付いたりと、
 ゾンビ(映画)愛も溢れる、傑作です。

 まだまだ新しいゾンビ映画は作れるぞ!


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# by y.k-ybf | 2017-11-07 10:40 | 映画 | Comments(0)

『ベイビー・ドライバー』


【映画パンフレット】ベイビー ドライバー 監督 エドガー・ライト キャスト  アンセル・エルゴート、ケヴィン・スペイシー、リリー・ジェームズ、エイザ・ゴンザレス、ジョン・ハム、ジェイミー・フォックス

ソニーピクチャー

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 「BABYが名前なんて、それじゃ殆どの歌があなたの歌になるじゃない?」
 とゆー最高の台詞がヒョイと出てくる、エドガー・ライトの最新作。

 イヤホンで耳を塞ぐ主人公の姿が、既に多くの意味合いを含めているけど、
 それはさておき、
 軽快な音楽が連なる冒頭のカーチェイスからミュージカル的なオープニングに身を委ねるだけで、
 この映画が特別なものだと感じられる。

 疑心が破滅を招き、誠意が身を助ける展開はややオーソドックスにも思えるが、
 子供用メニューを見詰め続けたテーブルから抜け出す、成長の為の逃避行だと考えると、
 腑に落ちる気もする。

 BABYが、BABYから逃げ切る為に。




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# by y.k-ybf | 2017-11-07 10:34 | 映画 | Comments(0)

『ワンダーウーマン』 感想忘れてたので、今頃ギリギリ。


 あのテーマソングだけで勝ちは決まったよーなもので、後はその勝ち方次第なのだが、、、。

 後半のクライマックスまで、
 具体的にはガル姉さんが青いドレスを着た辺りから、ん?ってなり始めたんだけど、
 そこまでは余裕の試合運びで、楽しく観ておりました。
 西部戦線の死闘や市街での突撃戦は勇壮な名場面もあり、盛り上がった。
 パートナーとなるクリス・パインも、軟硬織り交ぜたキャラで、好感が持てた。
 二人のダンスシーンもロマンチックでしたよ。ええ。

 なのに、
 クライマックスでの失速とスケールダウンは何事か。
 毒ガス爆弾を阻止するとゆー明確な目的があるのに、何故か迷走するガル姉さんたち。
 そこへ突如現れる、軍神アレス!
 要らんわー。
 オマエ、凄く要らんわー。
 折角ニンゲンの善と悪の話をしてるのに、オマエが割り込んできたら台無しやろが。
 せめて一旦戦闘が終わったタイミングで出るとか、
 つか、
 ナチスにはもっと操りがいのある人物がいるだろよ!
 どーしてクライマックスを犠牲にするかなー。
 急な例えで申し訳ないけど、『キングスマン』みたいな展開で十分だったんじゃない?
 ガル姉さんが単身攻め込み、クリス・パインらがサポートして。
 そこにアレとかコレとか配置すればいいし、マル博士とのエピソードも入れられるじゃんよ。
 マルスの出番、要らねーよ。。。

 なんでもこのクライマックス辺りは追加撮影らしく、実際どれぐらい改編されたか判らないけど、
 こーゆートコロじゃないかな、DCの判断の甘さと古さと鈍さって。
 んで個人的にガックリしたのは、ぜんぜんユニバースな作品になってないトコ。
 全編思い出話で吃驚だよ!
 テレビのドラマスペシャルじゃないんだから、もちっと何か用意してくださいよ、DC。
 『ジャスティス・リーグ』が目前なのにー。

 と、
 散々な不満が噴出してしまいましたが、ホントに途中まではワクワクしながら観てたんですよ。
 (愚連隊が本気で役立たずだなー、ぐらいは思ってたけど)
 女性を主人公にした、
 男性目線とかセクシャルとかではないアクション大作って斬新だなー、と。
 不満な点を差し引いても観る価値のある作品だと思いますが、
 つくづく、
 もっとイケたんじゃないかなーって部分が、残念です。

 (短いシーンだけど、コートでメガネを掛けたガル姉さんが最高でした)


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# by y.k-ybf | 2017-11-07 10:29 | 映画 | Comments(0)

『帰ってきたヒトラー』、とか。コメディ映画、五本。 ※ロブスターが混じっております。


【早期購入特典あり】帰ってきたヒトラー コレクターズ・エディション(非売品プレス付き) [DVD]

オリヴァー・マスッチ,ファビアン・ブッシュ,クリストフ・マリア・ヘルプスト,カッチャ・リーマン,フランツィスカ・ウルフ/ギャガ

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 ダウンタウンの松本さんが、
 「最近ヒトラーを扱ったコメディ映画があったけど、アレはあかん。そーゆー扱いをしたらダメだとおもう」的な発言をされており、
 恐らくだけど、その映画とは本作のコトだと思われる。(間違っていたら申し訳ない)
 その発言はさておき、
 本作をまだ未観だったわたくしは、
 現代に甦ったヒトラーが時代のギャップに右往左往するコメディ、程度に思い込んでおりました。
 そしたら、ねぇ。。。

 コメディとゆー形を借りた、ある種の実験記録。
 主軸は劇映画だけど、実際に街中へ繰り出してインタビュー(会話)を撮影しており、
 ドキュメント要素も(あくまで)多少含まれている。
 当然だけど、
 ヒトラーが実際にどんな人物だったのか、
 この「ヒトラー」がどれほど本人に近いのか、わたくしには判らない。
 彼の「台詞」に矛盾があるかどーかも判断できない。
 それを踏まえた上で、
 「現代にヒトラーが現れたなら」
 そのシュミレートとして、
 たいへん興味深く、そして得体の知れぬ恐怖を覚えながら、観た。

 予想に反して、ヒトラーは[好意的]に受け入れられてゆく。
 この予想とは「ヒトラーをコメディで扱うべきではない」とほぼ同義であり、好意的も[]付きではある。
 本編では採用されない、否定的な人々も存在しただろう。(何人かは本編でも登場する)
 SNS周辺の描写や若年層の反応はさすがにフィクション寄りだろーし、
 ストーリーはドラマそのものなので、意図的に誇張された事の顛末だと理解はしていても、
 この限られた条件下の回答を、笑い飛ばすことができなかった。
 特に、今の日本でわ。

 不満に感じた点は、似たよーな話になるけど、ヒトラーがあまりに肯定されるトコロ。
 それと、ユダヤ人の問題。
 シナリオがブレるので排除されたと思うけど、否定派はもちっと映すべきだったんじゃないかなー。
 ユダヤの話は、最後にちょっと出るけどね。

 ヒトラーを扱うか否か。
 そんな思考の先の先の先ぐらいまで、既に時代は進んでいる(或いは戻っている)(若しくは疲弊している)。
 この、
 独裁者が再び国民によって選ばれる瞬間を描いた本作は、今こそ観るべき映画だなと思いましたよ。

 今っつーか、15年に公開された映画なんだけどね。


 『散歩する惑星』、『愛おしき隣人』との三部作。
 残念ながらその前作は観ておらず、
 監督のこともよく知らずに観ましたので、そのよーな感想になります。

 「絵画のよーに」と表現される、
 固定カメラの枠組みで全体を映すショットは、箱庭のよーに日常をデフォルメして見せる。
 ストーリーは基本、ショットで区切られるが、繋がっている部分もある。

 わたくしは、劇団のコント作品を観るよーな気持ちで楽しみました。
 難しいコトは、
 難しいコトが判るヒトが解説してくれるので任せます。
 爆笑するよーな笑いではないけど、オモシロかったです。

 とゆー平凡な感想しか、わたくしには無理。


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マーク・ウォールバーグ,アマンダ・セイフライド,ジェシカ・バース,モーガン・フリーマン,セス・マクファーレン/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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 「残念な続編」とゆーお約束は、以前ならヒット作後の風物詩みたいなもので珍しくもなかった。
 急いで作ったんだろなーとか、大人の事情だろなーとか。
 そんなヒット作の続編である本作は、
 敢えてその「残念さ」をスタイルに取り込み、誇張することでネタにしている。
 強力な、スベリ防止策である。

 巧いと云えば巧いが、保険を懸ける小賢しさのよーにも見える。
 笑いのキレもイマイチだから、テンポもチグハグ。
 何より微妙にキャラ設定が変わってるよーな気もして、しっくりこない。
 ジョンが離婚してるってトコから始まるのも、ガッカリだ。
 ダメでしょ、あの二人を別れさせたら。
 それと全体的に本気で引いちゃうよーな笑いが幾つかあって、ホントに笑えなかった。

 (そーいや町山さんも「テッド」はアメリカ人でも笑わないって云ってたのを思い出した)

 コミコンの会場が登場したのは楽しかったけど、そこでわざわざ「イケてないイジリ」するんだよな。
 「テッド」の笑いって、そっち側じゃないでしょ?

 と、まったく誉める部分を見付られませんでしたが、
 「テッド」は相変わらずカワイイので、可愛らしさを堪能するのです。


ピッチ・パーフェクト2 ブルーレイ&DVDセット(ボーナスDVD付) [Blu-ray]

アナ・ケンドリック,レベル・ウィルソン,ヘイリー・スタインフェルド,アンナ・キャンプ,ブリタニー・スノウ/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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 如何にも「2」を急いで作ったよ! みたいな空気がむんむんとしており、
 まったくノレませんでした。

 実際はさておき。
 ぎゅうぎゅうに詰め込まれたネタの応酬にもピンとこず、
 こんな作品だったっけな?
 とゆー疑問ばかりが頭に浮かんでおりました。

 いや、実際はこーゆータイプの作品で、
 前作を楽しめたのは勢いに負けて、何か見間違えたのかも。
 作品の批判とかではなく、場違いな気分になりましたよ。

 とか云いながら、
 ラストはしっかり感動できました。

 ラストのステージだけはよかったです。




 『ロブスター』、すっごい変な映画。
 ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督作。
 そしたら、
 『籠の中の乙女』の監督さんだと知り、納得納得。

 独身者は強制的に人間以外の生物へ転換させられる、厳しい掟のある社会。
 ホテルに集められた独身者たちは、無事に伴侶を見付けられるであろーか?
 とゆー、お話。
 だいぶ端折ってます。

 この、
 スタンダードを気取りながら、しれっと現代社会への痛烈な皮肉と批評をダダ漏れさせる、
 笑いと戦慄の綱渡りみたいな作風が堪らない。
 過剰にドラマチックな劇伴がまた、余計に可笑しい。

 この映画が何を訴え懸けているのか、正確に把握は出来ていないけど、
 わたくしは、
 「正しさ」への疑いを描いているのかな、とおもたよ。

 ニンゲンは、
 己の正しさの前では盲目である、と。


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# by y.k-ybf | 2017-11-06 10:37 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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