ビン・ラディンとゆーたった一人のニンゲンを探す為の、恐るべき死闘の記録。
ドキュメンタリーではなく劇映画だが、
この全編を覆う息苦しさと、ラストに味わう達成感とも安堵とも異なる感覚は、何であろーか。
個人的には、これがどこまで真実なのか疑問も残るのだが、
この迷いのない作りには圧倒されました。
こーゆー監督さんにこそ、アクションヒーローモノとか撮ってほしいんだけどね。
んー、
んー…、分かり難い、只のサスペンスでした。
「容姿を例えよーとすると悉く言ってはいけない言葉ばかり浮かばせる男」こと、トビー・ジョーンズ主演ってだけで、
ずっと観ていられるのだが、映画自体はそれほど甘くもない。
異国の地に呼ばれ、映画の音響スタッフとして働くことになった、トビー。
しかしその映画は想像を絶する俗悪エログロ恐怖モノで、ナンジャコリャ状態に。
監督も上司もロクデナシで、役者も素人に毛が生えたよーなのばかり。
オマケに約束の旅費も払ってくれないし~、と、
次第にトビーの精神も疲弊してゆき…。
とゆー具合なのだが、
この映画、
スタジオとトビーの部屋だけで、外の世界がない。
例の旅費の件も、「そんな便は存在しない」と云われる。
作ってる映画も直接は映さず、これが心理効果で逆に恐ろしさを増すんだけど、
同時に、どこまで完成してんだろ? って気にもなってくる。
そんで、
効果音を作るのに、野菜を包丁でザクザクって切ったりするんだけど、それがそのまんま桶に溜めてある。
イメージと云えばそーなんだけど、
野菜は腐ると、かなり臭いぞ。
とてもじゃないが、密閉したスタジオに放置できるレベルじゃないし、何より虫がわく。ハエとかな。
そのへんの描写がまるっと抜けてるのが不自然に感じたし、違和感にもなっている。
捉え方が難しいっつーかメンドクサイ、作品でした。
シチュエーションが似ているだけで、シリーズでもないらしい。
原題は『THE EMPLOYER』。
つか、今でもこんな邦題の付け方するんだな。
ストーリーは、
ある会社の最終試験。部屋に閉じ込められた男女五人に課せられたのは、他の四人を殺して、一人だけ生き残ること…。
で、
本当に殺し合いが始まって、生き残ったヤツを採用する気まんまん、なの。
何の仕掛けもなく、裏もない。も、ビックリ。
あのさ、
この採用基準、も、ショッカーでしょ? 完全に悪の軍団の発想でしょ。
真面目にツッコむのもバカらしいんだけど、
むしろ、誰も殺さずに突破してくるヤツのが、採用でしょ?
そ・れ・を・映画にしなさいよ!
他にも電話の使い方とか、会話のツマラナさとか。
ナニ、最期のお別れとか話してんの?
脱出する為に使いなさいよ!
つか、監禁してるのに、呑気に電話させんなよ! バレちゃうだろ!!
簡単にもみ消すつもりだろーけど、
DA・KA・RA、
そのリスクにどんな意味があるんじゃい、ボケ! と。
そんな、ライトノベルみたいな映画でしたよ。
世界中のビートルズに関わったヒト、関わらなかったヒトたちに、
ビートルズの記憶を聞いて巡る、だけの、映画。
ドキュメンタリー。
こーゆー企画が成立し、尚且つブレないのがビートルズの魅力であり、特別である所以なのだろう。
さすがにファン以外にはしんどい内容だとおもふが、インタビューはどれも個性的で、興味深かったな。
アート・ガーファンクルが、
ジョン・レノンから、
「こっちのポールから一緒にやらないかって誘われたんだけど、どーおもう?」って相談されたってのが、
初耳で面白かったな。
因みに、
こっちのポールとは、マッカートニーのことで。
そっちのポールは、サイモンのこと。
丁度サイモン&ガーファンクルが再結成した頃の話だ。
演技は棒読みだったけど、エロスシーンは自然で、良かったとおもいますよ。
板尾さん演じる謎のご主人様も、
ま、板尾さんのまんまなんだけど、らしいなぁとおもいました。