考えるな、感じろ、いや、やっぱ少しは考えろ! 『イン・ザ・ヒーロー』、観た。
2015年 11月 27日
わたくしが幼少の頃とゆーのは、
リアルタイムでゆーと、「スカイライダー」や「スーパー1」。
前後に少し時期が開くんですよ。シリーズの。
ってことは特撮の低迷期なのかとゆーとそんなわけでもなく、むしろ多様化している時期で。
「ウルトラマン」や「戦隊シリーズ」は当然存在しており、
「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」ってのもありまして。
それでわたくしは真田広之のファンになったわけですけども。
そんなわたくしが、
「裏方」とゆーリアリティがあることで成立する存在を、デフォルメして描いてどーすんの?
まず唐沢寿明の、
ポスターや仕草だけで十分伝わってるのに、
どっちかにしろ。
日本には世界的なアクション・スターがいない、とゆー発言には驚いた。
千葉真一や真田広之、倉田保昭がるやん。
しかし。
顔を表に出して名前を売ってスターにならなきゃダメなんだって発想は、
結局、裏方じゃダメって云ってるのと同じで、テーマが矛盾してる気がするんですけどね。
どーなのよ?
それは役者が目指すことであって、裏方の目的ではないよね?
んなこと考えるな、とか、
売れるな、とかではなくて、
裏も表も、それぞれに大切な役割と仕事があって、
なんじゃい。
ハリウッドの映画監督が、CGを使わず、ワンカットで危険なアクションを撮る。
ってな展開になりますが。
ハリウッドの監督なんてピンキリだし、
もしホントに死人がでたら、映画作品そのものが潰れちゃうし。
ノーCG、ノーワイヤーとか云ってるわりに、
実際の撮影も、たぶん…合成だよね?
(例の落下シーンも、スピードがおかしいし。)
ワンカットで撮影するって劇中でも云ってんだから、
大変だろーけど、アクションもワンカットで見せないとなー。
出来るんだぞ、ってトコロを。
つまり、二重に矛盾してしまってるわけだわ。
そんで。
福士蒼汰は何役でこのニンジャ映画に出てるの?
代わりに唐沢寿明が出た、って話じゃないよね?
スタントだったら、スターではないし…。
どーなってんの???
とゆー、
ちょっと混乱する展開になりますが、
要するに、
特撮ヒーロー版『蒲田行進曲』ですね。
スターのために、無名のスタントが命を懸ける、とゆー。
だ・か・ら、
尚更、スターになることが最終目的なのはおかしいのよ。
ヤスが銀ちゃんになって、どーするか、と。
あと、スローの使い方がおかしい。品川さん級に。
どーせなら落下シーンをスローにすればいいのに、
まったく意味も効果もない、機材を台車で運ぶシーンとかスローにしてんの。
アホか。
んで、
ハリウッドの基地外監督が、
このキャラなら云いそうだってのは判るとして、
映画の最後、ロールの後に付けたらダメだろ!?
冗談や皮肉だとしても、これだと作品の総意に聞こえちゃうよ?
台無しですよ。
とゆーね、
題材だけは良くても、中身はムチャクチャな映画でした。
が、
ライダーマンこと唐沢寿明も、
フォーゼこと福士蒼汰も、個人的には好きな役者さんだし。
松方弘樹も出てくるし。
描き方に多々問題ありますが、スーツ・アクターとゆー題材には惹かれるし。
「裏方」への誤った認識が解かれる過程は、ベタだけどスッキリするし。
悪くないと云えば、悪くない映画なんだけどねー。
エンドロールに使われる、
そこを本編として観るのも、アリだ!