その90。『ヒューゴの不思議な発明』
2012年 03月 10日
TOHO系の3D吹き替えで、観てきやした。
マーティン・スコセッシの初3D映画。
当日、わたくしはメガネをかけておりまして、
またメガネonメガネかとおもっていたら、
メガネにレンズだけを掛けるタイプもあるとゆーので、
試しにそっちにしてみたら、これがなかなか快適でしたよ。
んで、映画のほうはですね、
1930年代初期のパリ、それもほぼ駅構内が舞台でしてね、
そこからさらに映画黎明期とゆーか発祥まで遡る、映画愛がテーマの、映画でしたよ。
と、
すこし熱量の低い言い方になってしまうのは、
どちらかと云えばファミリー向けなのですよ、コレ。
そもそも原作が児童文学で、そーゆー意味では、忠実に映画化されているのだろー。
むしろ3Dの分、原作を越えているのかも。
実際のサイレント映画の映像も使われているし。
んで、
素晴らしかったのは、やはり圧倒的な映像美で。
幻想的なシーンだけではなく、
蒸気や機械の歯車、街並みと云ったリアリティまでも3Dで表現されており、
これが美しく、迫力があり、じつにおもしろかったですよ。
それこそ、飛び出す絵本の世界へ入り込んだよーな気持ちになりました。
3Dとしては、今まででいちばん良かったんじゃないかな。
確かなのは、
3Dで、尚且つ映画館で観ないとダメな映画だとゆーことです、と、おもいますよ。
と、ゆーところで、
個人的には、ちょっと長すぎたなぁ。
ストーリー自体はシンプルとゆーか簡素で、
少年の思い出と、老人の記憶が繋がり、再生してゆく、感動的な話ではあるんだけど、
古典的でもあって、複雑さも重さもなく、
どこから物語が動くのか、逆に分かりにくかったです。
や、それが悪いとゆーわけではないんだけどね。
ただ、
あ、これで終わっちゃうのか、とかおもったし。
とか、なんですが、
もっと映画史に頼る回顧的なのものでも、よかったかなー、
などと言いつつ、
やはり映像が素晴らしいので、映画館で観てほしいものでございます。