『R100』、を、観た。
2013年 10月 06日
松本人志が監督した、『R100』を、初日で観てきた。
初日が土曜日ってことで、
さすがに満席はないだろーが、良い席は埋まる可能性があるので、
数日前からネットで劇場の予約状況をチェックしておったのですが、
前日になっても初回から最終回まで埋まる気配もなく、
これはイケるぞ(劇場に)と、若干複雑な想いを胸に、
小雨が降る中、おおたかの森(TOHO)へ向かいました。
わたくしが観たのは、20:55のレイトショー。
土曜なのでそれほど遅い時間帯でもないだろーが、
お客さんの入りは、えー…と、二割強? ざっと云ってしまうと、半分以上は空席でした。
それでもお客さんはいた、けどね。
ただ、
松本人志クラスの、このキャストでの公開初日としては、なかなか厳しいだろなぁ…。
『R100』は、毎度お馴染みの「内容極秘」でプロモーションされておりましたが、
どーやらSMをテーマにしたものらしい、とだけは伝わってきた。
ホントに無駄で無意味なプロモーションだとおもふがそれはさておき、
どんな内容になるか、想像してみた。
「あらゆる日常のシチュエーションで突然プレイが始まる、SMクラブ。
もしくは、
どんな女性でもSMの女王様に変身させられる能力を得る話。」
うん、少しだけ当たった。ちょうどお客さんの入りぐらい、当たった。
※ネタバレするにしても、何を云えばいーのか困惑しておりますが、
なるべく回避しますので、気になる方はご注意してください。
ある男が通い始めたSMクラブは、
日常の生活に現れてはプレイを始める、特殊なクラブであった…。
だいたい、そんぐらいの話。
とある仕掛けもあるんですが、そこは、秘密。
「これは監督のマスターベーションじゃないか」って表現が、
時折、あるじゃないですか? 批評として。
おー、好き勝手にやっとるなぁー。みたいな。
この映画って、そんな「マスターベーション」の映画なのです。
そこへ真っ向から挑んでおるわけで、
不謹慎だとか悪影響だとか云われるエンタメへの批判に対するアンチテーゼ、でもあるのだろーな。
なので、
コレってSM? とゆー部分もあって、
そっち関係のヒトに怒られやしないか、少し心配でもあります。
で、
もーまとめになりますが、
今作は、いままでの松本人志監督作の中でも、いちばんマトモに出来てるんじゃ、ないのかな。
彼特有の異常性が、
存在感のあるキャストを揃えたことで、だいぶ拡散されている。
ザラザラと荒れた画の色や、小物のこだわりなども、良かったとおもふ。
『さや侍』ほどではないが、フツーへ寄ってきている。
寄ってきているので、フツーに詰まらない映画となった。
個人的な感想と評価で云わせてもらうと、
面白くなかったし、好きでもない映画であった。
解らないのではなく、
観たことのあるものばかりで、想像を越えず、刺激もなかった。
しかし、
点数で0点をつけられるよーなモノではない。
点数をつけられる類のモノではない。
※点、とゆー表記が、これほど似合う作品も珍しいだろう。
それぐらい扱いが厄介な、個性的な作品、ではある。
あとは、おもしろければなぁ…。
子供が縛られてるのと、あるツッコミが入るところは、クスッと笑えましたけど。
んでー、
気になったのは、音楽の使い方がとにかくヘタクソ。
意図は伝わるにしても、微妙に全部ズレてる。
そこはもっと軽いほうがー、とか、ここは繋げたほうがー、とか。
音量で誤魔化そうともするし。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの曲の二回目は、もっと長くない、とか。
それとダメエイガお約束の、説明台詞。
前田吟のセリフとか、ヒドかったなー。
自分がどんな気持ちだとか、何をしたいとか、全部喋って説明してくれんの。
それだけじゃない。
ついに、「意味」まで説明を始めたりして、逆にオモシロかったけどな。
もードコまでも言い訳を重ねて、逃げるつもりだな、と。
タイトルからして、すげー予防線だもんな。
R-100。
ま、そんな、
松本人志のマスターベーションについて、興味がある方には、楽しめるとおもいますよ。
揺れてる?
揺れてねーよ。