『ギヤ・ブルーズ』/Thee michelle gun elephant (055/100)
2009年 04月 24日
ミッシェル・ガン・エレファントは、
何も変わっていないようで、じつは、アルバムを作るたびに、確実に変化してきたバンドでございます。
機会があれば、
それこそインディーズのライブ盤からラストアルバムまで順番に聴いていただくと、
その変容がよくわかります。
ああ、これは解散するしかないな、とか。
モッズカルチャーの強い影響下にあり、
そのムードを表現するところから体現するにまで至りました。
モッズ特有の錆の匂い、鉄の味です。
どっちかっつーと、前作の『チキン・ゾンビーズ』のほうが代表作らしいのですが、
模範としてのモッズやサイケデリックが残っていて、気に入らない。
そーいった過分な装飾がすべて剥がされた、
生身で震えるようなこの『ギヤ・ブルーズ』のほうが、いいアルバムだし、かっこいいとおもう。
それと、チバの声がやっぱり素晴らしいです。
吼えるようで、哀切のある声は、
カッコイイだけではない深みがあるとおもいますよ。
えーこら。