2013年、ベスト&ファニー映画。2。
2014年 01月 09日
ファニー映画とは、
出来があまりにもアレで、
その人間性や性癖まで疑いたくなる邪悪な何かが、
二周ぐらいスパイラルして逆に可愛げを感じるよーになる、そんな映画たちのコト。
要するにワーストなんだけど、可愛らしいとゆー点を、可愛がり精神を、忘れないよーに。
ファニー映画は、トップ5と、オマケであと5作選びました。
こちらは新作も含まれています。
ではまず、五位から。
⑤『ガッチャマン』
2013年の新作。
期待通りのダメ映画だったとゆー意味では、期待通りで、期待以上でした。
間違えてシリアスに作っちゃった戦隊ヒーローモノとおもえば、少しは納得できるのだが、
冷静に考えてみるほど、
なんでこんなものが作られたのか、
社会って何?
大人って何? とおもえてくる。
ので、
ランクイン。
初めてゴーリキーに同情できた作品でもある。彼女は悪くない。
四位。
④『ヴァージニア』
丸々モリモリ太ったヴァル・キルマーが、すべてを台無しにしているだけではなく、
あのコッポラが監督したとゆー衝撃で、ここまでランクアップした。
他の新人監督が作ったってんならまだ納得できるのだが、
巨匠と呼ばれるヒトが、手を抜いたとしても、作っちゃいけないレベルだよ、コレ。
エル・ファニングを撮りたかったにしても、出番、多くないしなぁ。
三位。
③『R100』
13年の新作。
これもやはり、あの松本人志が…、とゆー。。。
映画監督としてはさておき、
「笑い」の部分で、
詰まらない、笑えない、古いネタの使い回しと焼き直し、と、随分な汚点が付いた。
はっきり云うが、これは深刻である。
映像作品的には悪いとおもわないが、
それを邪魔しているのが「笑い」だとゆーのが、古くからのファンには複雑なのだ。
素直にコント作品にすれば、いいのにね。
二位。
②『レンタネコ』
そのダメっぷりで、某所でも話題にもなった本作。
噂に違わぬダメっぷりに、何度も挫折しそうになった。
感想の方では、今更感もあるので細かい指摘は避けたが、
改めて挙げると、
ネコがメインなのに、あまり可愛らしく撮られていない。
インサートされる映像がぶつ切りで、心霊ビデオみたい。
レンタルネコとゆー商売が若干虐待してるよーにおもえる。つか、商売ですらない。
四部構成のオムニバスで、
ネタを重ねる、お笑いでゆー「天ドン」をかましてくるのだが、ぜんぜんおもしろくない。
おもしろくない。
四つ目の最後のエピソードでやっと話が進行し、イイトコロもあるのだが、すぐ終わる。
無味のガムを二時間噛み続けたら、ふっと味が湧いて、すぐ消える感じ。
苦行。
そして、隣の悪態をついてくるお婆ちゃん役を、小林克也が演じてるってのが、もーね。
そっちかい、と。
月曜ドラマランドかい、と。
ざっと挙げるだけで、こんだけある。
しかも癒やしを題材にしてるのに、全体がダウナー系なんだな。
どんよりしてるので、ホント、終わるとホッとする。
そして、ファニー映画、一位。
①『BANDAGE バンデイジ』
個人的に、音楽を扱う作品には厳しくなってしまうのだが、
これは輪をかけて、
っつーか、論外っつーか、
何をやりたいのかサッパリわからんかった。
ティーン向けの恋愛少女漫画だよと云われたら、そりゃそーかもしれんけど、それでいいのか、と。
ホントに音楽業界への悪意なら、赤西仁と北乃きいもいい迷惑だろうに。
一位に選んだ理由は、やはりボリュームかな。
いろ~んな意味での、ボリュームに圧倒されました。
そのわりに底は浅く、何も残らない。
小林武史が監督なのに、
音楽関係が、とくにライブシーンがあの程度ってのも、問題だとおもふよ。
ファンタジー映画だとしても、『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』の方がまだマシだろう。
以上が、ファニー映画トップ5。
でしたが、
ベスト編と合わせて、オマケの五本も選んでみました。
○『4:44 地球最期の日』
映さない系の、シチュエーション・スリラー。
そのくせ文系を気取って何かを語り始める、嫌いなタイプの作品なので。
○『アパリション -悪霊-』
ホラーの作り方が、まるで分かってないので。
○『シャーク・ナイト』
本編はまだ我慢できても、
最後の、主要キャストによるラップ悪ふざけが極寒だったので。
○『月光ノ仮面』
おもしろい…と、云いたいところなのだが、
ここに仕組まれた不可解さを楽しめなかった。
ちょっと「分かり難さ」に頼りすぎで、不快さばかり残ってしまった、ので。
○『TIME/タイム』
篠田麻里子の吹替がヒドいと話題なったが、そもそも作品のクオリティが低い。
寿命の数値化って設定に無理があるのに、支配階級まで加えて、さらに混迷している。
収拾がついてない。
只のB級ですよ、コレ。篠田の吹替も、ヒドいけど。
以上、
ファニー映画トップ5&オマケ5でした。
ここまで読んで頂いた方へ、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。