『マダム・マロリーと魔法のスパイス』 ※ネタバレどころか全部云う
2017年 04月 30日
フランス郊外に越してきたインド人家族(代々料理人)と、
細い道一本隔てた真向かいでレストランを経営する、未亡人マダム・マロリーとの交流を描く。
とゆー粗筋とこのタイトルからだと、
ま、実際そーなんだけど、そーじゃない。
モヤモヤモヤモヤする鈍い何かが残るお話でありました。
まずね、
お店が焼き討ちにあってお母さんを亡くしたインド人家族が、新しい家&お店を探しにフランスへ訪れます。
そこで運命的な出会いを経て、
家&お店も見付けて、まあ素敵、とおもって観ておりましたが、
マダム・マロリーとゆーたいへん品が良い美人の
次第にフランス人特有の偏見が滲み出る。
要するに、
マロリーの伝統あるフランス料理店の真向かいに、
そりゃ平静ではいられないだろーけど、マロリーの反応とゆーのが嫌がらせ以外の何ものでもなくて。
市長を抱き込んで訴えるとか、
完全に悪役の振る舞い。
ミスター味っ子でよく出てきたわ、こんなヤツ。
お手並み拝見とか、
差別してんだよな、インド人を。
仕舞にはマロリーのチーフシェフが衝動的にインド料理店を放火。
お店は燃えて(二回目)、
酷い。
しかし長男は聖人の如く、「許す」と。
長男は才能あるし、
あ、放火犯のチーフシェフは速攻でクビにしました。
長男の料理を出すよーになると、
万々歳、してやったりです。
長男はパリの有名店に引き抜かれましたが、
「なんかちゃうわー」と、マロリーのお店に戻ってきます。
不快だわー。
フランス人、嫌いだわー。
まココに、
(マロリーのお店で働いてる)見習いシェフの恋人とかも絡むので、
ロマンチックな雰囲気は全面に押してくるけど、
(お父さんだけは偏屈な頑固者のトラブルメーカー扱いだけど、結局マロリーの色香に屈するからなー。)
恋人の劣等感な部分のエピソードも未回収だし、
タイトルの「魔法」も、腹黒いネガティブな意味に思えてくるよ。
「100フィートの旅」とゆー、細い街道を挟んだお店とお店の距離を表すもので、