その68。『コンテイジョン』
2011年 12月 02日
新たなウィルス、伝染病が発症した時、世界はどー動くのか?
リアルなシミレーションみたいな映画。
深刻かつ重たいテーマであるけれど、
淡々と描くことで、過剰なドラマ性が排除されて、現実感がうまく保持されている。
それでいてクドさもなく、とても観やすくなっているのは、監督さんの技量だろーな。
ウィルス発症に際して、様々な問題点が提示されているが、
これはそのまま日本の現状にも当てはまるものがある。
地震、津波、原子力と、映画の内容が、とても絵空事にはおもえなかった。
とくにスーパーの買い占めとか、閉鎖的になる雰囲気だとか。
個人的に気になったのは、ネットでニュースサイトを開いてる記者。
彼は反射的に政府は敵だと決め込み、サイトの閲覧者カウンターを信頼している。
これもとても現代的な風潮だ。
客観性、多角的視点が失われ、自身の責任すら見失っている。
ソースは?
ソースは自分だ。っつー。
ちょいと話は違うけど、
ネットの情報を貪ることで思考が停止しているのに、自分の考えだと、のうのうと語る人間を、
ネット賢者と呼んでおりますが、
パニックの時ほど、情報の見極めと行動そのものが重要であると、
日本人はあの地震で学んだはずであるから、できうる限り慎重でいたいとおもう、ずら。