映画のまとめ 『アルゴ』、とか。四本。
2013年 11月 13日
今ごろ『アルゴ』の感想なんか言えるかっつーの。
そりゃ、オモシロかったわ!
もうちょい派手な話かとおもったら、
意外に地味で、
低空から一気にぐいんとテンションを上げられる感じ。
それもすべてスリルと緊張感を新鮮に保つための演出で、ほんっと、丁寧に作ってるなとおもいましたよ。
七十年代の再現も見事で、フィルム加工の効果もかなり大きいですね。
アプリのインスタグラムみたいだけど。
そんでなんと云っても、
このまさに荒唐無稽な、コミックみたいな話が事実だってことに、感嘆しますわ。
映画愛…とも違う、フィクションの奇跡とでもゆーのかな。
あのラストは、じんわりきますね。
オゾン層の破壊によって世界の終末が確定し、
そのカウントダウンが迫る時、人々は…。
とゆー、なんともありがちな、小さな劇団が低予算でやってそーなストーリーで、
実際、そんなインディペンデンスっぽい内容なので、
メッセージもまったく頭に入らず、詰まらなかったです。詰まらない。
こーゆー物語を捨てて、
「世界の終末」とゆーシチュエーションだけを借りる、何か言いたがりプンプンしてるのは、苦手。
ヴィム・ベンダースみたいな映画は、もーいいです。
スカイプが頻繁に使われてるのも、なんかあざとい。
セックス描写が何気に濃密でキワドイのと、
恋人の前で、別れた妻に愛してるって言っちゃって始まる痴話喧嘩だけは、楽しかったデス。
平凡ながらも穏やかな生活を営む家族であったが、
「ものごっつい嵐がくる、きっとくる」悪夢を旦那が繰り返し見るよーになり、
頑丈なシェルターさえあれば安心なのになぁ、との妄想に取り憑かれてから、
その影響は次第に家族にも及び…。
とゆーね、
似てると云えば、ケビン・コスナーの『フィールド・オブ・ドリームス』とちょっと似ている。
ポイントは、本当に嵐は来るのか? ってところなんだけど。。。
ま、それはさておき、
悪夢描写はなかなか恐ろしく、そのプロセスも丁寧で良かったです。
家庭の慎ましい、普通な感じとか。
只、
嵐の悪夢と、深層心理との結び付きがもっと巧ければ、あのラストももっと活きたのにな、と、おもいました。
サシャ・バロン・コーエンの、独裁者をテーマにしたコメディ。
もー、毒、猛毒なエイガ。
このヒト、よくいまでも生きてられるなってぐらいの毒を吐き、鋭い風刺を突きまくり、
心底バカバカしいとゆー、コメディアンとしても発狂レベルなんだけど、
きっとインテリで、アタマもいいんだろなー。
たぶんロクな死に方しないとおもうけど、こーゆー方は尊敬する。
エイガも、おもしろかった。
さすがにホロッとはしないけどな、ヒドいから。
あ、そーそー、
ここでもホテイの曲、使われてんの。ホテイ、凄い。