『ONLY YOU』/大槻ケンヂ (042/100)*
2013年 06月 01日
大槻ケンヂは、
タレント、物書きとしては好きだが、バンドの筋肉少女帯はあまり好みではなかった。
興味外の音楽、だったのです。
それから暫く、
時は過ぎ、
ある日、
オザケン(小沢健二)の「天使たちのシーン」をオーケン(大槻ケンヂ)がカバーしたと知り、
どれどれとアルバムを手にしたわけでございます。
「天使たちのシーン」が収録されているのは、ソロで発表したセカンドアルバム。
全体的に、
(病的な意味での)癒しをテーマとした、ゆるーいアルバムで、
作りは苦手でしたが、曲はおもしろいものが揃っていた。
「天使たちのシーン」も、
オーケンが歌っているとゆー以外、原曲とさほど変わりはないんだけど、
意外とマッチしていて、嫌いではなかった。
ソロを始めた頃の大槻ケンヂは、精神的な病をかなり抱えていたそーで、
その反動がアルバム作りに、モロに出ておったそーです。
で、わたくしが今回選んだのは、
そんなリハビリみたいなソロ活動の、最初に作られたアルバム、『ONLY YOU』。
原点回帰のよーな理由があるのでしょう。
日本のパンク、アングラシーンの名曲をカバーしたアルバムで、
ばちかぶり、じゃがたら、スターリン、エンケンやらやら、
知ってるヒトは知っている、ある意味、どメジャーな曲を揃えたカバーアルバムなのです。
わたくしのよーに、サブカル等に疎いニンゲンにとって、
大槻ケンヂとゆー存在は、とても接し易く、分かり易く、じつにちょうど良い、窓口であった。
そんな彼の特性が、このアルバムにもよく現れており、
本来ならとてもアクの強い楽曲が、聴き易く、受け取り易くアレンジされておるのです。
このアルバムでいちばん印象に残っているのは、有頂天のカバー「BYE-BYE」。
ナゴムレコードを作り、インディーの先駆けとなりながら、
ついにメジャーデビューを決めた時の、有頂天のデビューシングル。
そのタイトルが「BYE-BYE」とゆーのは、なんとも意味深いものだなと、おもたですよ。
インディーとメジャー、ファンの気持ち、バンドメンバーの想い、
それぞれの「距離」について歌っているのかなと、今でも考えてしまいますが、
これがまた、当時のわたくしの心境とも妙に合ったよーです、な。
ま、そーゆー時期だったのです。
いまでも、懐かしく、想うときもあるのですよ。
【ニコニコ動画】大槻ケンヂ - BYE-BYE(有頂天Cover).mpg