映画のまとめ 『フィツカラルド』、とか。三本。
2014年 04月 03日
以前に紹介したドイツの、ヴェルナー・ヘルツォーク監督作。
これは物語の映画ではなく、まさに映画のための映画。
映像がもつ表現力の追求がテーマではないかと、おもふた。
なので、粗筋も省略。
森林をなぎ倒し、山を削り、
ギシギシとその身を軋ませながら、滑車で山を登ってゆく蒸気船の姿だけでも、
一生に一度は観てほしいなと、おもいますよ。
おお、これが映画か! と、何かを悟ったよーな気分を味わえます。
ラストの、船上でのオペラも素晴らしかった。
この作品の紹介で、狂気とゆー言葉がよく使われてるけど、
わたくしはむしろ、様々な人種、多様な人生への賛美だとおもいました。
それがまた、この作品への肯定でもあるし。
うん、苦手なタイプの映画、なんだけどね。
おそらく!
狙って作ったんだろな、このビッチ映画わ。
最初から最後まで、ビッチがビッチビチしてるだけの、ナンジャコレ感100%な映画でしたよ。
全ては少女の妄想でした、ってんなら、かなり溜飲も下がるんだけどなー。たぶん違うし。
幼い青春ムービーとしても、成長のステップがないから成立してないし。
途中にギャング男のナレーションが入ってくるから、さらにややこしくなるんだな。
だから何の話だっつーね。
只、
前歯がギンギンなギャング男が、ピアノでブリトニー・スピアーズを弾き語る辺りがピークで、
映画は完全に妄想と同化する。
このミュージックビデオみたいな作りの映画は、
誰の妄想かと云えば、ま、監督だろな。
これこそまさに、
監督のマスターベーションっつーか、ズリネタ映画なんじゃねえかな、と。
ガッテンガッテン!
ビキニのネーチャンの座りションベンも観れるぞ!
さすがに対象はファミリー層であろうが、
「ジャックと豆の木」を実写映画化と聞いた時には、正気かとおもったけどな。
日本でも『かぐや姫の物語』とかフツーにあるんで、珍しくもない企画なんだけど。
しかしね、
こんなアレンジをするなら、もーオリジナルの企画でやればいいのになー、と、おもたら、
原作となったおとぎ話はもう一つあって、それが「巨人退治のジャック」。
因みに映画の原題は『Jack the Giant Slayer』なんで、
どちらかと云えば、そっち寄りなんだな。巨人退治寄り。
CGの技術力向上で、巨人の造形がホントにスゴいっつーか、も、気持ち悪い。
ぐんぐん伸びる豆の木とかも迫力あるし、
籠城戦とかも含めて、これぐらいのレベルは余裕で作れんだろなー、とゆー感想。
一部、作り物感丸出しだったりもしますが、
よくできたファミリー映画でしたよ。