『ブレードランナー 2049』


 再現ではなく、
 ここまで地続きに拡大更新されるとは、予想を超える驚きだった。
 完全に「世界」はそこにあった。
 しかも、
 「ブレードランナー」の未来が。

 地球に置き去りとなった人類は冷たい雨に打たれながら、新たに降臨する神の存在に脅えていた。
 レプリカントは「奇跡」に惑い、覚醒の時を待つ。

 人間に等しくなるのがレプリカントの罪ならば、
 人間の罪とは、何か?

 その物語もまた、
 世界の深層へ踏み込むものであった。


 閉鎖的に感じられる部分もあるが、
 今は、
 美しくも絶望に溺れたこの「世界」の新生を、賞賛したい。


 双子のような続編であった。


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# by y.k-ybf | 2017-11-01 20:54 | 映画 | Comments(0)

映画のまとめ 『レヴェナント:蘇りし者』、とか。大作五本。


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レオナルド・ディカプリオ,トム・ハーディ,ドーナル・グリーソン,ウィル・ポールター/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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 熊ちゃんの食べ残しことディカプリオが、
 あらゆる寒さに耐え抜き、復讐を誓う、そんなお話。

 アカデミーで監督、主演、撮影の三部門を穫るよーな映画なので余計な感想も必要ないとおもうが、
 やはり圧倒的なのは、映像の美しさと迫力。
 広く遠くまで常に見渡せるカメラのアングルは正直異常で。
 それを観ている自分も雪原にいるよーな気分にさせられる一方、
 レンズが湯気で曇ったり水滴が付いたりするので、
 撮ってるなとゆーカメラの存在が明確に意識させられる。(コレを臨場感と呼んでいいのか、若干の抵抗はある)

 熊ちゃんの活躍ばかりがクローズアップされがちだが、
 血生臭い戦闘や描写がちょいちょい挿入される、かなりハードな作品でもありましたよ。


 既に流行に埋もれた感もあるが、取り返しがつかなくなる前に観よう!


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 エイハブ船長はいつ出てくるのかな?
 期待しながら観ていたら、最期まで出ませんでした。。。
 そっちの「白鯨」ではないらしい。

 この映画とゆーか、この原作は、
 「白鯨」の基となった実際の事件を題材にしており、その映画化。
 雨の中、取材に訪れる人物が「白鯨」の著者であるハーマン・メルヴィルなんですって。

 なので。
 巨大な白鯨とのいつ果てるか判らぬ壮絶なバトルを描く!
 とかではなくて。
 白鯨に翻弄されて大海原で難破した捕鯨船員の、極限サバイバル。
 と云った内容でした。
 ニンゲンの意志の強さとか、そっち系。
 当然、それはソレで興味深く、楽しめました。

 迫力ある捕鯨と生々しい鯨の解体シーンは、
 まあ凄まじく、
 西洋人がどの口で捕鯨反対なんてほざくんだろと、おもえます。野蛮人。

 巨大な白鯨の姿は神々しく、スクリーンで観ると迫力あっただろーな。
 本編では抽象的表現は極力避けて、
 厄介なヤツに目を付けられたわ、的な扱いだったけど。


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ジョン・ハム,アーシフ・マンドヴィ,ビル・パクストン,スラージ・シャルマ,レイク・ベル/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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 インドの山奥で修行してメジャーリーグを目指す、お話。
 ウソ。
 インド人初のメジャーリーグで活躍できる選手を発掘する、そんなお話。
 実話の映画化。

 インドでメジャーリーガーを探すのかー。
 さぞやいろんなトラブルやハプニングが起きるんだろなー、と期待していたら、
 意外とすんなり事が運び、舞台はアメリカへ。
 慣れない土地でルールも判らない野球をするのだから、
 さぞやいろんなトラブルやハプニングが起きるんだろなー、と期待していたら、
 そーゆー事でもねえのかと。

 メジャーを目指すインド人の選手二人がメインで、その葛藤や努力も描かれるんだけど、
 この物語の主人公は彼らではなく、
 彼らを連れてきたエージェント(マネージャー?)の、JB・バーンスタインってヒト。
 コーチですらないので野球そのものとゆーより、
 入団テストの根回しとか、モチベーションのケアとか、そーゆー話が中心になる。
 それはそれで重要だし面白いんだけども、
 あ、そっちなんだ…と。
 んでまた、意外と問題が起こらないし…。

 結末に触れてしまうので、その後の彼らについては省きますが、
 じつは二人も…。

 とゆー、
 エピソード自体は面白いんだけども、、、な、映画でした。
 コレは流石に、もっと盛ってもよかったのではないだろーか。


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 詳しいコトは、割愛。
 死傷者も出さず、ハドソン川に航空機を着水させた奇跡の実話、
 の単純な映画化ではなく、
 寧ろその美談は真実なのか、突つきまくるお話であった。

 すぐに連想したのはロバート・ゼメキスの『フライト』。
 大雑把に云い切ると殆ど同じ内容で、
 只、
 イーストウッドはそこからドラマ性を削って削って削りまくって「ドラマ」にしており、
 その監督の視点の違いが面白い。

 トム・ハンクスも、
 らしさを徹底的に削られているよーに思えるのは、気のせいだろーか。
 (スピルバーグとは真逆の演出をしておりますね)

 CG関連にも個性がよく出ており、
 ホントにイーストウッドはCG等の映像効果には興味がないんだな、とゆーコトがよく判る。

 「人間を信じろ」は最早通用せず、
 正しさの正しさを証明しなくてはならない、現代の厳しさ。

 エンディングでの、実際の人々の姿にはホッとさせられました。


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 コレ、
 原題は『ゴッズ・オブ・エジプト』で、
 正直、どっちでも大差はないけど、
 「砂漠の王」についての話だから、邦題の方が相応しい気もする。

 ハリウッドに限らず、西洋のヒトは神話が大好きなよーで、
 一定のスパンでこーしたキラキラ神話系の映画を作りますね。セイント映画。
 以前はギリシャ系が主流だったけど、今回はエジプト系。
 太陽神やら冥界神やら超合神! やら、まあ景気のいいお話でございます。

 しかしこの映画の売りは、完全にヴィジュアル。
 空想を刺激する、キラキラ輝くキャラクターと、
 美しく構築された美術&CGを堪能する為だけの映画なので、
 その点ではかなりハイレベルな作品に仕上がっていると思います。
 逆にそこさえ間違わなければ、
 いくらでも続編は作られるし、楽しめるのではないでしょーか。
 逆に。


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# by y.k-ybf | 2017-10-28 11:21 | 映画 | Comments(0)

『Fate/stay night [Heaven's Feel]』 第一章


 よく知らないスタンスを守り続けているので、詳しい説明は割愛。
 「Fate」の所謂「桜ルート」がアニメ化、しかも劇場版。
 コレは、リミッター解除!かとゆー期待で、観てきましたよ。


 まずね、
 最低限でも「UNLIMITED BLADE WORKS」は観ておいた方が、分かり易い。
 世界設定の説明があるし、
 本作中、かなり大胆にダイジェスト省略してる部分もあるから。
 それでもシリーズ初見のヒトにも入り込めるよーに語り口は丁寧だし、
 何より作品クオリティが高いので、問題なく楽しめるとは思います。

 「桜ルート」の全容が判らないので何とも云えませんが、
 意外と、中身は詰まっておりました。
 途中、ヘンなトコでタイトルが出るのでヒヤッとしましたが。。。
 過激な描写も抑え目でしたね。
 戦闘シーンの迫力は定評通りで、
 劇場だと音響が良いので迫力倍増しです。凄いです。


 とりあえずまだ第一章なので、感想もこの辺で。
 来年公開の次作が楽しみです。



 士郎はそんなに悪くないと思いますよ?w


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# by y.k-ybf | 2017-10-26 21:45 | 映画 | Comments(0)

『エイリアン:コヴェナント』  ※そーゆー問題ではないけどネタバレしてます。


【映画パンフレット】エイリアン:コヴェナント 監督:リドリー・スコット 出演:マイケル・ファスベンダー キャサリン・ウォーターストン ほか

配給:20世紀フォックス映画

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 やっと、
 右の、
 肩爆弾の負傷から、復帰。

 復帰最初の映画は、ずっと観たかった『エイリアン:コヴェナント』。

 わたくしは前作『プロメテウス』も大好きとゆーか大好物なので、
 またあの不快で不気味で悪趣味な映像を堪能できるかと思うと、期待しかありません。
 そして、期待通りでした。
 コレは、、、嫌だな。(※誉めてます)

 本作は『プロメテウス』の正当な続編で、ストーリーも繋がっているんだけど、
 まさか、こんな繋がり方をするなんてな。
 なんて惨たらしい、この仕打ち。

 あの宇宙船の中で何があったんだろなー。
 とか想像すると、ゾワゾワします。

 前作の反省?なのか、
 本作は驚くほどストーリーが分かり易い。
 冒頭の「白い部屋」で全てが語られるとゆーのは間違いではないし、
 デヴィッドの髪型が、途中でまんま変わるからね。ダビデに。
 んで、
 デヴィッドの回想シーンも意外でした。
 回想とかやるんだ、しかもデヴィッドのw

 とゆー親切設計なので、
 本作を観てから前作を観返すと、
 だいぶ『プロメテウス』の印象も変わるのではないでしょうか。

 ニンゲン馬鹿過ぎる問題もね、
 さすがに、
 酸素マスクは一旦付けて、大気成分を調べてから外せや、とは思いましたよ。
 着陸船が一隻しかないのも疑問だし。

 でもね、いいの。
 すっげー楽しいから。
 この雄大で、
 絶望的に荒涼とした宇宙&世界で起きる惨劇が、楽しくてしゃーないの。
 着陸船が爆発した時なんか、爆笑しちゃったよ。
 最悪なピタゴラスイッチだな、と。

 ゆーわけで、
 是非とも予定されている続編、作ってほしいです。
 この物語が「エイリアン」の一作目に着地するのか、しないのか。
 或いはレプリカントの別の物語に繋がるのか。
 興味深いです。

 デヴィッドが最期、
 あいつらに、「地球へ戻れ」なんて伝えたりしてね。


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# by y.k-ybf | 2017-10-19 19:46 | 映画 | Comments(0)

めざましテレビでは断じてありません。『グッドモーニングショー』


グッドモーニングショー Blu-ray豪華版

中井貴一,長澤まさみ,志田未来,時任三郎/東宝

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 昨年公開された君塚良一監督作のコメディで、
 当時、
 この恐ろしく時代錯誤な作品を、誰が映画館で観たがるのだろーか?
 と、背筋が凍るほど疑問に感じたものでした。

 それが先日WOWOWで放送されたので、
 恐いもの見たさもあって観たのですが、意外と面白かったのです。
 ストーリー運びはさすがに巧いし、番組制作の裏側を映すツボの押さえ方も良い。
 キャストも豪華で、人物配置も抜かりない。
 伏線もしっかり回収している。

 しかし、劇中の問題は何も解決されていない。
 「ワイドショーは一回の放送だけで消える。それがいい」とか満足してるけど、
 ライフル銃を持って立ちこもった犯人へのフォローもなく、小ネタの不倫疑惑すら曖昧なままだ。

 指摘したい部分は山ほどあるけど、
 例えば、番組アンケートの件。

 途中、
 自ら命を絶とうとする犯人に対して、女性キャスターが番組アンケートを提案。
 「死んでよしor死んでほしくない」で視聴者投票が開始され、
 なんと結果は、「死んでよし」。
 これではダメだとプロデューサーが集計を改竄し、「死んでほしくない」が多数だと発表する。

 自分で説明しながらゾワゾワしたけど、ホントにこのまんまやるからな。美談っぽく。
 これさ、
 笑えないし、すげー気分悪いよ。
 投票させるのも、結果がコレなのも、改竄するのも、全部ダメでしょ。
 大衆をバカにしてるとまでは思わないけど、ココで「死んでよし」はない。流れ的にも尖り過ぎ。
 せめて、
 投票結果が「死んでほしくない」と出ても、
 「どーせ局が操作したんだろ、バカにしやがって!」と犯人が逆上する方がまだ自然。
 つーかさ、
 そんな番組アンケートが信頼されているとでも思ってる神経を疑うけどな。

 んでもう一つ、手紙の件。

 立てこもり事件の犯人は、その立てこもったパン屋さんの従業員で。
 店長からハラスメント級の厳しい扱いを受けた上、ボヤ騒ぎの犯人にまでされてしまった。
 その内情を誰かに知ってほしくて、
 主人公であるキャスターの中井貴一へ手紙を渡そうとするも、失敗。
 最期の手段とばかりに、
 店長を撃ち殺そーと店へ向かうも既に辞めており、立ちこもりとゆー形になった。
 (中井貴一に手紙を渡そーとしたのは、
  恐らくお店とテレビ局が近いからで、それ以上の意味は偶然みたいなものだろう)
 事件現場では当然、説得とゆー展開になるのだが、
 中井貴一が、
 まあ他人の話を聞かないし、黙るんだよな。
 キャスターな・の・に。
 「過去のトラウマ」が原因らしいけど、
 それまでは普通にベラベラ喋ってるから、単に都合が悪くなると黙るヒト、にしか見えない。
 トラウマが解消されるよーな描写もないし。
 他人とゆーか犯人の話をろくに聞かないし、聞かないから会話が噛み合わないし、
 「君はそー言うけど、みんな大変なんだ」とか、
 「親や家族が悲しむぞ」とか、
 何も知らないくせに責任を転嫁させるすげー適当なことばかり捲くし立てて、
 結局説得ではなく、(アンケート結果に)油断した犯人は警察に取り押さえられる。

 説得はキャスターの見せ場じゃないのか!?

 そんでこの逮捕のドサクサに紛れて、中井貴一は手紙をゲットするわけなんだけど。
 まあお判りですよね?

 事件翌日、
 早朝の番組の冒頭で中井貴一は騒動の謝罪をすると共に、
 犯人から「預けられるはずだった」手紙を読み上げて、
 事件の真相となる犯人の心情、
 そして多くの若者が影ながら苦心している労働問題の現状を伝えつつ、
 テレビとはこのよーな役割や手助けもできるメディアではないでしょうか。
 ワイドショーも微力ながら、そんな存在でありたいと思っています。
 的なメッセージからのエンディング、、、

 になると思うじゃろ? 思うべ?

 でも実際は、手紙なんか封も切らずにポイッとスタッフへ渡すだけ。
 正確には、スタッフに渡しておいてと預けるだけ。

 正解は、読まない!
 銃を向けられて死ぬかもしれない想いをしたのに、
 その手紙は読まない!!
 (勿論、観客にも手紙の内容は判らない。何故なら、読まないから)

 実際のエンディングはどーなるかってーと、
 ヘトヘトになって中井貴一が帰宅すると、
 不倫を知って怒った妻の吉田羊が、テーブルやイスでバリケードを作って待っていた。
 とゆー、オチ。
 仕方ないわねー、ぐらいの会話で崩されるバリケード。

 二人を妨げる垣根は無くなった、とでも云うのだろうか…(ほん呪風に)

 君塚良一の歪んだ思想が作品に滲み出ているとか、大衆蔑視だとかまでは思わないけど、
 この映画って、
 結局敵味方関係なく、全方位にケンカを売って敵を増やしてるだけじゃないかなー、とは思ったよ。
 誰も喜べない映画。

 キラーワードは、
 事件解決後に解放された人質の女の子に、中井貴一が言った言葉。
 「また明日もパン買いに来てくれるよね?」

 サイコパスかオマエわ。
 つか、明日営業できるわけねーだろ!

 そもそも、人質がいるのに隠しカメラを付けるって発想がアウトなんだけど、
 キリがないのでこの辺にしておきます。


 因みに、
 犯人が使用していたライフル銃のトリガーに見覚えあるなー思ったら、
 やはり「ターミネーター2」で使用されたあの銃をカットしたヤツみたい。

 日本の何処へ行けばパン屋の従業員があのライフルを入手できるのか。
 詳しく教えてもらいたいものだ。


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# by y.k-ybf | 2017-09-06 20:17 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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