『サイレンサー』/徳永憲
2004年 11月 29日
好き好き大好き徳永憲のアルバムが三年ぶりに出ました。
三年ぶりということで、
あの独特な「高いのに低そうな声」が健在なのか心配でしたが、
杞憂でありました。
今作は弾き語りがメインということで、
全体的にシンプルで、ちょっとストレートな歌になっているように感じられました。
徳永憲の唄は、角度がちがう。
「角度」ってのは、
わかりやすいのが、「笑い」のことで。
「笑い」ってのは、
その「角度」をいかに見付けられるかであり、そのせめぎ合いであったりする。
かなり大雑把ないいようだけど。
「角度」ってのは無限に近い有限で、
ヒトそれぞれが持ってるもんだと、言い切ってもいいものだとおもう。
だから角度がちがうことが問題なのではなく、
角度がちがう楽しみを知ることが、大切なのだ。
徳永憲の唄のおもしろさは、まさにその角度。
そんな歌を唄うヒトがいることが、
なにより嬉しかったりもするのだ。
サイレンサー
徳永憲 / インディペンデントレーベル
ISBN : B00061QXUO