帰ってきた! ジャッキー・チェンの、映画を、観た。
2012年 11月 15日
オリジナルはアメリカの作品で、
ジャッキーがずっとリメイクしたかったとゆー、念願のコメディとゆーか喜劇。
しかし、やりたいことはよく伝わってくるのだが、完成してるとは言い難い。
前半から中盤までは、正直、かなりキツかった。
なんつーか、すべてがぎこちなく、劇中劇のメイキングを観てるよーな気分になってくる。
ただ後半の工場?のアクションは素晴らしく、
新しいアイデアも盛り込まれていて、さすがはジャッキー。
エンディングも悪くはなくて、流れ次第ではホロリとなりそーなのに、残念。
そんで、
コレ、ジャッキー映画としては異色作扱いされてるけど、
や、いつも通りと云えば、いつものジャッキー映画だよ?
このあとジャッキーは現代劇が中心になり、ハリウッドへも進出するから、
ある意味、集大成的とも、云えますな。
『酔拳2』と合わせて。
2010年の作品で、
もーこの時期となると、アジア映画の地位も確立されて、
ジャッキーもハリウッドで成功をおさめ、大作趣向とゆーか、これまでとは異なった映画を作るよーになった。
この映画は、ほぼ創作らしい歴史物で、
ジャッキーもクンフーの達人とかではなく、
元々農民の一兵士役で、ほぼ狂言回し的な役割。
派手なアクションも控えめで、ストーリーに余計な枝葉の部分も少ない。
どっちかってーと、反戦的な平和へのメッセージ色が強い作品である。
つまらない兄弟喧嘩が、戦争となり、多くの犠牲を生む。
「争いを勝ち抜き、大陸を治めれば犠牲はなくなる」と言われ、
ジャッキーは、「今すぐ争いを止めれば、それだけで犠牲はなくなる」と、答える。
これは、中国、香港、北朝鮮、韓国、台湾、そして日本と、現在のアジアに向けてのメッセージであろう。
ストレートで、シンプルな願いが込められている。
んで、
映画としては、もー、普通によく出来てます。
お金掛かってるし、衣装や映像もよくできてるし、CGの使い方も巧いし。
飄々としたジャッキーのキャラもまた良くて、ラストの意外な展開に、見事な効果を残しておりました。
メッセージがあると云っても、
基本、娯楽だし、
ジャッキーなので、気楽に楽しめる映画に変わりはないでしよ。